2007/11/10(土)08:25
こそっとオススメ☆ 『少年人形』 崎谷 はるひ 著
今回のオススメはこれ!
崎谷 はるひさんの 『少年人形』 です~ (・ω・)ノ
このお話は同人誌で発表されていたものを加筆修正されたものです。
あらすじ
遠山由宇は幼いころから兄のように慕った義理の叔父、瀬名匠に傾倒している。ただ彼ひとりへと向かう気持ちが、由宇のなかで秘められた願いをいびつな方向へと向かわせ、「ぼくはおんなのこになりたい」と匠に告白してしまう。きらわれたら生きていけない、そう思い悩んだ由宇の自暴自棄の告白を匠は「俺がきれいにしてあげる」と受け入れ、メイクもドレスのような衣服もあつらえてくれたけれど――。
女装・倒錯・調教。商業誌未発表の実験作、大幅加筆修正。
二段組新書にて単行本化。
当時から、瀬名さん(攻)の倒錯ぶりと、由宇(受)の儚く健気な人物像と、マニアックなのに気持ち悪くない程度の危ない作風が大好きで、今までに何度も読み返してきました。
その作品の商業化ともなると、必ず購入・即読みしなければ!と意気込むのも当然!!
ウキウキと発売日前日に本屋さんに行き、ウハウハと買い込んでまいりました(笑)
しかし、私はすっかり忘れていたのです…。
崎谷さんといえば、加筆すると、とんでもなく くどく・しつこく・ディープ になることを… ((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
そうです。 ただでさえ同人誌で 「これ、ホンマ大丈夫なん?(゚д゚;)」 と思っていたのに、更に凄いことになってました
私、10年以上BL物を読んでますが、後味は悪くないのに胸焼けする作品は、これが初めてです(笑)
例えるなら、
『大好きだからといって、大盛りのチョコパフェを食べて、全身甘ったるくなって気持ち悪くなりながらも、まだ残ってるからと生クリームを食べしまう』
って感じでしょうか。
って、私しかわかんない表現ですみません…_| ̄|○
自分で書いてて、想像して気持ち悪くなっちゃった(笑)
崎谷さんは言葉の使いまわしが上手な分、文章を組み立てていくと、他の作家さんよりか濃くなってしまうと思います。
特に冒頭の薬局のエピソードは、
「このおっちゃんに、そんなに興味がないからほどほどに…(;´д`)オネガイシマス」
と、読んでる途中でつっこんでしまうほど、しつこかったです(笑)
だから瀬名さんの描写が増えてる分、変態度が際立ってしまい、カッコ良さが半減して微妙な気持ちになったかも…
『勘弁してくれ』 に出てきた瀬名さんと同一人物なはずなのに、面影もなくなったところが、なんかちょっと残念に感じます…o(TヘTo)
逆に由宇は、ぐちぐち悩んでる割には、ここっていう場面で妙にさっぱりしていて読みやすかったですね♪
きゅるるんな性格でもなく、ちゃんと自分が 『アブノーマル』 であることを自覚して、葛藤する姿には共感が持てました
想像していたよりかは良かったな~と思いましたが、1つだけ残念だったのは、イラストです。
確かに綺麗なのですが、『人形』 という言葉に拘って、幻想的で綺麗にイメージしすぎて、なんか物足りなかったな…っていうのが、本音ですね。
どうせなら内容に合わせて、もっとリアルにというか、絵も濃ゆいので極めて欲しかったなぁ…。
冬乃さんや、もう少し柔らかめでいって佐々成美さんとか、思い切って高永ひなこさん(←冒険しすぎ?/笑)とかなら、私的には嬉しかったのですが…(´∀`*) ヘヘヘ
でも、これだったら、さらにくどくなって収拾がつかなくなる可能性がありますね
たらたら書いてしまいましたが、一言でいったら、良かった!ですので、ガッツリ物語を読みたいぞ♪と思ってる方には、オススメいたします!
1度読んで胸焼けしてしまいますが、出来れば時間を空けて読み直ししてくださいね。
そのほうが、よりいっそう理解が深まって面白くなりますから
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さてさて今日は、リブレ等の新刊の発売日ですね♪
最近まったく新刊を買ってなかったので、楽しみです~* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ キャー
父と会う約束をしてて、ちとブルーな気分ですが、これを心の糧にして乗り切ろうと思います (v^ー°) ガンバルヨー!