カテゴリ:メディア論
前回のネットバブルがはじける時期、
PCインターネットから、モバイルへの転向組が出てきた。 そのときは、 ・PCが儲からなくなってきたから、これから流行るモバイルもやっておこう、 ・競争が少ないモバイルをやっておこう という「消極的転向組」だった。 今回は、PCインターネットがバブルにより過当競争になったことだけでなく、 PCを軽く凌駕するインフラになると見た企業が、モバイルに投資を集中していく、 「積極的転向組」も登場した。 その企業たちが、どれだけモバイル専業組と戦っていくのか。 「猫も杓子も、だって」で指摘されているように、 本当の主戦場は、アジアヨーロッパなどのグローバルモバイルマーケットであり、 たかだか1億もいかない、日本の特殊な携帯インフラを使う、日本語使用者のための 限定的なサービスに傾倒していくのは、 競争激化が容易に予想できる長期的視野に立つと、 危険かもしれない。 また、業務システムをやっていた企業のうち、 インターネットビジネスで成果を出せた企業が ごく一部しかなかったように、 インターネットビジネスからモバイルで成功できるのは、 これもまたごく一部の企業であろう。 それは、技術力やコンテンツ力では一切なく、 むしろ、アバウトさを許容できるか、とか、 多くのプレゼンスを獲得できるか、とかであるからだ。 わりと古めの業界の人に会うと、 みな「これからはコンテンツの時代!」という。 儲かっているモバイル事業者は、 そうではないことを知っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.21 09:50:22
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