116391
HOME \| DIARY \| PROFILE	【フォローする】【ログイン】

「竹風庵」でご一服いかがですか

非分類0

[茶道日記] カテゴリの記事

全134件 (134件中 1-50件目)

1 2 3 >

今日のお稽古

置きつけで濃茶のお点前です。なんだか、とんでもなく久しぶりのお点前で、お仕服をもったまま、固まってしまいました棚がないので、一瞬どこに置くのか考え込んでしまいました。･･･情けない肝心なお茶は、まずまずの練りあがりでした。やれやれ･･･。この日は、以前、悲劇に見舞われた赤楽の茶碗を使わせてもらうことに。実はこのお茶碗、先生に預けっぱなしにしていたのです同じ過ちを繰り返してはいけません。洗い桶にずぶずぶと浸けて、暫し待ちます。ちょっと時間が短いかなと思ったのですが、恐る恐るお湯を注いでみました。何事もなく、ひと安心。もう少し様子を見ながら使っていこうと思います。

2009年10月25日

コメント(0)
ついに、今日のお稽古

先ほどお稽古を終えて帰って参りました。久々のせいなのか、日曜日の夜だからなのか、疲れましたさて、久々のお稽古は置きつけで、薄茶のお点前。季節柄、中置きかな？なんて思っていたのですが、アテが外れました。最初は拝見もつけずに平点前で、二度目は拝見がかかりました。慌ててあれこれ季節の銘を考えたのですが、今回はお尋ねはありませんでした。一体どれ位の間、きちんとお点前をしていなかったのでしょうか。本人も記憶が定かではありません。（国体会場は論外）ひょっとしたら、昨年の添え釜以来かも知れません。不思議とちゃんと覚えているものですね。20年の自分自身への投資は、しっかりと身についていたんですね。やっぱり来週も日曜の夜かしら…。

2009年10月18日

コメント(2)
日曜日のお稽古事って？

なかなか再開しないお茶のお稽古。いよいよ本日再開の見通しです。でも行ってみないと、本当にお稽古できるのかわかんない。ほぼ週休2日ではありますが、日曜日のお稽古って、ちょっと、いえ、かなりつらい。それも夜だなんて…。明日からのお仕事に備えて、家に帰ってくる時間に支度をして出かける、という状態に私はかなり抵抗があります。お茶に限らず、日曜日の夜にお稽古なんて私は聞いたことがありません。少し様子を見ようとは思いますが、続けて行けそうもありません。どうしたらいいのでしょう…。

2009年10月18日

コメント(2)
新潟市民茶会

秋の好天に恵まれた市民茶会となりました。今年で59回目だそうです。来年は還暦ですね。今日は先生がご一緒です。まずは同門の江戸千家のお席へとお邪魔させていただきます。席主さまのお名前に見覚えはないのですが、お顔はよく存じ上げている方でした。もちろん、ご亭主さんも、半東さんも。今回もまた大寄せのお茶会につきものの、お正客が決まりません。先に席入りした方が真中に座り、正客から三客を避けるように毛氈が埋まっていきます。もう席は上しか空いていません。「市民茶会ですから、どなたかお願いします」とおっしゃるお客様が。そんなことおっしゃるなら上がってくださればいいのに･･･。「遅く来た者が上にあがるような失礼なことはできません。どうぞ、早くからお待ちになっていた方にお願いします」とお願いしたら、ようやくお正客が決まりました。今度はお詰めの席に近い方々から「狭いので詰めてください」とのこと。だから上に上がればいいのに。まぁ、これもいつものことですね。帰り際、受付をしていたS先生が、私の先生に「さすが、あなたの生徒だわ。間違ったことは言ってない」とおっしゃったとか。褒めてもらったのかしら…？そんなことが気になって、肝心なお席のことがあまり記憶にないとは情けない。掛け物も、棚や、お茶碗など、無難なお道具組みかなと言う印象。きっと、いろいろ考えられた結果のお道具組みだったのでしょう。いろいろなお席に入れていただくからこそ、見えてくるものがあるんだなぁ～と改めて思う秋の日でした。国体を離れて、ようやくお茶人ととしての日々を過ごせるのかな？

2009年10月04日

コメント(4)
こちらでも「トキめき」

思いがけず両陛下のお姿を拝見した興奮が冷めやらないまま、人間国宝の五代伊藤赤水さんの展示会へ。添え釜が設けられていたので、一服頂戴することにしました。正客のお席が空いていて、勧められたのですが、今回は三客の席をキープ。そんな私に運ばれてきたお茶碗は、黒楽の「朱鷺」席主さんは「今日が新潟国体の開会式ですので」と。今回の新潟国体のは「トキめき新潟国体」マスコットもトキ。先ほどまで、その国体の準備をしていた私に朱鷺のお茶碗が廻ってくるなんて！単なる偶然なのでしょうが、なんだか上手くいきそうな気がしてくるから不思議ですね。

2009年09月26日

コメント(0)
これぞ、茶籠？

昨年の社会人大会ではマッチコミッショナーにお茶を差し上げることですら、行政サイドとのコミュニケーション不足で、非常に不快な思いをしました。改善されているのか、かなり不安。だったら自分で解消したらいいんだよねと、今回はお茶と電気ポットを持ち込むことを決意。緑茶と紅茶とコーヒーがあればいいかしら。…その程度に考えていたのですが、考えているうちに思いはあらぬ方向へ…。どうせなら楽しまなきゃ…。後片付けを考えて、緑茶とほうじ茶もティーパックで。紅茶はアッサムと、朝は柑橘系の香りが刺激になっていいと聞いたので、レディグレィ。となると、中国茶も欲しいなぁ～と思っていたら、茉莉花茶と桂花花茶のティーパックがありました。コーヒー派の皆様のために、コーヒーも忘れてはいけません。そして抹茶ももちろん、お菓子つき。地元のお菓子屋さんのお干菓子も考えたのですが、ここはやはり見た目がサッカーボールのように丸い名古屋の「二人静」にしました。お茶碗、何にしようかなぁ～。お茶会かのように悩みます。ありました！この「トキめき新潟国体」にうってつけのお茶碗が！数茶碗の新潟十景の一碗「朱鷺」が。洋洋と友友のペアを描いていますが、国体の期間中はマスコットの「とっぴー・きっぴー」と言い張りましょう。お茶席は無料ですが、競技役員室でのお席になりますので、関係者以外に差し上げることはできません。楽しすぎて、本来の目的を忘れてしまいそうですでもね、これで4日間乗りきれそうです蓋付きの籐の籠に詰め込んで、大きな意味での茶籠ができあがりました。国体の開会式まであと3日です。トキめき新潟国体のマスコット「トッキッキ」はこちらから。

2009年09月23日

コメント(3)
今日のお稽古…

…久々のお稽古、のハズでした。そう、「ハズでした」と言うことは、お稽古しなかったんです。うっかり、二度寝をしちゃって、慌てて先生のお宅の玄関に辿りついたのが9時10分すぎ。チャイムの音に、やや時間をおいて、ちょっと不思議そうな先生の声。あれ～～～???何だか、嫌な予感。今日、お稽古でよかったんですよね…？「9時って、朝の9時？」普通は、朝だと…。先生も夜の9時はおかしいと思ってはいたようなのですが。そんな訳で今日の、と言うよりは、今月のお稽古はなしです。いつになったらお稽古が再開できるのでしょうか。

2009年09月20日

コメント(2)
いきなりで・・・

地区の国体打ち合わせに出掛けるために支度をしていたら、「今日はお稽古に来る？」と先生からお電話。え？お稽古…？正直今年に入ってから、先生のご都合でずぅ～～～っとお稽古はお休みだったのです。ですが、何の前触れもなく突然ではお稽古に寄せてもらうことは無理。まして先約があります。ご丁寧にお断りさせていただきました。とりあえず、来週はお稽古に寄せていただきます。ところで、お点前、覚えているかしら…？

