3479272 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

めざせ!社会復帰

めざせ!社会復帰

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2012.12.17
XML
カテゴリ:動物愛護
kermit2010さんの2010年02月25日の日記 を転載します。


今から約3年前の2006年11月、徳島市の崖に取り残されて動けなくなってしまった犬の救出劇がテレビで24時間放送されて大騒ぎになった事件を覚えていますか?





「崖っぷち犬」というあだ名がついたその日本犬雑種のメス犬。
無事救出されて、里親を募ったところ、希望者が殺到し、結果、抽選で1名が当選、2007年1月、その家に引き取られてゆきました。
めでたし、めでたし・・・・・・・。
となったと思っていましたが、この話には続きがありました。

「リンリン」と新しい名前をもらったその崖っぷち犬。
引き取られた当初は「あの話題のテレビの」と見学客が引きもきらず大人気だったそうです。
それが徐々に、誰の話題にもならなくなり、世間から忘れられ・・・・・。
2007年11月、リンリン、一度目の脱走。2008年5月、二度目の脱走。近所を放浪。

そして2008年5月、元いた徳島県動物愛護管理センターに保護されました。
里親は「(自分の)体調が悪い」との理由でリンリンの飼育を放棄しました。
そして2008年11月、徳島新聞に、徳島県動物愛護管理センターがこれからは飼育をすることが決まった、という記事が載りました。
いま、リンリンは無事でしょうか。元気にしているでしょうか。

さて、この出来事にこそ、動物愛護の難しさと人間の暗部が網羅されていると思います。
1)日本人はマスコミが取り上げた動物が大好き(今だとトイプーとか)
2)里親を抽選で決めると、どういう結果を迎えるか
3)いちど野良犬状態になった犬を、家庭犬にするには相当なケアが必要
4)飽きたら簡単に飼育放棄できる

これは崖っぷち犬だけに当てはまる事件ではありません。
私たちのごくごく身近にある、保健所では毎日起こっていることと同じ病根です・・・・・。
ブランド犬大好き→可愛いから飼ってみた(買ってみた)→飽きちゃったから捨てちゃえ
いつまで人間はこんな愚かなことを繰り返すんでしょうか。


************************************************************

昨日のブログで、3年前に起こった「崖っぷち犬」の顛末をお伝えしました。
そのブログに対するコメントで、「確か、崖っぷち犬を心配していた、そばにいた犬も捕獲されたはず」というご質問がありました。
実は、こちらの「崖っぷち犬」の姉妹犬の話をお伝えすると、さらにこの「崖っぷち犬」問題の本質がさらにクッキリと浮き上がってきます。

さて、3年前の2006年11月に起こった「崖っぷち犬」騒動。
24時間体制で、この救出劇をテレビ中継しているさなか、崖の上から、この「崖っぷち犬」をジーっと見ていたメス犬の姿も放送されました。
「崖っぷち犬」を捕獲する前に、こちらのメス犬も徳島県動物愛護センターに保護されました。
「崖っぷち犬」と容貌が類似していたことや、一緒にいた経緯から,、おそらく姉妹犬であろうと推定されました。

そして翌年の2007年1月「崖っぷち犬」抽選会は大々的に行われました。
「崖っぷち犬」が欲しいという人間は11組。
「崖っぷち犬」当選者は、家族と暮らす66歳の女性。
抽選に外れた10組のうち、別の犬を引き取った人は、1組だけでした。
残りの9組の人々は「あの犬が、欲しかった」のだそうです。

この大々的な「崖っぷち犬」抽選会後、外れた9組に、「姉妹犬」はどうですか?
と保健所は勧めました。しかし「姉妹犬」でいいという人は誰もいなかったそうです。
抽選会の顛末は、若干非難めいたニュアンスで報道されました。
その結果、「姉妹犬」を飼いたいという希望者が再度殺到。

「崖っぷち犬」抽選会の翌月の2007年2月、またも「姉妹犬」の抽選会。希望者は5組。
そのなかで、先住犬2匹と暮らす家庭が当選。
幸せになってほしい、という願いをこめて幸(ゆき)と名付けたそうです。
2匹の先住犬と暮らすことになった幸。今も幸せだといいですね・・・。

