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テーマ:おすすめの児童書は?(19)
カテゴリ:小学生の読む本
「風にのってきたメアリー・ポピンズ」パメラ・リンドン・トラバース
ほんの数日前、「あ、風が変わったな」と思う瞬間がありました。 いつもは窓を開けていてもそれほどいい風が入ってこなくて、じっとり暑いんですが、その日はやけに風が入ってくるんです。 これから雨がふってきそうな風。「あー、涼しいね」とつぶやいて、あれ? もしかして、これは秋? と、秋の訪れを突然感じたわけです。 そういえば、ツバメも見かけなくなりました。ツバメもこの風を感じて飛び立つんでしょうか。 あのメアリー・ポピンズのように。 メアリー・ポピンズは東風の吹く日に、コウモリ傘につかまって空からやってきます。そしてバンクス家の子どもたちのお世話をすることに。メアリー・ポピンズは風変わりで、メアリーのまわりにはいつも不思議なことが起こります。子どもたちとメアリーの不思議な冒険が始まります。 イギリスのドラえもん、メアリー・ポピンズ・・・というのは言い過ぎですが、夢をかなえてくれる不思議なメアリー・ポピンズが、子どものころは大好きでした。 唯一大好きなディズニー映画もメアリー・ポピンズです(ディズニーが嫌いというわけじゃないんですよ。入れ込んでるという意味で)。 今でも、じゅげむのように覚えた、スーパーカリフラジリスティック・エクスピアリドゥーシャスという歌や、おばあさんがトラファルガー広場だったかでハトにエサをやるシーンの歌、その他いろいろ、ふと口ずさむことがあります。・・・「スーパーカリフラジリスティック・・・」なんかふと、というたぐいのものではなく、どちいかいうと突如やかましく歌いだして子どもにまゆをひそめられるという感じですけど。 メアリー・ポピンズが「風が変わったから、お別れ」と言うシーンで、メアリーと別れたくなくて胸がきゅんとしたのは、今でも覚えています。 以来、「風が変わった」という言葉に自動的に反応して、何か変化が起こるような、ざわざわする感じを持つようになったかもしれません。 もう一つ、秋の訪れを感じるときというのがあります。 毎日毎日冷たいものばかり飲んでいたのに、急にあったかい紅茶が飲みたくなるなんてこと、ありませんか? 夏の間鈍感になっていた嗅覚が急に戻ってくるというか、紅茶やお抹茶などのさわやかな香りがやたらいい匂いに感じ出すと、わたしの場合、秋だなーと感じたりします。
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