佐賀のがばいばあちゃんでほろり。
佐賀のがばいばあちゃん島田洋七みかんちゃんに借りて読みました。「泣けるよ~。」と聞いていたので,そういう心づもりで読んでいたのですが,最初はただただばあちゃんのポジティブシンキングと,二人の貧乏生活に驚くばかり。でも最後にはやっぱり,ほろりときました。昭和三十三年,広島から佐賀の田舎に預けられた八歳の昭弘(こと,島田洋七)。そこでは厳しい戦後を七人の子どもを抱えて生き抜いたがばい(すごい)祖母との貧乏生活が待っていた・・・もう,ばあちゃんの生活の知恵ったら!すごいのなんのって。ばあちゃんにかかったら,流れる川もスーパーマーケットになるし,湯たんぽだって水筒になるのです。さすが,女手ひとつで七人もの子どもたちを育ててきただけあります。そして,昭弘のお母さんを思う気持ち・・・。母の日の作文には泣けました。私が何より感動したのが,二人をとりまく人たちの思いやり。運動会に梅干とご飯だけしか持ってこれない昭弘の為に,愛のある嘘をついて弁当を交換してくれる担任の先生たち。わざ豆腐を崩して売ってくれる,豆腐屋のおっちゃん。教科書は持ってこずに,鞄いっぱいに野菜を持ってきてくれる友達・・・。人と人とのつながりがなくなりつつある今だからこそ,こういう人たちの温かい気持ちに感動します。ゲームがなくたって,インターネットがなくたって,昔の人たちはこんなに心豊かに暮らしていたんですね。なんだか,羨ましささえ感じてしまいました。恵まれすぎている,今の子どもたちに読んで欲しい…と思ったけれど,今の子どもたち,この本にあるような貧乏生活が本当にあったということが信じられるのでしょうか。う~ん・・・感想を聞いてみたいものだ。関連本も出てます がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい! 佐賀のがばいばあちゃんのレシピ