前十字靭帯(ACL)とは…

前十字靭帯(ACL：Anterior Cruciate Ligament)とは…

前十字靭帯は膝のまん中にあって、長さは約31．3±3mm（日本人では29±1mm）太さ11mm。平均の強度は、成人で1,730Newton（と言われてもピンときませんが…）とのことです。主な役割は、脛骨(スネ)が内旋しながら前方にずれるのを防ぐことです。
前十字靭帯の線維は、anteromedial band(AMB)とposterolateral band(PLB)に大別でき、AMBは頚骨付着の前方部分に付着し、大腿部では後方部分に付着します。膝が伸展位になると、PLBが緊張し、AMBは比較的緩む。屈曲位においてはその逆となります。…とまあ、難しくなるのでやめておきます。私にもよくわからないし…。ちなみに膝には大別して4つの靭帯があります。まず、左右に不安定にならないように、膝の外側と内側に外側側副靭帯と内側側副靭帯があります。さらに前後に不安定にならないように、前十字靭帯と後十字靭帯があり、膝の中でクロスしていて、前十字靭帯は太ももの骨の裏側からすねの骨の前側へ、後十字靭帯は逆に付いています。前十字靭帯の損傷は、他の3つの靱帯に比べて多いそうです。