2009/11/15(日)11:17
アタリショックが来ない5つの理由
オンラインゲームやソーシャルゲームが注目され、
粗製濫造されるようになると、
かつてのアタリショックが再来するのではないか、
というふうに見る人たちが出てくる。
もちろん、個別企業でみれば、
売れないゲーム、潰れるベンダーは山ほど出てくるだろう。
しかしそれが業界全体を包み込む可能性は低い。
しかし、消費者の側からみると、
いくつかの理由から、アタリショックは来ないと見てよい。
1. もともとゲームのレベルが低くてもよい
人が相手、というだけで、ゲームの程度が低くても楽しめる。
人間相手だったり、ギャンブル性があれば、ジャンケンだって面白いのだ。
ゲームのレベルは、ゲームウォッチレベルでも構わない。
ゲームバランスは人間によって作り出される
ネットワーク外部性が効くので、たくさんの人がやっていれば、
それ自体が面白みとなる。
(ただ、後発が当てるのは難しくなるけれども)
オンラインゲーム自体のストーリーやゲームバランスが悪くても、
なんとかなるものだ。
2. 無料+課金モデル
アタリショックの時代は、実際に買ってみるまで試すことができなかった。
ゲーム会社と消費者に、情報の非対称性が存在していた。
今は、とりあえず無料で利用できるので、そもそも面白くなければ、
お金が1円も必要ないので、時間があればいろいろなものを試せる。
ゲームベンダー側にとっては辛い時代ではあるが。
3. あとから変えられるゲームバランス
オンラインゲームなので、あとからアップデートできる。
4. 低い参入障壁
アイデア次第で低コストで開発できる。
飽きるスピードよりも、どんどん新しいものがでてくる。
既存の大手にとってはしんどいけれども。
5. 評価システムの存在
オンライン上に口コミが存在しているので、ダメなゲームが
長期ではびこる可能性は低い。一時的には十分にあるけど。
ちなみに、iPhoneアプリは、
発売本数でランキングされており、
あまりレビュー機構がまだ生かされていない感じで、
買ってみたらいまいち、というものも多いので、
購入の満足度が低く、危ない気がする。