ハナちゃんといっしょ

2008/02/25(月)21:23

昭和の絵本美術館

大分県散策(77)

豊後高田市の昭和の町の続きです。 昭和の町のシンボルマークとなった童画があります。男の子と女の子が押し合いをして遊んでいるかわいいイラストです。 それを立体化したのがこれ…。イラストより肥えてます(笑) このシンボルマークの童画は、元々は日本画家の黒崎義介画伯によって描かれたものです。それが縁となり、2005年に昭和の町に黒崎童画「昭和の町絵本美術館」ができたのです。 美術館の入口 黒崎義介画伯(1905 - 1984)は長崎県平戸に生まれました。1924年に平戸中学を中退、上京し川端画学校に入学し、1927年に中央美術展に入選しました。童画を描き始めたのは1929年からで、「コドモノクニ」や「キンダーブック」などに挿絵を描いていました。戦後も日本童画家協会に参加したり、晩年は居住地の神奈川県藤沢市で児童絵画教室を開いていました。 ここでは黒崎画伯の絵は紹介しませんが、私くらいの年代なら幼い頃に絵本で必ず一度は目にしたことのあると思います。この美術館では「かぐやひめ」と「ぶんぶく茶がま」の絵本の原画が展示されていましたが、私は実際にこの「ぶんぶく茶がま」の絵本を持っていたのです。そして、ここには展示されてなかったけど、小学生の頃好きだった「ないた赤おに」の挿絵も黒崎氏の画であることも後ほど知りました。 美術館の中は木の香りがしそうなとても温かい感じのする造りです。原画だけでなく、黒崎画伯が実際に使っていた画材も展示されています。また、画伯の挿絵の絵本や紙芝居を使っての読み聞かせもあるとのこと。こういう場所に子どもを連れてきたいなと心から思える場所でした。

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