激しい胸焼け。




激しい睡魔。




激しい喉の渇き。




この気持ち、止まらない。




誰か助けて。




誰か、私に･･･････････






















































牛乳ください。















初めてのおつかい。



この年になって初めてのおつかい。



ではないんだけど。



一日に、いゃ１時間に７ヵ所。



これほど過酷なおつかいが今まであっただろうか。



初めての体験。



制服のまま走りまわる。



冬なのにｼﾞﾘｼﾞﾘと音がしそうなほどに照りつけてくる太陽。



焦げる肌。



流れる汗。



汗を拭う手は震え、自分のやっていることに笑がこみ上げてくる。



頭上をｼﾞｪｯﾄ機が飛んでいる。



今まで冷蔵庫で冷やされていたのだろう、



買い物袋の中のそれは冷たく、袋に水滴がついていて。



あぁ、家の裏口からｶﾝﾅが身を乗り出してこちらを見ている。



そこでずっと待っていたのかぃ？



可愛いやつめ。



でも、もぅお前のこと抱きしめてあげることはできない。



ごめんね？



もぅ近所の子ども達に



「ぁ！ｶﾝﾅのおねぇちゃんだぁ！わぁー」



と、「みなのものかかれー」みたいなこと言われて追われることもない。



もぅ「ｶﾝﾅのおねぇちゃんて」と苦笑いしながら腕を引っ張られることも



三輪車にひかれてﾊｯﾋﾟｰに見下すようにみられたりすることも



もぅないのかな。。



もぅ、もぅ私･･･････















この街を、歩きたくない。















だって。



だってもぅ･････



絶対に無理。



こんな昼間からこんなことして。



昔はよく走り回った。



ﾏﾝｼｮﾝを次々と襲撃し、住民を困らせた。



でももぅ･････



こんな姿･･････



もぅ恥ずかしくて･････



道なんて歩けるけど



可笑しいょこんなの。



道行く人みんな振り返る。



ほら。



ほら。



今、冬だもんね。



うん。



しかも土曜日だしね。



うん。



そうだよね。



私もきっと振り返ると思うよ。



ね。


























































女子高生が片手に大根もって走ってたら振り返るよね。



























































牛乳飲みたい。