私の３年間は、あの日のﾁｮｺの発言によって



大きく流れは変わったんだと思う。















高校１年の、まだ初めの頃。


ずっと何部に入ろうか迷っていた。


写真部に入りたかったけど、勇気が出なくて。


そんなとき、


中学が一緒だった人が女子ｻｯｶｰ部を作ろうとしている


って話を耳にした。


私は、新しいことをやってみるのもいいんじゃないかと思い


女子ｻｯｶｰ部に入ろうと、決意した。





同好会から始まった部活での最初の集まり。


提案者のｸﾗｽに集まって、みんなでおしゃべり。


そこには、同じｸﾗｽのﾁｮｺと、ﾐｯﾁｮﾑがいた。


みんなといろいろ話してて


どういう流れかわからないけど、私はそこで


スーパーサッカーって番組のﾊﾞﾅﾅｼｭｰﾄの話をした。


（スーパーサッカーって


　TBSのね。


　J-SPORTS SUPER SOCCER PLUS。


　ね。


　土曜の夜中からやるやつ。


　あれの、なんかﾊﾞﾅﾅｼｭｰﾄ。


　書くのはめんどいから知らない人は調べて。）


そして


なぜか、なぜそんな話になったのか、


鼻から素麺の話もした。


なぜかそんな話をした。















そして次の日、ﾁｮｺは私に選択肢を与えた。















ちょこ「今日から、ﾊﾞﾅﾅね。」


私「ぇ、なんで！？」


ちょこ「だって昨日、ﾊﾞﾅﾅについて熱く語ってたじゃんｗ」


私「ﾊﾞﾅﾅについては語ってないょ！」


ちょこ「じゃあ・・・・素麺。」


私「は！？」


ちょこ「ﾊﾞﾅﾅか素麺。」















私は思った。


なんか、学校間違えたかも。


と。


そして


選択肢があまりにも非情だ。


と。


あと答える直前に


関係ないけど、どっちにしろ食べ物だ。


と。















私は答えた。


「じゃぁ、ﾊﾞﾅﾅで。」















素麺よりはﾏｼじゃね！？















そんなこんなで３年間、私はﾊﾞﾅﾅと呼ばれ続け


毎年、「なんでﾊﾞﾅﾅなの？」と聞かれ


未だに、ﾊﾞﾅﾅである。


といぅか。


きっとこれからもずっとﾊﾞﾅﾅと呼ばれ続けるんだろう。


私がこのｱﾀﾞ名で呼ばれるようになって。


ﾊﾞﾅﾅを食べることに少し戸惑いを感じてしまうとか


高２の時に、ｸﾗｽの皆がﾊﾞｽﾚｸとかでいちいち聞いてくるから


「私がﾊﾞﾅﾅと呼ばれるようになった理由は、ﾁｮｺがそう呼んだからです」


って、ちゃんと、答えたはずなのに


最後の文集でも「なんでﾊﾞﾅﾅなの？」とか聞いてくるやつがいる


ってことに対してｲﾗｯときたこととか


むしろﾑｶｯときたとか


もはやｳｻﾞｯと思ったとか


そんなﾏｲﾅｽの面？もあったけど、


自分の名前は


「う」が入るとか入らないとか面倒で


その分「ﾊﾞﾅﾅ」はもれなく母音を入れることくらいわかるから


そこんとこ楽だし


席替えの時とか黒板に書かれた自分の席、見つけやすいし


いろいろいい面もあったと思う。


うん。


私、ｱﾀﾞ名がﾊﾞﾅﾅだってこと、


すごく良かったと思ってる。









































本当に私、



素麺じゃなくて良かったと思ってる。