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2005/08/02(火)20:42

「ホビットの冒険」J.R.R.トールキン

ファンタジーのちから(8)

 ★本格的なファンタジーの世界の扉が開きます。一生つきあえる本との出会いになるかもしれません。  「ホビットの冒険」 ひっこみじあんで、気のいいホビット小人のビルボ・バギンズは、ある日、魔法使いガンダルフと13人のドワーフ小人に誘いだされて、竜に奪われた宝をとり返しに旅立つ。 昔、何度も読みました。 実は、私はかなり「指輪物語」ファンではないかと思います。 通しでなら5、6回くらいは読んでるかな。巻ごとならもっとだと思います。 (ほんとのファンのかたは、それどころではないんでしょうが・・・) 無駄な時間を過ごしたともいえるかもしれないし、充実した精神生活を送ったともいえるし・・・どっちにしても、自分の性格形成にはかなり影響を残しているだろうと思います。 「ホビットの冒険」は、あの「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」の前のお話です。指輪がどのようにしてホビットの手に渡ったかという経緯がここで明らかにされます。 訳者は「指輪」と同じ瀬田貞二さんですが、岩波少年文庫から刊行され、文章は子どもにも読みやすいものになっています。 ファンタジーの扉を開く1冊としては、これ以上のものはないと思います。 コンパクトですが、「指輪物語」同様のわくわくした面白さが味わえます。文章はわかりやすいですが、ストーリーの濃さでは、あなどるべからずなのです。 「指輪」の長さに挫折したオトナもぜひ。 きっとあなたは続きが読みたくなーる・・・はずです。

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