第二弾 ミョウ族の「蝋染め」(アップ)
南西地域の少数民族に、文字があるのはほとんどなく、すべての伝統は歌となるなり、言い伝えとなるなり、衣装に施される図柄も媒体の一つとなっています。 衣装に書かれる、あるいは刺繍される図柄の種類は数千にもおよび、それぞれ意味合いが含まれており、彼らの信仰、世界観、生活ぶりなどなどを映り出しています。 写真(左)には、陰陽調和を象徴する「陰陽八卦紋」(二匹変形の魚が絡まっている)、下にお祭りに参加する人々の盛装姿、その間にミョウ族の祖先と言われる蝶々が描かれています。 写真(右)には、天候が順調であるよう、世の中が平和であるように望む「蜈蚣龍」紋が描かれています。それは昔ミョウ族が住む地域に川があり、その川に常に災いをもたらす悪龍がいます。あるヒーローがその悪龍を切り、平和な生活を戻したとの言い伝えからです。その間にまたミョウ族の祖先と言われる蝶々が描かれています。