だーれんの中国帰国日記~ちゃいなりぃ~

2005/06/17(金)14:39

北京セブンイレブンの「代理行列」

北京・上海の「におい」(37)

「並んでおいてあげる!」≪我給ni排≫ 最近のセブンイレブン(現代城店)ではお昼時、こんな声が飛び交い、「代理行列」が目に余るようになってきた。 北京のセブンイレブンのお弁当は、日本の出来合いのお弁当とは違って、各店舗に厨房を持っていて、そこで作ったおかずを好みに応じて詰めてくれる。このお弁当は出来たてだから温かくて美味しく大人気。 ただ難点は、この弁当を買うためにはまずお弁当コーナーの前で並び、そこで現品と値段カードをもらった上で、再度レジに並ばないといけない。短いお昼時間に2度も行列に並ぶのはちと辛い。 と、そこで、登場するのが、「代理行列」だ。同僚と連れ添って現れ、一人はお弁当コーナーに、一人はレジに並ぶ。確かにこの方法は賢い。時間の節約である。 だが、時として(いやかなりの割合で)、お弁当の行列のほうが時間がかかってしまい、手に何も持たないままに、レジで自分の番がやってきてしまう、そんな風景を日々目にする。 こんなとき、どうするか? 列にもう一度並びなおす、そんな謙虚な人は見たことがない。 たいていの人は、レジの先頭に立ち尽くしたまま、相棒の弁当の到着を待つ。レジ係りはそれを無視して、次の客をさばく。だから、レジの前はちょっとした混乱状態。「俺のほうが先なんだよ!」という小競り合いもある。そして、 「おいおいおい、一人でそんな何個も弁当買うなよ! 順番回ってこないよ!」 「『代理』はせめて一人にしてくれよ! 二人以上は割り込みだよ、おい!」 これは私の心の中の声。でも、声には出せない小心者(割り込みされたら頭突きが飛ぶけどね!)。 でも、一方で、10年前の北京を思い起こせば、なんとも感慨深かったりもする。セブンイレブンに来るような層においては、「列に並ぶこと」これはすでに当たり前になっているんだなーとしみじみ。 出稼ぎ労働者が集まるような場所では「並ばない」が当たり前のところもまだまだ多いけれど、現代城付近のホワイトカラー層を見ていると、確実に社会が変わっているのを感ずる、のだ。 ○2002年7月にも似たようなことを書いたな~、と検索してみました。 「ちゃんと並んでもらえませんか?」..、えっ「並ばない」が中国流では?           …… しばらく北京からつながらなかったエキサイト・ブログが、昨日深夜の「メンテ中のお詫び」から見られるようになった。メンテによるサイト側の「工作」(要因)なのか、中国側による「解禁」なのか? いずれにしても、お気に入りサイトが普通に見られるようになったのは嬉しい。             …… 先日書いた「意外と匿名じゃないネットの世界」について、「ブロガーの増加が「匿名」を吹き飛ばす? 」[nikkeibp.jp Mail 06/17 朝刊]で、最近いろいろなところで議論されている話題だと知った。時間を見つけて、もっと勉強してみたい。

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