2009年09月13日

コメント(0)
茶の湯文化にふれる市民講座

1週間も前の話で恐縮ですが、第二回の「茶の湯文化にふれる市民講座」を拝聴してきました。表千家同門会新潟支部さんの主催で、昨年から年1回開催されています。今年は「茶室のなりたちと露地」と題して、京都工芸繊維大学名誉教授の中村昌生先生が講演されました。この日は裏千家さんの方でも地方大会があり、こちらは火坂雅志さんが「茶の湯事件簿」と題して講演されたそうです。火坂さんと言えば、当地の出身で、大河ドラマ「天地人」は放映中。また、新潟、長野、山梨の地元新聞三紙合同で「真田三代」の連載小説が始まったばかり…と旬な人物。…正直、迷いました。「茶の湯事件簿」は淡交社さんから出版されていることもあって、当初の予定通り市民講座の方にお邪魔させていただきました。講演中、宗旦の四畳半の土床について「不白が細かく書き残している」とか、板畳については「床の替わりであると不白が解説している」と、江戸千家の流祖川上不白の名を耳にしました。江戸千家のお茶を学んでいる私にとっては得るものが多い講座でした。こちらにして正解でした。来年の第三回も楽しみにしています。表千家のみなさま、どうぞよろしくお願いします。

2009年09月06日

コメント(0)
人形さまのお茶

富士美園さんのお茶室に寄せていただきました。「町屋の人形さま巡り」の期間中の土曜、日曜にはお茶室でお茶をいただけるのだそうです。水屋からのかげ点てですが、久々にお茶室でお茶がいただけて、いい気分です。掛け物はお雛様の色紙。花は菜の花。花入れは土もので、鼓を思わせる形。水指は御本でしたでしょうか、菱形をしています。「お雛様のお道具組みですね」と伺うと、席主の先生は「そう受け取っていただけるとうれしい」とおっしゃいました。村上は城下町だけあって、やはり石州流が盛んなのだそうです。席主さまは表千家の先生でした。同じ千家の流儀ということで、あれこれ話が弾み、とてもいい時間を過ごすことができました。こちらでは有楽流のお茶を嗜む先生がいらっしゃるとのこと。いずれ機会があれば、お点前を拝見してみたいと思いつつ、お茶室を後にしたのでした。

2009年03月02日

コメント(0)
今日のお稽古

え～っと、このタイトルで書くのはすごく久しぶりのような気がします。…なにせ、お稽古がなかったもので今日は炉開き＆納会です。おい、おい炉開きの炭点前は先輩にお任せ。その後、薄茶を点てさせていただきました。実に久しぶりのお点前です。ひょっとしたら、3月末の添え釜以来かも…茶筅通しの手の動きがなんとなくぎこちないような気がする…。先生の元でのお稽古が無理なら、一人でもやってみる努力が必要ですね。

2008年12月20日

コメント(0)
まるで同窓会

お友達のお宅にお邪魔する前に、ちゃんと市民茶会に行きました。まずは同門のお席に。席主さまは、私と同じ時期に乱の相伝を受けられた方のお弟子さん。私とは条件がかなり違う方だし、そのお弟子さんも条件のいい方なので、納得はできるのですが、少し早いかなぁって感が否めません。ただ、やっぱりキャリア的には私も「教室｣を開いてもおかしくはないのだと改めて思うのでした。このお席で「正客」を務めるハメにご亭主とは一度しか面識がないのですが、水屋に控える諸先生方とは旧知の仲。「Ｗ先生が『あなたなら大丈夫』とおっしゃっていますから」一度はお断りしたものの、お席が始まらないのも困るのでお引きけいたしました。菓子器は一種の「食籠」でした。菓子鉢に蓋がついているのです。「どなた様もどうぞお気軽に」が趣旨の市民茶会の場で、やや不適切じゃないかしら。お稽古して日が浅い方や、気軽にお茶を楽しみに来た方が戸惑うのは目に見えています。私も初めてお目にかかりました蓋付きの菓子鉢の扱いに気が取られてしまい、掛け物も、いただいたお茶碗も覚えてはいません覚えているのは、件の菓子鉢とお菓子だけ。お菓子は菊をかたどり、細かい白いきんとんをかけた「着せ綿」でした。このお席を出た所で、やはり同門の方と再会。お顔を拝見するのは2年振り。お元気そうでひと安心。次の会場へ移動したところで、同じ会の方と遭遇。ここで、お席のこと、お稽古のこと…とひとしきりおしゃべり。じゃあねと別れて、10ｍ程歩いたところで、またまた同門の方と遭遇。こちらは昨年の市民茶会の席主で、乱れをいただいた「名披露め茶会」が一緒だった方。ここでもおしゃべり。最後は大通りで、同門の柏崎にお住まいの先生方とばったり！全部で一席分くらいの時間を費やしたと思われます…。お茶会よりもこっちの方が楽しかったかも。

2008年10月07日

コメント(0)
特別割引セール

お茶屋さんから恒例の茶道具のセールのご案内をいただきました。「2割～3割引」だそうです。心引かれることばです。以前このセールのおかげで、蟹とさざえが欠けた「七種の蓋置」を本来の姿に戻すことができました。ご丁寧にお正月用のお道具のカタログまで同封されています。目の毒です。来年は丑年なので「十牛図」のお茶碗がカタログ上を賑わせてくれています。一碗に描いているもの、そして数茶碗も。10名のお客様に、「尋牛」から始まり「人てん垂手」までを順序良くお出しする。丑年らしい趣向でしょうが、十牛図を順序良く覚えていないことにはお話になりませんよね。順序が狂ったら、せっかくの趣向も台無しですね。考えてはみたものの、私にはかなり無理があるようです。私の中の「十牛図」は、禅語で、悟りに至る過程を一頭の牛と牧童に例えている、と言うことで精一杯。絵を見て、順序よく覚え、かつ説明するなんて、とても無理。どなたか、そんな趣向のお茶会にご招待してくれないかしら。セールは来週の火曜日までなので、土曜日のアロマケア帰りか、日曜日の市民茶会帰りにでも覗いてみようかしら…。「見るだけ、見るだけ…」と呟きながら…。

2008年10月02日

コメント(1)
ふと考えてみる

先月の夏休みに引き続き、今月もまた先生のご都合でお稽古はお休み。20年以上もお稽古をしているので、基本的なことは身についてはいる、つもり。今この時に「お薄を一服」と言われても困ることはない、つもり。でも、時々、これでいいのかしら･･･？と不安になる。年齢的にも、経験的にも、お弟子さんを募って、こちらがお稽古をつける立場になっているのだと思う。師弟の関係は生涯のものだから、こちらはこちらで月に一度でもお稽古をつけていただく。きっと、これが理想なんだろうな。そろそろ、教室の看板を掲げるべきなのかしら。

2008年09月07日

コメント(0)
茶の湯文化にふれる市民講座

久々の〔茶道日記〕でございます今まで何をしてきたんでしょう･･･。さて、本題。「第一回茶の湯文化にふれる市民講座」を聴いてきました。この講座、表千家同門会新潟県支部さんの主催で行われた講座で、広く市民に受講の門戸を開いてくださいました。感謝いたします。講座の前には呈茶席も設けられていました。まだまだ暑い中、何かと大変だったと思います。重ね重ね感謝です。今回は林原美術館の熊倉功夫館長から、「近代数奇者と茶の湯」という演題でお話を伺いました。歴史は近代ほど詳しく、古代になればなるほど不明確なものが多いのに、茶の湯の歴史は茶の湯として成立した利休さんの頃が一番知られている、とも。そのことが林原館長さんが、近代数奇者と呼ばれる方々の研究をされたきっかけでもあったようです。明治になり、今まで貴重だった大名道具、茶道具や能衣装と言ったものの価値が下がり、海外へ散逸していまう危機を救ったのが、益田鈍翁ら「近代数奇者」と呼ばれる方々。彼らが蓄えた財力を美術品にかえたからこそ、「茶道」が現在も続いているのだと言うお話は非常に興味深かったです。講座の最後に、第二回の開催は来年の8月30日とのこと。暑い中、ご準備も大変でしょうが、楽しみにしていますので、表千家のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