その後、保健所が設定した「保健所卒業生」の同窓会に、幸(ゆき)とその里親家族は参加するも、リンリンとその里親家族は現れませんでした。
おかしいな、リンリンは幸せなのだろうか?と周囲は疑問を持ち始めました。
そして、結局、リンリンは里親家族に全く馴染まず、放浪の末、2008年5月、元いた徳島県動物愛護センター(保健所)に捕獲され、そこで生きる事になりました。

幸せになった幸(ゆき)、結局捨てられて保健所暮らしをしているリンリン、そして殺処分になったその他大勢。
「あの犬」じゃなかったから。「ただの犬」なんかいらないから。ああ。人間の業はつくづく深いです。
そして、犬の人生は、どんな人間に飼われるかで、全く違ったものになります。
2007年当時、子育て真っ最中だった私は、「この事件を絶対に忘れないようにしよう」と思いました。
そして、「犬を飼わない誠意」もある、と、動物飼育できない環境にいた自分を強く戒めました。

「崖っぷち犬とその姉妹犬」のお話は、今でも私たちの隣で繰り返されています。

************************************************************

驚くべきことに、この続きがあります。
上の文章を載せたのは 2009年7月なんですが、その1か月後の2009年8月
今度は 幸(ゆき)が「飼い主の事情で飼えなくなった」という理由で動物愛護団体に移動となり、2010年2月現在、またも里親募集をしているのだそうです。
!!!!!!!!!!

とにかく この保護犬の譲渡というのは 最大の難関の1つなんだと思います。
動物を 終生飼育ができる 心優しい 責任感のある人を探すのは砂漠の中から ダイヤモンドの原石を探すような感覚なのかもしれません。
本当に・・・何だかこの事実を知り、深いため息しか出ません。
これが 今のところの「崖っぷち犬」姉妹のストーリーです・・・。

************************************************************


そしてリンリンはいま・・・「日刊SPA! 2012.7.6付 より

「今は当施設にいます」と教えてくれたのは、徳島県動物愛護管理センターの矢野さやか係長。
「引き取りから1年半経った頃、里親の方の家から逃げ出してしまい再び野犬化。
もう一度保護したんですが、また逃げ出す可能性や里親さんが体調不良になってしまったことも重なったため、当施設で飼育することになったんです」

なかなか波瀾万丈な人(犬)生。
「今も見知らぬ人に触られそうになると固まって動かなくなるんですが、当施設のスタッフには慣れていて、喜んで散歩にも行きます」

にしても、野犬だったリンリンは殺処分されたりしないの?
「確かに野犬は殺処分の対象ですし、実際に去年だけでも当施設で1788頭の犬を処分しました。
我々は図らずも有名になったリンリンを飼育することで、リンリンと同じような境遇の犬や猫が
年間何千頭と殺処分されているという現実を訴えていきたいんです」

img_0_m

6歳となった現在のリンリン。体重は13.6kgまで増え肉付きもよくなっているが、まだ人見知りは激しいとか。


・・・ふつう野犬は真っ先に殺処分の対象になります。
それがずっと飼育されているのは、やっぱり『有名』犬だからでしょうか?
でも人の噂もなんとやら。みんなそんなことがあったなんて、とっくの昔に忘れてます。
せっかくモデル犬として生かしているのなら、矢野係長、もっと声高にPRしていきましょうよ!!





にほんブログ村 犬ブログへ
にほんブログ村←よろしかったらクリックをお願いします。ランキングが上がると注目されやすくなって助かります。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017.01.05 14:39:20
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:崖っぷち犬はいま・・・(12/17)   通りすがりのものです さん
抽選で飼い主を決めるセンターと人間のお粗末さに呆れてしまいました。 (2013.08.21 15:53:20)

Re[1]:崖っぷち犬はいま・・・(12/17)   森 の ク マ さん
通りすがりのものですさん

>抽選で飼い主を決めるセンターと人間のお粗末さに呆れてしまいました。

おっしゃる通りです。いまはこんな愚かなことはされることはありません。  (2013.08.25 16:12:40)

PR

プロフィール

森 の く ま

森 の く ま

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

にほんブログ村プロフィール
PVアクセスランキング にほんブログ村

カテゴリ


© Rakuten Group, Inc.