2006/02/04(土)21:17
映画 「愛についてのキンゼイ・レポート」
なんかここのところ、R指定ものの映画ばかり観てます・・。
わざとではないのですが・・。
日本の映論が初めて女性の性器の描写公開に踏み切ったという
「愛についてのキンゼイ・レポート」を観ました。
また邦題の話になってしまうけど、
この話は愛だけの話ではないと思います。
むしろ、セックスのお話。
キンゼイ・レポートはまだまだアメリカがセックスについて
オープンでなかった1940~1950年代に
キンゼイ博士によって報告されたセックスのレポートで、
1冊目の本はたいそう注目されたようです。
最初は男性だけのセックスについてだったのですが、
次の研究でもっと掘り下げて、女性のセックスや
同性愛やそれぞれの人の性癖について、発表しようとすると
世間から冷たい目で見られてしまいます。
「性欲を表現できるのは男だけなのか!!!」と憤慨したいところですが、
やはり当時の価値観からしてみれば、許されなかったようです。
しかし、このキンゼイ博士はものすごく研究熱心で
たまに常軌を逸した行動にも走るんだけど、
奥さんのメグがほんと理解力にあふれた女性で
なんてえらいんだろう、と思いました。
キンゼイ博士がリーアム・ニーソンで
メグがローラ・リニーが演じていたのですが、
ローラ・リニーはそのうちアカデミー賞取っても
おかしくないんじゃないかなーと思いました。
熱心なキンゼイ博士が世間から冷たい目で見られ研究を続けるのも困難になったときに、
周りがどんな反応をしようと彼の研究によって、救われているひとがいるんだと分かるシーンが
すごくよかったです。
このシーンはちょっとサプライズなので、見てからのお楽しみ。
性描写がものすごいので、激しいものがダメな人はちょっとひいてしまうかもしれません。
新しい観点を求める人にはオススメです。