2008年08月31日

コメント(0)
お茶会かな

最近、街中をふらふら歩いていると着物姿をよく見かけます。襟元に重ね襟はなし、どう見てもお茶会帰りのようです。燕喜館、北方文化博物館南浜分館、米本園さんの和心庵とお茶会の会場として利用できる施設からそう遠くはありませんから、すれ違うこともあるでしょう。今日は白山神社のお茶会のようです。こちらのお茶会にも随分ご無沙汰しています。ここ数年は市民サッカー大会と重なってしまいましたから･･･。白山の神様に忘れられたかも知れません。白山さま、ごめんなさい。秋の市民茶会ではゆっくりとお茶をいただきたいなぁ～。あれ？国体のプレ大会とは、日程重ならないよね･･･？？？

2008年06月15日

コメント(0)
今日のお稽古

丸卓を使ってのお稽古でした。毎年、この木地の丸卓では水差から水を汲んだ時にぽたりと一滴こぼしてしまうのです。もうどれ位シミをつけてしまったことでしょう･･･。「柄杓の合が平らではないから水が落ちる」とは言われ続けているのですが、どうもそうとばかりは言い切れないと思うのです。お稽古でもこぼれる時と、そうでない時があります。お茶会などではこぼした記憶がないのです。柄杓も天然もの。水の落ちやすい柄杓と、そうでない柄杓があるのだと思うのですが･･･。それとも、お稽古の時の緊張感がなさすぎなのかな？

2008年05月31日

コメント(0)
久々の・・・今日のお稽古

実に1ケ月半振りのお稽古です。何しろ、3月の終わりの添え釜以来、です。（ああ、添え釜の顛末も書いていませんね･･･）添え釜の時は、炉の季節だと言うのに風炉の道具組みで大変だったのに、いつの間にか本当に風炉の季節になっていました。今日は先生も私もリハビリ(?)を兼ねて、置きつけで平点前。なんとなく、風炉の位置と点前畳に座った自分の位置関係が微妙なのです。半年振りの風炉のお点前のせい？それとも、1ヶ月半もお点前していなかったせい･･･？それでも、お稽古の積み重ねで身についたお点前は忘れていませんでした。よかった、よかった･･･。そうそう、今日のお菓子は先週の金沢土産の坂尾甘露堂さんの「金箔加賀の茶室」ふやきせんべいに、金沢らしく金箔をちばめたお菓子です。

2008年05月24日

コメント(0)
お花も悩む・・・

お花でヤキモキするのは、いつのお茶会でもつきものですね。いつも持ち寄っていただいて、なんとかなっているので、今回もなんとかなるさ♪くらいに思っています。ただ、多少の責任を感じているので、身の回りを見回してみました。シュンランも水仙も丈が短くて、ちょっと無理そう。椿は炉の間使えるのですが、春先になるとちょっと飽きを感じたりしますよね。我が家の庭のお花じゃちょっと無理みたい。先生のベランダのバイモはようやくトウがのぼってきたところ。ちょっと厳しいかなぁ～。そうだ！母の実家に行ってみよう。いつもこの頃遊びに行くと叔母がキブシを一枝切ってくれるのです。ありました、キブシ。まだつぼみは硬いのですが、山桜もいただきました。キブシは花が進まないように、花の冷蔵庫に。山桜は少しでもほころんでほしいので、バケツに入れて温室へ。温室の中では、おひさまの光をたくさん浴びれるようになって鮮やか咲きだしたガーベラが出荷を待っていました。このガーベラが使えたらいいのになぁ～。

2008年03月23日

コメント(0)
続・お道具組思案

蓋置以上に悩んでいるのが香合。3月は本来は炉の季節なので陶磁器の香合です。今回は立礼ですので風炉になります。香合は木地か塗りのものになります。改めていろいろ眺めてみたのですが、風炉の香合って、季節感の溢れるものばかりと言っても過言じゃないくらいですね。おまけに、立礼ではありますが、仮のお床を設け、掛け物がかかるのだそうです。そうなると、下手な香合は使えません。ますます悩みは深くなるばかり･･･。六瓢、青海波、宝尽･･･なんて蒔絵のものが手元にあったらいいのですが。

2008年03月22日

コメント(0)
お道具組思案

お茶碗以外に、蓋置も、香合も作家さんの作品が使えると楽なのですが、今回はお持ちくださいとのこと。蓋置は流儀の「雪輪紋」が入っているものをお借りしようかと思っています。ホント、この蓋置は困った時には大活躍してくれる優れモノ！4年前のお席持ちの時にも助けてもらいました。でもね･･･。今回の添え釜は作家さんの「開釜20年記念」の作陶展。おめでたいお席なので「青海波」もいいかも･･･？ただ、白磁なので、3月の終わりのお席には少し早いかしら･･･。いっそのこと、織部の「七宝透紋」。悩むなぁ～。

2008年03月20日

コメント(0)
市野克明さんとの出会い

お気に入りの丹波焼のらっきょの花入があります。景色が気に入って、お値段もかなりお手頃でした。ただ、もうどれ位前に求めたものか記憶が定かではありません。「丹波の市野信水さんの窯の作ですから、間違いありませんよ」とおっしゃっられたことをよく覚えています。それから数年後。同じお店で、今度は丹波の耳付の花入を発見。こちらはたっぷりとお花が入れられます。普段我が家のユリを入れてもいいわ、と求めました。こちらは市野信水さんのご長男・市野克明さん（二代目信水）の作です。家に帰ってゆっくりと陶歴を拝見すると、「信水窯」となっています。あれ？？？市野信水さんの窯は「尾中窯」（びちゅうかま）じゃなかった？らっきょの花入の底には確かに「尾中」と刻まれています。インターネットで検索しても「尾中窯」は全然ひっかからないのです。長岡のギャラリーで前年に二代の市野信水さんの作陶展が行われたことを知り、思い切ってきいてみました。一時、信水窯＝信水作として作品が流通した時期があり、混乱を避けるために窯作のものを「尾中」と刻んだのだそうです。ただ「尾中」と刻んだのはわずか2～3年の間なのだそうです。納得･･･。ご親切に市野先生にまで電話をしてくださったそうです。で、今週、市内のホテルを会場に、この長岡のギャラリー主催で「二代市野信水」さんの作陶展が行われているので、行ってきました。お供は尾中窯のらっきょの花入です。耳付の花入には花が入れてあるので、お留守番です。当代の信水先生は物静かな、真面目そうな作家さんでした。尾中窯のお話も改めて伺うことができました。ご自分が作られた花入も持っていると知ると、当然のことでしょうが大変嬉しそうでした。耳付の花入も連れてくればよかったとちょっぴり後悔しました。

2008年03月15日

コメント(0)
なんと！添え釜です

今月末に添え釜を一席担当することになりました。昨年の暮れにお声かけいただいていたのですが、正式にご依頼をいただくまでは密やかにしていたのです。それが3月の声を聞き、一気に正式決定の運びとなりました。まだ、びっくり！の状態です。私自身はお話をいただいて、あとは会の先生方に主導していただこうと思っていたのですが、「あなたがいただいたお話だから」と「お任せ」されました。もちろん、会のみなさんの前面バックアップをいただいて、です。添え釜なので、ある程度主催者サイドでご準備いただけるので助かります。今回は、花、香合、棗、茶杓、蓋置、建水の6点をこちらから持参となります。炉の時季ではありますが、立礼でのお点前になります。お道具組み、どうしたらいいのぉ～～～。しばらくは、ブログ上で右往左往する竹風庵の姿を暖かく見守ってくださいませ。

2008年03月12日

コメント(0)
ついに本番

研究会、終わりました。また、いろいろありました。とりあえず、使ったお茶碗を箱から出して乾かしています。新潟十景の数茶碗も使ったので、ずらりと並んでいます。お道具を出すのはいいんだけれど、後始末がまた一苦労です。使うために求めたお道具ですもの、楽しい苦労ということでしょうか。研究会の顛末は後日に披露させていただきます。笑えると思います･･･。

