|
カテゴリ:アート(美術展・観劇・音楽・・・)
11月のウィーン旅行の予習(結果的に)。
実は3度目なのですが、間が開いてる上に熱心な観客ではないので どこが変ってるか、については良く分かりません。 1回目はあの変なロック調の曲に馴染めず、 内野聖陽氏の微妙な歌に頭を捻り、 ラストのトートダンサーの衝撃で3時間近くの公演の殆どが吹っ飛んだ。 2回目は「こんな話だっけかな~」と思い出すので精一杯。 ラストを楽しみにしていたら変ってた。 3回目の感想は… 「シシィってこんな酷い女だっけ?」 「トートが可哀想。ついでにヨーゼフも。」 「内野の歌が目茶目茶上達してる・・・!!!!」 本当にトートが気の毒。 シシィにちょっかい出しては手酷くはねつけられてショボーン(´・ω・`) ・・・の繰り返し。 自分の思い通りにしようとシシィの命を助けたのが却って自ら遠ざける結果に。 それを痛感したトートがガックリ肩を落とすのが一幕のラスト。 もー、私にはフェルゼンLOVE時代のオスカルとアンドレに見えてきました。 ずっと見守ってきた甲斐があったね、トート。よかったね。 最後はそう声をかけてあげたくなります。 カーテンコールシシィと二人で出てきた彼は本当に嬉しそうだった。。 そりゃ、調子に乗って似合わない投げキッスもするよな。あぁ仕方ないさ。 そう思って見ると、ルドルフの前に現れたのも 「お前の母ちゃんに虐げられてる者同士仲良くやろうぜ」に思える。 全編通じて、シシィの駄目暴走機関車絶好調! 乗りで結婚して皇室に入るが、現実を目の当たりにして幻滅。 幻滅するだけならまだしも、宮廷内で自分の意見(我侭)通すために大奮闘。 その自分の意見が正しいんだったらいいんだけどさー…。 少なくとも劇中では全て裏目に出てんじゃん…。 ・(乳母制度に対し)娘を返して!→即効死なす。 ・(同)息子を返して!→放置して反抗期をこじらせる。 この他にも・・・なんというか、 息子ルドルフが反逆罪で捕まるって母親に助けを求める場面。 「僕とママは似たもの同士だから分かるでしょ」 「何年も離れてたから分からないわ」(それはお前の育児放棄&放浪癖のせい…) で、母に見捨てられたルドルフは絶望して自殺する訳で。 そんな状況下で「もうこれ以上苦しめないで~♪」なんて泣き崩れましても。 「お前に偉大なる先人の言葉を教えてやろう!」 「それはな…!」 自 業 自 得 ズオオオォぉ・・・・ なのです。 18年も放浪の旅に出て好き勝手やっておいて「魂の自由がない。私は不幸」なんて有り得ない・・・。 それでも尚も自分も必要としてくれるヨーゼフに対し1ミリも妥協せずに拒絶。 コートダジュールのすれ違いは、私がルキーニの代わりに刺しちゃるって感じでした。 あー、同情の余地が少しもない。全く感情移入をする隙間のない主人公です。 では面白くないのかと聞かれれば面白い。色々と。細部が。 「モーツァルト!」も同じ作者なので、酷い人を書かせたら天下一品な人なのかも知れない。 だって、こんな女がオーストリア国民から未だに愛されてるなんて理解できないもん。。 昔は「変な奴(トート)に見初められちゃって気の毒に」という感想だったはずなんだけどな・・・。 本日、「モーツァルトは若いから仕方ない面もあるけど、 エリザベートは一生を過ごして未だ寝惚けたこと言ってるから救いようがない」 といった趣旨の発言をしてきたのですが、 「モーツァルト!」の感想を読み直して見たら・・・やっぱ、この人もどーしよーもないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年09月20日 04時03分25秒
コメント(0) | コメントを書く
[アート(美術展・観劇・音楽・・・)] カテゴリの最新記事
|