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「だからドラフト前に言ったように、菊池雄星を指名すればよかったんだ」。巨人OBの怒りの声が、聞こえてきそうな巨人の宮崎キャンプだ。
ドラフト1位・長野(ちょうの)久義外野手(25)=ホンダ=に対し、篠塚打撃コーチが「バッターボックスで半歩分だけホームベースに近づいて立て」と指導したという。 予想された事態だ。内角を苦手とする長野はホームベースから離れた位置に立っている。昨季の都市対抗でホンダが優勝し、長野が首位打者になったが、観戦した巨人OBは一刀両断していた。 「社会人の投手相手だから打てるレベルだ。あんなにベースから離れて立っていたら、コントロールが絶妙のプロの一流の投手は外角攻めを徹底する。バットが届かず、絶対に打てないよ。かといって、前に立てば、今度は苦手な内角攻めをしてくる。どっちにしても簡単には打てないよ」 このOBがズバリ指摘していた通りの展開になっている。案の定、篠塚打撃コーチは、まずホームベースに半歩分近づくようにアドバイスしたが、その結果がどうなるか。答えは出ている。 長野は「今までベースから離れた位置に立ち、自分のストライクゾーンを作ってきたから」と言い、篠塚コーチの指導を受け入れるかどうか、迷っているという。現状のままでも、半歩分ホームベースに近づいても、長野の前途は多難だ。 しかも、長野の定評のある外野守備の機会をふやすために、左翼・ラミレスに一塁を兼務させようとしたらお先真っ暗。練習でボロボロ状態なのだから、とても公式戦では使えそうにない。となれば、守備に不安があっても左翼・ラミレスは動かせなくなる。そして、ラミレスの守備力のマイナス分をカバーするために右翼・亀井、中堅・松本という昨年のシフトを変えられそうにない。 宮崎キャンプではさらには、セットアッパーから先発に配転された左腕・山口鉄也投手(26)が悪戦苦闘しているという。ピンチに登板し、短いイニングを全力投球する中継ぎと違い、スタミナが勝負になる先発の調整に戸惑っているのだ。 それも無理はない。普通の配転は逆で、長いイニングを投げられなくなった先発投手がリリーフに転向する。先発、抑え、両方で球史に名を残す江夏氏がいい例だろう。 昨年、日本人投手としてただ1人、2ケタ勝った高橋尚がFA宣言。メジャーに挑もうとしているために、12球団最強の越智とのセットアッパーコンビの山口を先発に配転。左のエースに育てようという原構想だ。が、現実は甘くない。「長野では、いきなり巨人の外野の一角を占めるのは無理だ。代走や守備固めがいいところだ。(ドラフト)2位で取れる。いくら大争奪戦になっても1位は菊池でいくべきだ」。ドラフト前に、チーム内外からこういう正論が噴出していた。 クジ引きだけに、菊池を取れた保証はない。が、宮崎キャンプの現状からも、大エースになれる左腕・菊池獲得にチャレンジすべきだったのは一目瞭然(りょうぜん)だろう。決して結果論ではない。(夕刊フジ編集委員・江尻良文) 今更何言ってんだかw ↑ブログランキングに登録しましたクリックしてね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月08日 13時18分14秒
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