出会い冬のオセアニア。 街に一人でぶらぶらと目的もなく出てきた私は モールを回ったり、一人でご飯を食べたりした後に 友達に電話をかけて 午後に遊ぶ約束をした。 お昼を食べ終わってまだ1時をまわったばかり。 約束の時間まで大分あるなと、一人映画館に入って 公開されたばかりの映画「i Robot」を見る事にした。 主演のウィル・スミスのシャワーシーンに惚れ惚れとして 「ブラックってかっこいいな~」 と、この時、いつもにも増してうっとりした。 でも、別にあたしは 「ブラックの男の子大好き!! 付き合うなら絶対ブラック!」 なんて思ってるわけではなく レオナルド・ディカプリオを見ては うおおお、緑の目ってなんてセクシーなの! と一人でもがき ジェット・リーの笑顔をみて 可愛い・・これで強いんだから最高♪ と、暴漢からジェット・リーに救ってもらう夢をみるような 男性のタイプに対して画一性が まっっったくと言って良いほどない女だったんだけどね。。 映画が終わって余韻に浸りながらストリートを歩いていると 「Excuse me」 って声がふと聞こえた。 え?あたし? そう思って顔を上げると にっこりと笑ったブラックの男の子が一人 私を見て立っていた。 |