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テーマ:気管切開児と共に。(41)
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今日もちなこととーちゃんの病院へ。
天気がよかったので、昼ご飯を食べてからゆっくり行こうと思っていた。けど、お昼に茶粥が食べたいと、とーちゃんから電話。 げげっ!!天気がいいから、ちなこを昼まで公園で遊ばせてから行こうと思ってたのに。 昼ご飯を届けなくちゃいけないとなると、朝から用事を済ませて、用意をして出なくちゃいけない。 ちなこは当然、外で遊べなくなるわけだ。 昼から病院に行って、帰ってくるのが夜も遅く11時過ぎ。 お風呂だって朝に入ってるのに。これじゃ自分の時間はともかく、用事だって全く進みやしない。 もう!!かーちゃん達にも「生活」ってもんがあんねんで!病院で寝たきりのとーちゃんに、それを解れって事は無理なのか??? 仕方ない。かーちゃんは怒れる頭を切り替えて茶粥を作る。 そうだ。病院に茶粥を届けたら、ちなこを動物園に連れてってやろう。病院から、そう遠くはない。 どうせ、長時間ちなこが病院に居る事にとーちゃんだって耐えれないんやから。 病院に着き、とーちゃんが茶粥を食べ終わるのを見届けてから出発。 動物園は5時に閉園。4時になると動物たちが餌の時間なため、獣舎にはいってしまう。病院を出たのは2時前。電車で行ってもすぐだけど、時間が勿体無いので、贅沢をしてタクシーで向かう。 病院の玄関前から乗ったタクシー。運転手さんは裏道を通り近回りしてくれた。あまり遠くない距離なのに、本当なら表通りから廻って料金を稼ぎたいところなのにいい運転手さんだ。到着まで少し話をする。 運転手さんは九死に一生を得たらしい。仕事中に電車のケーブルに感電したのだ。衝撃で飛ばされ、3日間の意識不明、ICU、1年半の入院生活を経て現在に至っている。 「自分に負けたらアカン。苦しくて苦しくてもがいたけど、あの時僕も自分に負けてたら、どうなっていたか解れへん。」不自由はあるけど、今でもちゃんと動くんや、と切り落とさなければいけないと言われた、肘から手のひらにかけて、焼け爛れ縫い合わせた手を見せてくれた。 「辛いけど、自分に負けたらアカンのや。」と。 タクシーを降りる時、「これで何か買って貰い。」とちなこの小さな手に100円を握らせてくれた。 100円には、おっちゃんの「頑張りや!!」っていう愛情がいっぱい入っていた。 ありがとう!!かーちゃんの目は涙でいっぱいになった。 動物園に入るのに券を買おうと券売機の前に立っていると、今度は見ず知らずのおじさんに声を掛けられた。 「僕、今から入んねん。一緒に入り。付き添いって事で入ったらお金要らんし。勿体無いから券買わんとき。」と。 おじさんは車椅子で障害者手帳を持ってはった。 お言葉に甘えてそうさせて貰う事に。 ちなこと共に「有難うございました。」とお礼を言い別れた。おじさんは何故私達に声を掛けてくれたんだろう。 ありがとう、助かりました。 本当に親切で優しい人がたくさんいる。こんな人たちがいっぱい、いっぱいならギスギスした世の中にはならないのに。 かーちゃんの周りで助けてくれる、知ってる人、知らない人。みんなみんな、一つ一つが支えです。 強くないかーちゃんを強くしてくれる人達。 ありがとう!! 動物園に入ってから、閉園までたっぷりと時間があるわけではないので、ちなこの見たい動物から回るようにした。 広い園内を一つ一つ見ているととてもじゃないけど時間がない。 見たい動物のメインは象とキリンとライオン。キチンと見れました。ちなこは駱駝の所でもかなりの興味を示してた。 まだまだちびっこなので、わかり易い動物がいいみたいだ。 サルや亀も興味津々。サイやカバは水中でお尻を向けていたので、興味を示さずにいた。 アシカの所に着いた時、ちょうど餌やりの時間で、沢山のアシカが魚をもらいに群がっていた。 その中に1匹トドが居て、餌を貰おうと勢いよくやってくるたびに、バシャン、バシャン!!と水しぶきが飛ぶ。 それが自分の身体にかかるものだから、ちなこは大喜び。 閉園の時間がやって来て、みんながゲートに向かって歩いているのに、ちなこはなかなか帰ろうとしない。 帰りたくないと大泣き。何とかゲートを抜けたものの暫く名残惜しく泣いていた。 短い時間だったけど、楽しかったみたいでかーちゃんは良かったです。毎日、とーちゃんの所へ通っているから、ちなこの心を置き去りにしてるようで、かーちゃんも辛いのです。 毎日、「大好き♪」と言ったり、ギューッと抱きしめたりしてはみるものの、ちなこ本当は淋しいやろなって気掛かりです。 かーちゃんとちなこの楽しい時間。とーちゃんごめんね。 でも、ちなこだって毎日頑張ってるんやもん。ご褒美だって必要よね。また行こな。今度は3人で一緒にね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年06月07日 00時15分36秒
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