2007年11月25日

コメント(1)
いよいよ本番です

午後から研究会の準備をしてきました。準備の段階になって水差が高取になり、高取の茶入を使うことができなくなりました。急遽、先生の丹波の茶入をお借りしてのお点前をすることなりました。頭の中の会記を書き直さなくてはいけません。これがお稽古を始めて日が浅い時なら泣いていたかもしれません。そんなことは･･･ない。一昨年の研究会でもお濃茶のお点前をしたのですが、準備段階の手違いで前日にお茶を茶入に入れてあったため、いくらお茶入れを回してもお茶が振り出されないかったことがありましたいやぁ～、あれにはびっくりするやら、焦るやら･･･。「そんな時は茶杓で人数分のお茶を入れてください」と言われたのですが、いい加減何杓お茶を入れたかわらなくなる程でした。大体これくらいの量だろうと開き直ってお茶を練りました。もちろん、今日はお茶入れてきませんでした。さぁ、どうあがいても明日が本番です。日ごろのお稽古の成果を発揮すると、とんでもないことになりそうですが･･･できるよう、今日はもう寝ることにします。

2007年11月24日

コメント(2)
今日のお稽古

研究会前だと言うのに、先週のお稽古を出張のためお休みさせていただいたので、先生にお願いしてお稽古させていただきました。変に意識するよりも、あまり考えずに臨む方が手が自然に動き「いいお点前」になるようです。お家元がおっしゃる「水の流れのように自然でよどみなく」は、こういうことなのでしょう。が、しかし！本番はどうなることやら。何しろ、衆人環視のもとでのお点前ですもの。まぁ、顔ぶれはいつもとそう変わりないんだけれど･･･。お稽古の時のような気楽な気分で臨みたいと思います。

2007年11月23日

コメント(2)
今日のお稽古

研究会までお稽古は今日をいれてあと2日。みっちり(?)お濃茶のお稽古をいたしました。このところ、お稽古は先生と二人。「一客一亭」のお点前をしているようです。久しく三人分のお濃茶を練っていないので、お茶の量のいささか不安を感じています。本番、大丈夫かしら･･･？今回は高取の茶入でお点前をすることになりました。茶碗、茶入、茶杓共自分のお道具なので、扱いの点でも、正客からのお尋ねも、かなり気が楽です。で、結局、炉開きはしないまま。このままで良いのでしょうか･･･？

2007年11月10日

コメント(0)
毎日せっせと・・・

この夏に求めた萩焼のお茶碗で、ここのところ毎日お茶をいただいています。夕食後の一服。なんて優雅なひと時でしょう･･･。実はしっかりと目論見があってのことなのです。この月末に、家元にお出でいただいての研究会が行われます。その席上でお濃茶のお点前をすることになりました。お茶碗はこの萩茶碗です。見るからに新物のお茶碗と言うのも少し抵抗があって、せっせと使っていると言うのが本当のところなのです。使って、使って、休ませて･･･。そしてまた使って、その繰り返しがお茶碗を成長させることは承知しているのです。当日には、少しでも「使ってもらっている」顔をしていてほしくて、今晩もまた茶筅を振っています。

2007年11月09日

コメント(0)
炉開きの便り

「お気に入りブログ」にも炉開きの便りが届いています。ですが、私はすでに先月から炉でのお稽古をしています。1ヶ月間違えたんじゃありませんよ、念のため。月末の研究会に備えてのことなのです。今年は「炉開き」するのかしら･･･？なんだか、このまま納会、初釜･･･と進んでしまいそうな雰囲気。ちょっとした楽しみだったりするんだけどな。この週末が今月の最初のお稽古なので、お炭点前だけでもさせていただこうかしら。

2007年11月08日

コメント(2)
ご拝謁叶わず

新潟大和で「細川護熙　数寄の世界展」が開催されています。そう、第79代内閣総理大臣で、旧肥後熊本の細川家18代目のご当主様。還暦を期に政界を引退し、陶芸家の辻村史郎さんを師に陶芸をしていらっしゃるのです。招待券をいただいたので、お殿様の修行の成果を拝見させていただきました。修行の成果なのか、はたまた持って生まれた遺伝子の賜物か、なかなかの腕前。私の中での「あら、いいカンジ」もいくつか。お酒はかなりイケる口と伺いましたが、お猪口は結構な出来栄え。好きだから気合が入ったのかしら･･･？作品は展示のみで、販売はナシ。お値段をつけるとしたら、どのくらいでしょう。ただ作品集を販売し、購入された方のみ、その作品集にサインをされるとのことでした。30分以上前から、殿にご拝謁したい方々と、殿のお姿を一目だけでも留めようとする方々で物凄い人だかりでした。あまりの人出に、私は殿のお成りの前に会場を後にしたのでした。

2007年09月08日

コメント(2)
今日のお稽古

お茶の日記を書くのは久しぶりのような気がします。ず～っと、サッカーにかまけてたような･･･。さて、先週に引き続き「茶箱」のお稽古です。茶箱のお稽古も久しぶりです。先週は「掛け子」を使うお点前でしたが、今週は「盆」を使うお点前をしました。今週は大変スムーズに手が動きます。先週、あれだけ戸惑ったのに･･･？よくよく考えてみたら、お盆を使う茶箱のお点前が基本で、掛け子を使うお点前はその応用のようなもの。久々だというのに、基本をすっ飛ばして、いきなり応用では戸惑うのは当たり前でした。茶箱のお点前自体が身についていないだけだったりして･･･来週は茶箱のお濃茶のお稽古の予定です。もう一度、掛け子を使お稽古しておきたいなぁ～。

2007年07月21日

コメント(2)
萩の陶工ふたり

6月の終わりの頃でした。萩焼の新庄助右衛門さんの展示会の案内をいただいていました。茶人の嗜好をうかがわせる「一楽二萩三唐津」（一萩二楽三唐津？）と言う言い回しがありますが、実は私自身はあまり「萩」には興味がありませんでした。典型的な萩焼の肌の色が、私の感性には合わないようなのです。ですから、あまり期待はしていませんでした。会場の近くの新潟大和さんの「大茶釜展」とペアでした。ところが、今回見せていただいた新庄助右衛門さんの作品は、典型的な萩とはちょっと違っていました。萩に興味がなく、知識が貧弱だったせいでしょうが、こんな萩もあるのね、と言う感じなのです。ご存知の方も多いのでしょうが、私は萩焼と言うと萩市内に窯元があるとばかり思っていましたが、長門市にも萩焼の窯元があるのだそうです。萩のものを「松本萩」、長門のものを「深川萩」（ふかわはぎ）と呼ぶのだそうです。坂高麗左衛門、三輪休雪は松本萩。田原陶兵衛、坂倉新兵衛、坂田泥華、そして新庄助右衛門は深川萩なのだそうです。･･･私、全く知りませんでした添釜も設けられていて、お茶碗は全部先生自身が普段からお使いになっているものをお持ちにくださいました。2～3年程度お使いになられているそうで、貫入の茶滲が現れてきていました。この貫入の具合をみてほしくて、とおっしゃっていました。この添釜のお席で偶然一緒になった方は、最近表千家のお茶を始められたそうです。私同様、大和さんの茶釜展にも行かれて、これから伊勢丹に行くとか。伊勢丹でも何か茶道具やっているようです。よくよく聞いてみると、田原陶兵衛さんの展示会なのだそうです。本当に偶然なのだそうですが、時期を同じくして新庄助右衛門さんと田原陶兵衛さんの展示会が新潟で開かれたのです。もちろん、ご本人たちは知らずに当地にやって来て、こちらで知ったのだそうです。「新潟に来る前に会っていたんですよ。昨夜は一緒に晩飯を食べました」と新庄助右衛門さんは実に楽しそうに笑っていらっしゃいました。このお二人、お家もお隣、お歳も同じ（正確には田原陶兵衛さんは早生まれ）きっと良きライバルであり、良き理解者であり、萩の伝統を受け継ぐ同士なのでしょう。作家さんがお出でになる展示会でも、規模の大きなものになると、なかなかお話を伺うことができません。あまり規模の大きくない展示会ですと、いろいろなお話を聞くことができます。作家さんのお話をゆっくりと伺うことは、なんて贅沢なことだと感じました。私の中の萩の印象が少し変わったように思えます。

