子どもの地平と保育(私の研究ノート)

2009/11/01(日)10:52

待機児と言う言葉はもう、なくそう!!

待機児は解消できるのか! 先日の某局の特報首都圏を見ました。 現厚生労働大臣は年金問題には詳しいけれど、どうも保育園問題は こういっちゃなんですが、沖縄の基地移転の問題と一緒で 長年あれも考え、これも調査して皆さんで揉んできた策を よく理解せず、いわば安易に口にして、雲行きを怪しくしてしまった すすめ方が全く手馴れていない・・ 今回のマニフェストで、待機児解消に学校の空き教室を利用し改造する策を 出したようだが、テレビ局の調査では空き教室は23区ないにひとつもない 中央区に作った空き教室改修の保育園の設置費用は2億円を越える・・ 10個作っただけで、もう子ども手当て相当の予算に達する。 区には表に数字としてあらわれている待機児数よりもはるかに多い潜在的な 待機児(申し込みには行ってはいないが、保育園に入れるのなら、働きたいと思っておる母親の子ども)がいることすら、把握していなかった・例が報告されていた。 もう待機児対策なんて、やめてほしい。 待機児って用語、おかしいですよ。 子どもの育ちと家族や地域の問題のひとつ、子どもが育つ居場所の問題なのですよね。 街づくり全体の、社会のありようを問われている問題なのですよね。 都会であればこそ、数作ればそれでいいんですか? 都会のようなところで育つ子どもの居場所はどうあればいいのでしょうか 保育園でも幼稚園でも、自然を取り入れ、緑豊かな場所で、世代を超えた交流のできる場所が 子どもには必要なのではないでしょうか? 駅中や駅前などの荷物預かりのように考えられた園や若い保育者ばかりを集めて人件費を安くして、運営費を削っているような園(実際にあります) 保育園を作るのなら、子どもの育つ場所としての大切な用件を満たせるような公的予算を きちんと補助し、保育料は乳児の場合は一定の金額たとえば経費の半分負担(人件費がかかるため、0歳児一人当たり10万以上になっている・・)は最低の保育料としてしっかり徴収し、生活保護所帯などは無償、幼児以上は無償化する方向でどうか・・。保育料はしっかり徴収するそのためには質を維持、向上させる園の保育にかかってくる。 安かろう、悪かろうの作り方はこんりんざい、やめてほしい!! 家庭的保育室を増やすためには、家庭的保育室を引き受ける所帯への優遇措置、特典をつける。収入を多くする。地域の保育園と連携する方式で最初から作る、家庭的保育者が休暇をとるときは保育園の一時保育を無料で利用できるようにする(保育料は市町村が出す)、小児科医師などとの連携、など地域の中での孤立しないような交流型の保育室を作る。 とにかく、民主党はぎこちなさすぎる、総務省レベルの理解で決めては無知蒙昧としかいいようがない。 厚労省がここまで現状を分析して、現場に近いスタンスで努力してきたことを真っ向から 崩そうとしているような気がする。 厚労省、頑張れ!!

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