ハナちゃんといっしょ

2005/10/28(金)21:32

大好きなジュヨン~アメリカ一人旅・その48

海外の旅(90)

旅日記がサンフランシスコ編になり、何度も登場する韓国人のジュヨン。彼女と出会ったのはホステルのラウンジにて。しばらく日本語を話していなくて、ちょっとストレスのたまっていた私はラウンジで彼女を見かけた。日本人かもしれないと思って近づいてみたが、彼女はハングル語の本を読んでいた。その時はお互い、「Hi」と挨拶をしただけだった。 その後、部屋にいるとジュヨンが部屋に入ってきた。その時、韓国語で話し掛けられて、意味のわからない私が首をかしげると、英語で話し掛けてきた。お互い自己紹介をし、同じアジア人っていうことで話も弾み、信じられないくらい早く打ち解けることができた。それもこれも、彼女がフレンドリーでいい子だったから。 彼女は2ヶ月間アメリカを旅行していた。ワシントンDC、ボストン、ニューヨークを旅し、サンフランシスコへやって来た。10月始めにはハワイに1ヶ月滞在すると言っていた。初めての海外旅行で、それも一人旅。アメリカが好きかって聞くと、 「大っ嫌い!だからこの国を選んだの」 という答え。わかるような気がする。 日記にも書いてきたように、彼女とはよくいっしょに行動したし、ご飯も食べた。韓国人の彼女は、一人でご飯を食べることが嫌いだった。誰かといっしょに食べ、食べ物をお互い分け合うのが韓国人の習慣なのだそうだ。この習慣、であった欧米人には嫌がられたそうで、私にも馴染みがない。それでも、朝ごはんのパン、シリアル、フルーツなんかを分け合って食べるのは楽しかった。 ジュヨンは高校で日本語を学んだことがあった。だからひらがなは全部読み書きでき、簡単な会話ならわかった。彼女がよく使っていた言葉は、「怖い」と「キモい」(旅先であった日本人に習ったそうだ)。町で怖そうな人や、変な人を見かけるとこの言葉よく使っていた。 ある日、バスの中に大きなラジカセを持ち込み、大音量で音楽を流していた男性がいた。その時ジュヨンは小声で私に聞いた。 「crazyって、日本語でなんって言うの?」 私が『狂ってる』と教えたら、その男性を見て「狂ってる、狂ってる」と連呼をしていた。おもしろかったけど、ちょっとドキドキした。 彼女はまだ22歳、でも自分の意見をしっかりもっていて、自分が何をすべきかわかっている子だった。将来はマスコミかジャーナリズムの世界で働きたいそうで、写真の撮りかたも独特だ。え?こんなところを?みたいな場所でもカメラを向けるのだ。生き方も自然で、韓国で横行している整形手術にも批判的。ナチュラルな彼女はずっと年上の私から見ても素敵でかっこよかった。 さて、彼女の私に対する評価をひとつ。彼女が言うには、私は日本人っぽくないそうだ。まず、普通に英語を話す日本人旅行者を見なかったことで、彼女の中では日本人は英語が話せないというイメージがあったそうだ。ちなみに、彼女は高校時代に学んだ英語だけで会話していた。ここで韓国と日本の教育の差を感じた(これはまた後日)。だから、 「あなたは日本人なのに英語が上手ね」 って言われたのだ。 彼女は私のことを韓国人みたいと言った。そんなこと言われたは初めてだ。理由を聞くと、 「あなたは私の友達に似てるから。だから韓国人みたい」 よくわかるような、わからないような…。アメリカ人っぽいとも言われた。アメリカ人っていろいろいるから定義はわからないのだけど…。 別れの時、ジュヨンが私に行った言葉。 「絶対日本に行くからね!それから、年をとっちゃダメよ!」 思わず笑ってしまった。彼女は最初私を25歳くらいだと思っていたからだ。 「大丈夫、60になっても私は変わらないから」 と返すと彼女も笑った。 帰国して彼女のメールを送ると即効で返事が来た。ハワイからだった。来日を計画中だと書いてあった。大好きなジュヨンとの再会も遠くはないような気がする。彼女に会えて、本当によかった。

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