2007年07月03日

コメント(0)
今日のお稽古

先週に引き続き、皆具を使っての長板のお稽古です。風炉での長板の皆具は久々だったので、先週はかなり戸惑いましたが、今日はなんとかスムーズなお点前ができました。竹台子などのお点前に準ずる、と頭の中でわかっているつもりなのですが、いざお点前を始めると、戸惑うのです。どうやら私の中では、竹台子のお点前と言うと炉でのお点前が強く残っているようなのです。なのに目の前は、風炉･･･。頭でわかっていても、体が動かない。手を動かそうとすると、頭がその動きを遮ってくるのです。竹台子＝皆具＝初釜と言った図式がすっかり刷り込まれてしまったようです。次に、風炉で、長板の皆具でのお稽古をする時に、今日スムーズにできたお点前を覚えているかしら･･･？とりあえず今なら、風炉での竹台子のお点前はきちんとできそうだけれど･･･。

2007年06月30日

コメント(0)
今日のお稽古

今日は長板でお稽古をしました。前に長板のお稽古をしたのはいつのことでしょう･･･？いくら考えても思い出せません。6～7年前の長岡でのお茶会と、私たちの名披露めのお茶会で使った印象が深く残っています。今日は皆具を使わずに水指だけを飾り、お薄のお稽古をしました。さて、今年の秋に予定されていた家元研究会の日程と課題が決まりました。今回、お濃茶のお点前をすることになりました。秋に行われる時は大抵10月なのですが、今年は11月の終わり。炉の季節です。中蓋をしなくてはいけません。中仕舞があります。蓋が熱いのに･･･。江戸千家では唐銅の蓋を取る時は袱紗を使いませんお湯が煮えたぎっていて、とぉっても熱そうと言う時なら使ってもいいそうです。そんなことは滅多にないので、まず素手です熱くても、熱くなさそうに扱わなくてはいけないそうです袱紗を使われるお流儀が多いと、2年前に知りました。お道具組みはこれからだそうですが、お茶入やお茶碗が何になるのか、今から楽しみだったりします。密かに、縁あって私のもとにやってきた初代森岡嘉祥の文琳のお茶入れを使ってみたいと思っているのです。あぁ、でも高取喜恵さんのお茶入れも捨てがたい･･･。それ以前にしっかりお稽古を重ねなきゃね。そうそう、最後に長板でお稽古したのは2年前の秋と判明しました。あはは、失礼しました人間の記憶ってアテにならないものですね。

2007年06月16日

コメント(0)
和菓子の日

今日、6月16日は「和菓子の日」なんだそうです。（新潟地震から43年目でもあります）承和15年（848年）。日本国内に疫病が蔓延したことから、仁明天皇が6月16日に菓子や餅を神前に供え疫病の退散を祈願して、元号を「嘉祥（かじょう）」と改めたことにはじまると伝えられているそうです。「嘉祥の祝」は後醍醐天皇の御代から室町時代へと受け継がれて、江戸時代になると「健康と招福」を願う行事として、この日に嘉定通宝16枚で菓子を求めて食べる風習が庶民の間にも広がり、「嘉定喰（嘉祥と言う）」と言われ、欠かせない年中行事になったのだそうです。その年中行事を現代によみがえらせたのが、この「和菓子の日」なのだそうです。･･･と、今日差し入れにもらった上用饅頭と一緒に、「厄除招福」のお札と、この説明が入ったいました。お饅頭、美味しくいただきました。お茶のお稽古もある日なので、私には正に「和菓子の日」です。お茶の世界では和菓子は、季節や席主の席づくり意向を表現する大切なもの。切っても切れない関係ですね。今頃の季節はどんな和菓子がいいでしょう。ういろうを使った「青梅」「からごろも」、葛や寒天を使った涼やかなもの･･･。青竹に入った水ようかんもいいですね。いけない･･･。自分で書いていてあれこれ無性に食べたくなってきちゃいました。

2007年06月16日

コメント(0)
2007　大樋年雄　自照展

地元のデパート大和新潟さんで「2007　大樋年雄　自照展」が行われています。このデパートは金沢が本店で、石川、富山、新潟の北陸3県に支店があります。今回は金沢の本店のお膝元の大樋焼とあって、いつもの6階の美術サロンではなく、7階の催事ホールでの催しでした。大樋焼は金沢の楽焼ですが、大樋飴釉と呼ばれる独特な飴色が大きな特徴です。照明を抑えた会場にあっても、その飴色は光り輝いています。照明の温度で溶けだすのではないかと心配になるくらい、本当に見事な飴色なのです。大樋焼本家に伝わるモチーフの「聖形」も初めて目にするものでした。初代長左衛門作　銘「聖」聖の冠を反したこの形は、代々伝わり、また人によって少しずつ捻り方が違うのだそうです。展示会場の一角に添釜が設えてありましたので、一服頂戴しました。この日のご担当は宗偏流さん。今は長岡での大きなお茶会がなくなりましたので、久々にお点前を拝見しました。みなさん日ごろしっかりとお稽古をされ、このような添釜も数をこなしているのでしょう、よどみなく席を進めていられました。また、頂戴したお茶も大変美味しく、本当にいいお手前でした。三客の席と思って座った場所が、お菓子を頂くまで正客の場所だとは知らずにとってもびっくりしてしまいましたいただいた主茶碗は平形でした。6月に入りちょっぴり汗ばむ季節向きです。それまでは、大樋焼の飴色とお茶の緑との色合いが、あまり合わないような気がしていたのですが、百聞は一見にしかず、でした。どちらも自然の中にある色なのですから、合わないはずがないのですね。お薄よりもお濃茶の深い色がより映えそうです。また、お茶の切れも大変良かったので、お濃茶もすっと落ちてきそうな感じがします。少しくらいお湯の量が少なくても、お茶碗が助けてくれそうです。いつかは大樋焼のお茶碗でお濃茶頂いてみたいなぁ～。私には到底無理そうなので、今回お求めになられた先生方、ぜひともよろしくお願いします･･･？大樋焼本家十代長左衛門窯へどうぞ

2007年06月09日

コメント(0)
かわせみのお道具

お道具屋さんから、初夏から秋にかけてのお道具のカタログが届きました。流水、青楓と言った清々しい絵付けのもの。竹の花入れ、切子の棗や水指と言った涼やかなもの。どれも意匠を凝らしています。ただ、早々手を出せるはずもなく、「あら、これステキ」とか「これはイマイチだわ」とページをめくるだけですが･･･。この季節、「かわせみ」を描いたお道具が目につきます。なぜ「かわせみ」なのでしょう･･･。水で涼やかさを描くためかな？とも考えたのですが、水辺にいる鳥はかわせみだけではありませんし･･･。「翡翠」と書く翠の文字が関係しているのかしら？などとも考えてみたりします。どうやら、この「かわせみ」は縁起物らしいのです。「かわせみ」は水辺に木の枝に止まり、清流を泳ぐ魚を急降下で魚を捕らえます。一度狙った獲物は逃さないのだそうです。そこから、商売をされている方々が好まれるのだとか。かわせみの姿を「一度心に決めたことを貫く」意思として捉えると納得できますね。涼やかさを演出する水と、水辺に住むかわせみの絵付けはそんなところから生まれたのではないでしょうか。前々から気になってきた「かわせみ」のお道具。蓋置か香合なら、インテリアとしてもいいな♪と思って、密かに探しているのです。かわいくて、それでいて意思の強そうな目をしている「かわせみ」を。意思が揺らいだ時、その「かわせみ」の姿を眺めて、気持ちが持ち直せたらと思ったりするのです。お茶の道以外にもね。

