ハナちゃんといっしょ

2006/06/28(水)19:30

桃太郎に会いに行こう

竹田市の入田地区は湧水群が多く、川もきれいなことで有名です。河川プールなんかもあって、私も暑い日にはよく泳ぎに行きます。水がひんやりとしていて冷たいけどとてもいい気持ち。 入田には、毎週水曜日に小学生の生徒さんを教えに行っています。かわいい姉弟です。お母さんも私と年があまり変わらず、お話がしやすく、レッスン後にはいつもいろんなお話をしています。今日はウナギの話。ちょっと前まではこの入田の川でも天然のウナギが捕れていたそうです。小ぶりだけど、やっぱりおいしいのだそう。そんな入田での釣りの話を聞いて、私が中学か高校生の頃に聞いた父の話を思い出しました。 今でこそあまり行かないものの、父の趣味は釣りです。父はある晩、友人といっしょに入田の川で夜釣りをしていました。川に糸をたらして魚がかかるのを待っていると、向こうのほうから桃のような白い物体がどんぶらこっこ、どんぶらこっこ流れてきたそうです。なんだろうと思って見ていると、その正体はなんと…赤ちゃん!それも生まれたての新生児だったそうです。 びっくりした父たちは即座にその赤ちゃんを拾い上げましたが、もう息はなかったそうです。警察の調査によると、子どもを産んだものの育てられないと思った若い母親が川に流したのだそうです。 悲惨な事件ですが、私はその話しを生徒さんのお母さんと話していたとき、ふと桃太郎の物語を思い出しました。あの昔話の桃太郎です。桃太郎の伝説は鎌倉時代からあるようです。物語の起源や詳しいことは、以下をご覧ください。 ↓ 桃太郎 ちょこちょこと桃太郎の資料を読んでみたものの、私の知りたい肝心な部分については書かれていないのです。それはどの部分かというと、大きな桃がどんぶらこっこと川を流れてくる場面です。私はその流れてきた赤ちゃんの話を聞いて、桃太郎の最初の部分も、貧しくて子どもを川に捨てるしかなかった話が、変わりに変わって桃に変身したのではないかと思うんです。「瓜子姫」の物語も同様に。映画「楢山節考」でも、大雪の頃に産んだ子どもを雪の中に捨て、雪解けの頃には田んぼで新生児の遺体を見つける(っていうか、踏んづける)ってシーンがありましたから…。 ちょっと暗く嫌な話になりましたが、桃太郎の話には他にも興味があるんです。大学生の頃、仲のよかった友人が民俗学専門の先生のゼミに入っていました。彼女は岡山県の出身ということもあり、卒論のテーマを桃太郎に選んだのです。夏休み中には岡山県や香川県の桃太郎縁の地へ行き、フィールドワークをしたり、写真を撮ったり、勉強といえどもなんとも楽しそうで。実際、鬼ヶ島っていう地名があるみたいなんですね。 そこで、私の心の中に芽生えた解決できそうもない疑問と、伝説のルーツを訪ねてみたいということで、この夏は岡山へ桃太郎を訪ねる旅(もちろん、青春18きっぷで)へ出かけようかと考えています。1週間の休みを設定して、計画を立てようって思います。久しぶりに尾道にも行きたいし、金毘羅さん参りもしてみたいし(というか、あの石段を昇りたい…)。 もし、岡山や香川県、特においしいものに詳しい方がいたら、教えてくださいね!って、本当の旅の目的はどうした???

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