2005/08/29(月)09:33
身近な科学「ばばばあちゃん」シリーズ
「ばばばあちゃんのやきいもたいかい」
子どもは何かが変化していくプロセスが好きだなと思います。
例えば、赤ちゃんはビー玉がコロコロころがって穴に落ちて、ポトンと出てくるようなおもちゃがあれば、何度でも繰り返します。
これが、だんだん大きくなってくると、「次はこうしてみよう」と応用がきくようになり、ビー玉のかわりにミニカーを走らせてみたり。
食べ物の本も好きですよね。
ちびくろサンボがあんなに心に残るのも、おいしそうなホットケーキとトラのバターがたまらなくおいしそうだから。
さて、ばばばあちゃんのお話です。
少し前にアイス好きの息子が「ばばばあちゃんのアイスパーティー」という本を読んで以来、はまっているシリーズです。
ばばばあちゃんのまわりには、いつも子どもや動物たちがいます。
楽しくておいしいことがいっぱいなんです。
例えば、やきいも大会。
落ち葉をみんなで集めるんですが、きれいな枯れ葉や大きな葉っぱを集める子、枯れ葉を踏んで音を聴く子、虫くいを見つける子、いろいろな子がいて、葉っぱのさまざな姿を発見します。
ばばばあちゃんは、お手伝いさせるというより、子どもが遊ぶにまかせているようですが、それでも何となく枯れ葉は集まって、火がつけられます。
そしてホイルに包んだおいもを投入。でも、入れるものはおいもだけではありません。子どもたちは、くだものからアメ、お菓子と、どんどんいろいろな物を焼き始めます。でも、ばばばあちゃんは、「それは焼いたらおいしくないよ」なんて一言も言いません。
燃える火の仕組みなどをさりげなく話しているうちに、やきいもの出来上がり!
ばばばあちゃんは、おいもを使ったお菓子なども作ってくれて、おやつの時間になります。
焼けた食べ物の中には焦げたものやまずいものも相当混入してて、子どもたちはそんなのを味見して大騒ぎ。でも、それは捨てずに木につるして、クリスマスみたいだといって楽しみ、最後は鳥たちに食べてもらいます。鳥がおいしかったかどうかは別にして、食べ物はそまつにしないんですね。
こうやってばばばあちゃんは子どもに好きなことをさせてくれて、失敗しても怒らない。子どもは自分で気づいていきます。
子育てのお手本だーと思います。
うちで子どもと一緒にお菓子づくりなどすると、粉は飛び散り、たまごのシロミはテーブルに糸を引き、ぐるぐるまわしたら勢い余って生地が飛び出し、あとでスリッパの裏は飛んだ生地で水玉模様ができています。おまけにこっそりチョコを味見したあと、私の背中で口をぬぐってたり・・・。
お手伝いは楽しいと同時に忍耐のひとときです。つい一言(では済まない)口出ししてしまいます。
子どもにとってもばばばあちゃんはきっと理想ですよね。親に小言を言われた分、この本で癒されてください。。。。
しかも、科学の本です。身近な物を使って、物事の仕組みを学べます。
息子を見ていると、今はまだ学ぶことと遊ぶことの境界線を引かずに楽しめるんだなーと思います。できるだけ線引きせずに楽しんでほしいな。
ばばばあちゃんのアイスパーティー
ばばばあちゃんのおもちつき