2007年06月02日

コメント(0)
帰鷲茶席

木村茶道美術館の水屋から茶碗や茶器が盗難に遭いました。13年前の秋のことでした。その茶碗と茶器が偶然発見されたのが昨年の夏。そして今回一時的に茶碗と茶器が美術館に戻り、2ヶ月間の「帰鷲茶席」が催されていると言うことで木村茶道美術館を訪れました。以前にも書きましたが、この木村茶道美術館は展示品でお茶をいただけると言う、なんとも珍しい美術館なのです。　　　美術館のある松雲山荘の入り口です。この松雲山荘は種類の違うかえでが何十種類と植えられている紅葉の名所です。私が着いた時、今まさに一席始まるところでした。「入れますよ」と受付の方はおっしゃってくださったのですが、ぜひ奥高麗のお茶碗で一服いただきたいので、その旨を伝え、次の席に入ることにしました。奥高麗のお茶碗でいただくと言うことは、「正客になる」と言うことなのです。自ら正客になるなんて大胆だと思われるでしょう。何度もお邪魔して承知していることなのですが、亭主である学芸員さんがお席を取り仕切ってくれるので、正客と言えどもかなり気楽なのです。途中、地元の社中の方々がお出でになったのですが、受付の方が話をしてくださり、遠くから来て待っていたと言うことも手伝って、正客にいれていただきました。今思うと、お茶の道でも、人生においても先輩方であろう方々を差しおくなんて、随分なことをしたものですこのお茶碗、盗難に遭った後、美術館側が警備会社から補償金を受け取っているので、現在の所有者は警備会社になっているのだそうです。今回のお席は、現所有者の厚意によって一時的に前所有者のもとに帰って実現しているのです。お約束の期日が来れば、お茶碗は警備会社さんのもとに戻ることになります。ひょっとしたら、このお茶碗でいただくことは、この機会を逃すともうないのかもしれません。そう思うと「奥高麗でいただきたい」と恥ずかしくもなく言ってのけたのでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　奥高麗　　銘　鷲　　　　　　こちらが伺う前に学芸員さんから「写真撮ってもいいですよ」とのお言葉がありました。上の方は相変わらずフラッシュをたきませんでした･･･奥高麗には井戸形と熊川形があるそうですが、このお茶碗はご覧のように熊川形です。「奥」には「奥深い趣のある」のだそうです。銘の「鷲」の由来は伝えられていないそうですが、おそらくこの堂々とした姿から連想されたものではないか、とのことでした。確かにかなり大振りでどっしりとした、実に堂々としたお茶碗でした。口当たりも非常に良かったです。私は比較的身長もあり、手も大きいほうですが、それでも口造りから高台脇を持つのはやっとと言う感じです。今回の東を務めた方は小柄な方なので、非常に扱い辛そうでした。薄茶器も一緒に盗難に遭ったものだそうです。その際に落としたらしく、蓋の内側に傷があり、緩くなってしまったそうです。画像ではわかりづらいのですが、如心斎によって書かれた「詩中次」です。よろしければ「帰ってきた鷲」のお茶席に立ち寄ってみませんか。　帰鷲茶席会記待合　床　　　　　色紙　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大谷句仏　　　　　　　つはめとふや　田毎々々の　投げ早苗本席　床　　　　　水墨山水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　村山哲斎　　　　　　　茅舎一聲聴午鶏　駅川残月野橋西　　　　　　　桃花楊柳春浅深　流水潺湲送馬蹄　　　　　　　　　哲斎詩畫　花　　　　　大山れんげ　花　入　　　青磁中蕪花瓶　　　七官青磁　香　合　　　堆朱椿文　床　脇　　　達磨香炉　　　　　　朱唐金　風　炉　　　古銅前切　釜　　　　　古芦屋油屋形　水　指　　　瀬戸片口　薄茶器　　　詩中次　　　　　　　如心斎　書　茶　杓　　　瀬田掃部　茶　碗　　　奥高麗　　　　　　　銘　鷲　　　替　　　無地刷毛目　　　　　銘　夢　　蓋置　　　古銅　　建水　　　砂張青海波　茶　　　　　吉祥　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小山園　詰　菓　子　　　あやめ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最上屋　製　器　　　　　南京赤絵皿　

2007年05月26日

コメント(2)
秋艸道人　草花の世界

3月の終わりに出会ったお茶杓の銘のヒントを得るため、新潟市會津八一記念館を訪れました。現在、春の企画常設展として「秋艸道人　草花の世界」展が開催中なので、竹を詠んだ歌がないかなと密かに期待をして行きました。新潟市會津八一記念館は海に近く、周りを松林に囲まれた静かな場所にあります。私が住んでいる所からは、道中、會津先生の終焉の地である北方文化博物館南浜分館の近くを通ることになります。初釜や研究会の会場としてお借りしていたこともあり、お茶杓の銘を考える時に會津先生のことを思い浮かべたのかも知れません。経緯は「出会いの魅力へ草花を詠んだ歌の一覧がありました。梅、菊、水仙、百合･･･と馴染みの深い花の名はありますが、竹は見当たりませんでした。ちょっぴり気落ちしてしまいましたが、展示品はゆっくり拝見させていただきました。その中で目をひいたのが「菊の作り方」を書いた巻物。お写真の會津先生は、難しいことを考えているようなお顔のものしか見たことがありません。昭和7年生まれの伯父が高校生の頃、古本屋さんで晩年の會津先生に会ったことがあるそうですが、やはり怖そうな人と言う印象しかなかったそうです。そんなイメージの會津先生が菊の作り方を書き残しているのです。なんとなく、ほのぼのとしたものを感じずにはいられませんでした。ただ、やはり学者さんが書いたものらしく、固い文章ではありました。せっかくなので、学芸員さんに目的を伝え、會津先生の竹を詠んだ歌がないものか尋ねてみました。聞いてみるものですね、4首確認していただきました。　　あきかぜの　くさのとびらに　あるるよを　たけゑがきをり　ともしびのもとに　たけゑがく　ふでのしたより　ふきいでて　みそらにかよふ　あきかぜのおと　ゑがきこし　すみゑのたけの　このごろを　ややにつゆけく　なりにけるかも　あきかぜの　ひにけにふけば　ひさかたの　みそらになびく　ひともとのたけこれから暫くは折をみて、この4種を声にして読んでみようかと思っています。ひらがなの優しさと、日本語のもつ美しい響きの銘をつけるために･･･。もうしばらく、楽しみと悩みの日々が続きそうです。

2007年05月20日

コメント(0)
今日のお稽古

先週のお稽古をお休みしたため、私はようやく今日から風炉でのお稽古になりました。今日はなんとなく肌寒く、まだまだ火の気が恋しいくらい。清々しく感じる風炉の設えも、なんだか寒々しく感じてしまいます。早く青磁の水指を清々しく感じたいものです。今はこんなことを言っていますが、あっと言う間に風炉に活けられている炭でさえ、熱くて切ない季節が間違いなくやってきますね。お稽古を始めて日が浅い頃は、炉から風炉に変わったばかりのこの頃、切り柄杓、止め柄杓で随分迷っていました。今はもう自然に手が動いてくれます。もうどれくらい初風炉の季節を重ねたでしょう。あれ？節目の年を過ぎたような気がしてきた･･･。あとでゆっくり指を折りながら数えてみなくちゃね。

