地図のお話

2008/03/24(月)22:40

春シリーズ、有終の美

講習会(20)

昨23日、春シリーズ最後の講習を行いました。 心配していたほどには、木々も赤く燃えておらず、 邪悪なものはすでに東へ飛び去った後のようでした。 それが証拠に、帰りに新宿駅に降り立ったとたんに 鼻水があふれだしましたから。 ミツマタの群落は想像以上に素晴らしかった。 屏風岩山コースをこの時期に設定した甲斐がありました。 白綿の海を泳いでいるような感覚でした。 目を閉じるとまだその余韻が残っています。 さて、昨日の参加者の中に、 5つのコースすべてに参加された方がいました。 回を追うごとに力がついていくのがよくわかって、 私も会えるのを楽しみにしていました。 その方が終了後、温泉にて曰く。 「理屈はわかったけど、沢の大きさ、尾根の大きさといった感覚がついてこなくて、先読みしたものと実際に現れるのもののギャップがまだまだ大きい」と。 これは、私にとって、きたっと叫びたくなるほどうれしい言葉です。 地図読みは長年の経験で身につけるものではなく、 地形の見かた、等高線の見かたの基本さえ知ってしまえば、 1年で習得できる、というのが、私の持論です。 その1年というのが、この方が課題として指摘した、 「感覚」の養成期間なのです。 ああ、この人は、間違いなく、 自分の地図読みをやれるようになるなあ、と確信しました。 いつかきっとまた山で会いましょうね。 秋シリーズは9月から始まります。 日程は7月末ころにHPにアップします。

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