暴走族を珍走団とお呼び!!

2004/08/05(木)13:18

暴走族“白旗”祭り出没ゼロ/110番通報も3割減/県根絶条例効果グループ半減/「走れば必ず摘発」

ニュース(2)

暴走族“白旗”祭り出没ゼロ/110番通報も3割減/県根絶条例効果グループ半減/「走れば必ず摘発」 --------------------------------------------------------------------------------  暴走族の一掃を目的とした県暴走族等根絶条例の効果がてきめんに現われている。6月1日に条例を施行すると1カ月で県内の暴走族グループは半減。110番通報も前年より3割近く減った。暴走族が目立ちたい夏祭りでの暴走行為も今のところゼロと、県内は異例の静けさ。暴走族は「走れば摘発される」と“白旗”を掲げた雰囲気だ。それでも県警本部は取り締まりを緩めず、週末対策をさらに強化する。中学校や高校での加入防止教室にも力を入れる。  条例の効果を確かめるために県警が聞き取りなどで調査したところによると県内の暴走族は5月末に14グループ570人だったが、条例施行後の6月末では7グループ469人となった。グループ数は半減し、人数も101人と2割近く減った。  地域住民を悩ませる夜間のエンジンの爆音に対する通報も大幅に減少。8月1日現在の暴走族に関する110番通報は175件で、前年同期より82件少ない。  県内では特に福島署管内で前年の68件から29件に激減し、福島市内でみても78件から37件と半分以下に減った。  東北の夏祭りのトップを切る相馬野馬追や福島市の花火大会では、例年暴走行為が繰り返されていた。しかし、今年は暴走行為はもちろん事前情報も無かった。例年、祭りを暴走行為の“舞台”とするケースが多いが、今年は異例の静けさだという。  「空ぶかし」などで摘発された暴走族が他の暴走族と「(条例が)厳しくなったから、走ったら必ず捕まる」などと情報交換している可能性があるという。県南地方のある駐在所には暴走族が改造バイクを持ち込み、マフラー部分などを示して「これは違法になりますか。直してから乗ります」と話したという。  県警本部はこうした暴走族の意識の変化が、グループの自然消滅につながっているとみている。  一方、全体の84%にあたる400人近くが組織に加入してない少数暴走族で2、3台によるゲリラ暴走はいまだに発生している。夏祭りシーズンはこれから本番。大森猛交通指導課長は「条例制定の効果は確実に出ている。地域で自分の町から暴走族を締め出す機運をさらに高めてほしい」と期待している。 [県暴走族等根絶条例]  6月1日に施行された。全国で初めて夜間の公道などでの空ぶかし行為に罰則規定を設けた。公園や公共施設への集合の禁止、暴走行為をあおる行為の禁止などを定めている。暴走族と暴力団の関係を断ち切ることや、暴走族から抜ける少年の立ち直りなどにも踏み込んでいる。 福島民報 (4日17時15分)

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