2007年05月19日

コメント(0)
最後の里帰り

今月末で「新潟日本橋画廊」さんが閉廊することになりました。36年になるそうです。新潟なのに「日本橋」の響きは何か妙に感じますが、当時日本橋画廊の社長をされていた奥様の義理のお兄さんのご協力で開設の運びになったからなのだそうです。もう15年以上前、私が初めてまとまった額でお道具を求めたのがこの新潟日本橋画廊さんでした。そのお道具がこの高取の肩付茶入。　　　　　　　　　　　　　　　　十三代高取八仙さんの奥様・喜恵さんの作です。当時お茶入と言えば、お稽古用のものしか見たことがなく、高取のこの色合いに魅かれて求めたことを覚えています。この画像では少しわかりにくいのですが、小さな耳がついています。お仕服は「笹蔓金襴」　　　　　　　　　　　　　　　　緒の色がこの仕服の優しい雰囲気をより一層引き立ててくれていて、とても気に入っています。今日、仕事帰りにこのお茶入を連れて新潟日本橋画廊さんを訪れました。何か手頃なお道具でもと言うのが第一の目的でしたが、このお茶入をもう一度見ていただきたかったのです。夕刊でしたが地元の新聞に取り上げられたこともあって、お店の中にはほとんど作品は残っていませんでした。ただ、新聞に記事が掲載されてからの1週間はずっとお忙しかったそうですが、この日はすっかりヒマになったと、一服のお茶を点ててくださりました。そして、お茶入を手に取ってくれました。お茶入を眺めながら、いろいろなことを思い出されていたのかもしれません。このお茶入で濃茶を振り出す時、私は奥様の顔を思い浮かべるのでしょう。

2007年04月28日

コメント(2)
今日のお稽古

今月のお稽古は先生のご都合で今日と来週の2回。炉でのお稽古も、あと2回となります。けれど、まだまだ朝晩は火の気が恋しいので、もう風炉の季節だなんて思えません。今日も雪輪棚を使ってのお点前です。八通りある飾り方を一通り飾って、崩すお稽古を繰り返しています。　　　　　　　　　　　　　　　天板に蓋置と柄杓を、その下の板に棗を飾る飾り方です。柄杓の切り止めは、もっと中央に寄っていなくてはいけませんでした。フラッシュをたかなかったせいで、棗は黒く見えますが、朱色の棗なのです。画像自体も少し手ブレしてますね。今度からフラッシュをたくようにしなくちゃね。

2007年04月21日

コメント(2)
「出会い」の魅力

お茶人ほど「出会い」と言うことばに弱い人種はいないんじゃないかなと、改めて実感している今日この頃･･･。お茶人ならお察しのことでしょう、お道具を求めてしまいましたの･･･昨年に引き続き、奈良は大和高山の「自称日本一若狭の茶筅」をお作りになる、井上若狭さんの奥様が今春も当地にお出でになりました。私の目的は、野点用の筒入りの組み立て式お茶杓にありました。目的のものがあるにはあったのですが、煤竹で作られたお茶杓と共筒は、気軽に外で一服を楽しむにはちょっとご立派なお値段。考え込みながら、あれこれ眺めているといろいろなお茶杓が並んでいます。使い慣れている中節のものをはじめ、無節のもの、止節のもの、二節、三節･･･。八節のものまでありました。ありきたりですが、七節の銘は「七福神」、八節の銘は「末広」だわねなんて思った見たその隣に、そのお茶杓はありました。竹の枝で作ったお茶杓でした。竹の枝ですから、節はいくつかありますし、全体的に華奢な姿をしています。ただ櫂先は、ゆったりと丸く仕上がっています。棗においた景色を想像した瞬間、私の感性に響くものがありました。お茶の道において、私はまだこのように細い一本の枝に過ぎないけれど、この道に精進したい･･･と。同じ色艶の筒を選んでもらい、この茶杓を作った職人さんに銘を入れていただくことになりました。華奢な姿には漢字よりも、女文字と言われたひらがなで、音の響きの優しさが伝わる銘をつけたくなります。ひらがなと言うと、新潟出身の歌人・會津八一先生が思い浮かびます。そして會津八一は奈良の地を愛していました。奈良で産まれたこのお茶杓の銘には、もう會津八一先生の歌からいただくしか考えられません。ところが、私、會津八一先生の歌ってなんにも知らないのです。揮毫した文字は街でたくさん見かけることができるのに･･･。ちょっと情けない･･･歌集を探して図書館や本屋さんへ通ってはいるのですが、なかなか思うようにはいきません。来週にでも新潟市會津八一記念館にでも足を運ぼうかと思っているところです。お茶杓はいま、奈良の地で私からの命名を待ちわびているのです。お道具との出会いは、こうして知識を深めることにも繋がるのですね。ひとつのお道具で、いろいろ学べて、知識が深まる。これがお茶人が惹かれる「出会い」の魅力なのでしょうか

2007年03月31日

コメント(2)
今日のお稽古

正確には、昨日のお稽古。３月に入ってからは流儀のお好みの「雪輪棚」でのお稽古です。水指を飾る棚の両側面に雪輪を抜き、背板に雪の結晶の透かし彫りが施され、天板と地板の間に二重の棚があります。初座の飾りを含めて、八通りの飾り方があります。お稽古を始めたばかりの頃は、専ら天板に柄杓と蓋置を飾っていて、先生に「他の人と違う飾り方をしましょうね」と言われた時期もありました。総飾りの時には平建水を使うのですが、スレスレで地板に擦ってしまうのではないとかヒヤヒヤです。また、水指が共蓋の場合と替蓋の場合で総飾りの飾り方が違うのです。あ、そう言えば最近はお稽古で総飾りしていません。来週あたり平建水がでていたりするかもしれません。次のお稽古の前に、復習しておいた方がいいかもしれません。

2007年03月25日

コメント(0)
添釜雑感

土曜、日曜と立て続けに添釜のお席に寄せていただきました。今回の添釜は、主茶碗と水指は作家さんの作品。席主さんには、棗、茶杓、蓋置、そして短冊、花入、花を持ち出しをお願いし、その他のものは主催者側が全て準備してくださると言うものだったのだそうです。荷物が少なくていいなぁ～なんて思うのは、少し不心得でしょうか･･･。ですから、二日間とも、同じ主茶碗で、同じ水指で、同じお菓子と同じお茶をいただいてきたのです。昨年の秋、添釜のお席の趣向の難しさを感じたので、今回の席主さんが持ち出されたお道具組みに私の興味が注がれました。（なにせ「0」が一桁多すぎて、お道具には到底手がでないので）土曜日のお席。情けないことに蓋置以外は全く覚えていません。ことばを返せば、蓋置が印象深かったのです。このお席の蓋置は「南鐐」でした。近くで見ると青海波が描かれていました。「作品と重なるといけませんのでこちらにしました」との席主さんのことばに、昨秋以来のなんだかすっきりしない気分が晴れたかのようです。私には大きな収穫です。日曜日のお席。持ってくるのを忘れたとのことで、この日の蓋置は作品でした。前日が好印象だっただけに、ちょっぴり肩透かしを食らった気分です。でも、無難と言えば無難なのでしょう。こちらのお席には紫の雪割草が入っていました。不勉強で恥ずかしいのですが、丈の短いものは根を洗って土を落とし、そのまま入れるといいのだそうですね。丈が足らずに諦めた花も、これで入れてあげることができそうです。いろいろ見て聞くことは、やはりいろいろな収穫をもたらせてくれるものです。

2007年03月12日

コメント(1)
今日のお稽古

二月のお稽古も今日でおしまい。旅だんすもまた来年の二月までお休みです。今日はお濃茶のお点前を。旅だんすのお点前の中で唯一戸を開け閉めしなくていいお点前なので、ちょっとは気が楽。あ、炉のお濃茶は中仕舞いがあったわ･･･お濃茶のお点前は久し振りです。おまけに炉でのお点前となると、はて一体いつから点てていないでしょう･･･？お濃茶には茶問答と三器の拝見、そのお尋ねがつきもの。茶問答はともかく問題は三器のお尋ね。お点前をしながら、乏しい知識の禅語や季節のことばが頭をぐるぐると駆け巡ります。今回、お稽古用の茶入れは、京焼で桶谷定一作、お茶杓は長谷川寛州さんで銘こぼれ梅と相成りました。「お稽古だからなんでもいいのよ」と先生はおっしゃいますが、段々とまことしやかに、すらすらと偽りが発せられるようになっていく自分が、ある意味怖くもあります

2007年02月24日

コメント(2)
今日のお稽古

先週に引き続き「旅だんす」のお稽古。今日は「芝点て」のお点前。茶碗と棗の乗った棚板を引く時は、いつもドキドキ。ここまでは大丈夫とはわかっていても、何かの拍子に外れたり、滑り落ちたりするんじゃないかと言う感覚に襲われるのです。先週も今回も水指はの蓋は共蓋だったので、来週は塗蓋でのお点前でしょうか。それともお濃茶？

