紙一重なんだなぁって思うんだ。






私たちは紙一重なんだなぁって。






この薄っぺらな障子紙を突き破ってしまうか






その衝動を抑えられるかどうかが






私たちを「異常」か「異常でない」か






を






分けているんだ。






この衝動を抑えるには理性が必要で。






耐える力が必要で。






私は今、障子紙を突き破ってしまいたい。






でもそれは障子戸に貼られていて






その枠が私を阻むんだ。






それによって、私はまだ異常でないモノの中に






かろうじて入りきれているんだ。






きっと異常だと言われる人たちは






見つけなくていい道具を見つけてしまって






それを使って、向こう側へ行ってしまったんだ。






弱っているときこそ泣いちゃだめなんだ。






涙は、紙を破れやすくしてしまう。






それを無視する自信がないから






泣くのはだめだ。






この時を乗り越えるために






人は未来に夢を見る。






夢を捨てたとき






きっと近道しようと






早く楽になろうと






あの窓から知らない場所へと飛び出してしまうのさ。






いっそのこと






感情を無くしてしまいたいけど






育ってきた環境が違うんだから






価値観の相異は否めないけど






それによって生かされている気がしないでもない。






それによって「人間」でいられる気がしないでもない。












































本当は、こんなことしてないで勉強するべきなんだ。



そんなこと、分かってんだ。