2007年02月17日

コメント(4)
今日のお稽古

２月のお稽古は「旅だんす」昨年の２月はお稽古がお休みだったので２年振りになります。最初の頃はけんどん蓋の開け閉めが大変でした。まだ木が馴染んでいないせいだったのでしょうが、開け閉めするたびにぎぎぎ･･･と音がするのです。溝の部分に上手く納まらなかったこともありました。その頃は芝点てで、水次ぎがあって、拝見がかかったりするととても切なかったなんてことも、今となっては懐かしく感じます。でも、２年振りなのでちょっと手が止まって、考え込んだりしてしまいました。

2007年02月10日

コメント(0)
届いた春の姫君

半年、待ちました。夏の盛りの頃にお願いした春の姫君のお茶杓がようやく手元に届きました。途中、何度か「忘れられたのかしら」とか、「書いていただけないのかしら」などと思い、その度に「ま、いいか。まだ払ってないんだから」と自分に言い聞かせていました。再び対面した春の姫君は、ちゃんと節に花のつぼみを抱いていました。まちがいなく私の「佐保姫」でした。春のお茶会の予定はないけれど、秋の「龍田姫」と春の「佐保姫」が揃って、今は満足感でいっぱいです。きっとこの気持ちが落ち着いたら、春にお茶会をしたいよ～と言いだすのでしょうが･･･。立春を前に一足早く春が訪れました。

2007年01月28日

コメント(4)
初釜　～台炭顛末記～

朝から晴れて、新潟の冬とは思えないお天気です。なのに、やっぱり事は起きてしまいました。水屋では、まず炭道具を広げる場所を確保。新聞紙を広げた場所が私のスペースです。台に奉書を敷き、まずは輪胴を向こう側に。管炭は細くてすらりとして、つかみやすそうです。胴炭はもう少し太くてもいいのかな、などと思いつつ、ここまでは順調。ところが、ぎっちょが安定してくれません。丸と割りのどちらがなのか分からないのですが、上に乗せると、とにかく転がるのです。ぎっちょだけで転がっているならまだしも、せっかく組んだ管炭まで蹴散らすのです。両面テープで止めてやりたい衝動をぐっと堪え、組み合わせを変えてトライ。少し不安はあるものの、何とか落ち着いてくれました。ささっと止め炭を添え、枝炭を置き、しばらく様子を伺っていましたが、どうやら大丈夫な様子で、ひと安心です。昨夜練った練香を楽の梅香合に。まだ釜を据えていないので鐶は後ほど。今度は管炭が動かないようにそっと羽箒を添えました。後は灰器に湿灰をあけ、灰匙を差し込んで、これで準備完了。おっと、座掃きを忘れてはいけません。いよいよ、初釜のお式です。会長先生のごあいさつのあと、私たちの会独自の献香で始まり、献茶へと進みます。お献茶のお点前の方のお湯の汲み方に、なんだかいやぁ～な予感。遠目ではありますが、お湯を釜の上の方で汲んでいるようなのです。あの釜の中にはたっぷりとお湯が入っているのではないか、と察してしまえるのです。なんだか重たそう･･･。遂に私のお点前の番になりました。水屋に行った途端に最初の波乱に遭遇鐶がないのです。お式が始まる前に釜を据えた時は水屋用の鐶でした。今回の会場である燕喜館（えんきかん）は市の施設で、茶室の他、お茶室として使える部屋が三室あります。お道具の好みを言わなければ、同時に三席のお茶席を設けることができる数のお道具が揃っていて、無料でお借りすることができるのです。今回、釜をお借りしたのですが、その際水屋用の鐶しかお借りしなかったようなのです。慌てて事務室へ借りに走りました。次の波乱もまたすぐにやってきました。何事もなかったかのような顔で、炭台を前に茶道口であいさつ。炭台を持って歩き出した途端に、ぎっちょが崩れましたやっぱり、両面テープで止めればよかった･･･。幸いなことに管炭には影響はありません。さて･･･。一瞬考えましたが、妙な度胸が備わっていて、そのままお点前をすることにしました。火箸を置く時に少し難儀をしましたが、澄ました顔で管炭とぎっちょの僅かな隙間に差し込みましたそして的中した嫌な予感。ある程度の重さを頭において釜を持ったのですが、これが予想以上に重いっっっ！席全員のざわめきが聞こえてきます。明らかに「竹風庵さん持てるの？」と聞こえるのです。一度鐶を持ち直し、根性据えて持ちました。度重なる波乱（オーバー？）に動揺して、湿灰をまき終え、灰器を戻し忘れて、正客の会長先生に小声を教えていただく始末。情けない釜を再び据え直す時の方がより重さを感じました。あんなに重い釜がきちんと五徳に座らなかったら、何度も直すことはかなり大変です。再び、それもかなり根性を入れて釜を据えました。幸いなことに、一度できちんと釜は座ってくれました。あぁ～よかったぁ～。でも、あんなに重いもの持ったんですから、手が震えてお茶杓持てないかも知れませんよ。最後に羽箒を使った時に、正客から「きれいな羽ですが、なんの羽ですか」とお伺いがありました。種類までは分かりませんが、私の羽箒はふくろうの羽です。ふくろうが「不苦労」、つまり「苦労しない」に通じると言うことで、いくつかふくろうグッズが手元にあったりするのです。「ふくろうでございます。あまり苦労しない年でありたいと思いまして」ここで一同、何故か大爆笑。え？笑うとこですか、ここって･･･？そんなつもりで言ったのではないのですが、笑って過ごす方がいいですものね。さて、肝心な火の移り具合ですが、お祝いのお膳を頂いた後の初立の前に釜を上げてみたところ、いい具合に火が移っていたとのこと。「ご名炭ですね」と褒めていただきました。波乱を乗り越えて、お褒めのことばをいただけましたので、今年私の身の回りに起きる波乱も最後には報われるのではないか、などといい方に考えてみるのでした。

2007年01月21日

コメント(8)

全134件 (134件中 1-50件目)

1 2 3 >

ジャンル別一覧

出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒

ペット
趣味・ゲーム
映画・ＴＶ
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸

スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル

人気のクチコミテーマ

株式投資でお小遣いを増やそう

登録型メルマガ銘柄40％UP達成！3267…

(2024-11-07 21:20:48)
あなたのアバター自慢して！♪

こじかの顔

(2024-08-02 19:02:01)
普通の日記

21日の日記(2)

(2024-11-07 23:45:11)

「竹風庵」でご一服いかがですか

[茶道日記] カテゴリの記事

今日のお稽古

ついに、今日のお稽古

日曜日のお稽古事って？

新潟市民茶会

こちらでも「トキめき」

これぞ、茶籠？

今日のお稽古…

いきなりで・・・

茶の湯文化にふれる市民講座

人形さまのお茶

今日のお稽古

まるで同窓会

特別割引セール

ふと考えてみる

茶の湯文化にふれる市民講座

お茶会かな

今日のお稽古

久々の・・・今日のお稽古

お花も悩む・・・

続・お道具組思案

お道具組思案

市野克明さんとの出会い

なんと！添え釜です

ついに本番

いよいよ本番です

今日のお稽古

今日のお稽古

毎日せっせと・・・

炉開きの便り

ご拝謁叶わず

今日のお稽古

萩の陶工ふたり

今日のお稽古

今日のお稽古

和菓子の日

2007 大樋年雄 自照展

かわせみのお道具

帰鷲茶席

秋艸道人 草花の世界

今日のお稽古

最後の里帰り

今日のお稽古

「出会い」の魅力

今日のお稽古

添釜雑感

今日のお稽古

今日のお稽古

今日のお稽古

届いた春の姫君

初釜 ～台炭顛末記～

2007　大樋年雄　自照展

秋艸道人　草花の世界

初釜　～台炭顛末記～