Salon de Ciel

2006/03/30(木)08:36

遠距離恋愛0日目

恋愛(55)

あと9時間後には、私は日本に帰る飛行機に乗ってる。 3時間後には、彼が迎えに来て空港まで送ってくれる事になっている。 昨日は寂しくて寂しくて沢山泣いたけれど、その分今日は少しすっきりしている。 昨日は、彼が午後3時までは用事がないから、という事で 一緒にご飯を食べに行った。 待ち合わせに遅刻してきた埋め合わせに、ちょっといいレストランに連れて行ってくれて、ランチ(デザート付き♪)をおごって貰い、そのあと、時間が余ったので映画を見に行った。 映画が終わった瞬間、これが彼との最後のデートなんだな・・と思うと、急に寂しくなった。 駐車場に戻って車に乗るまではこらえていたんだけれど 車の中で彼とふざけあって無理やり笑っていると、逆にもっと寂しさが増してきて、わーっと泣いてしまった。 彼は私をずっと抱きしめてくれて、涙を拭きながら 「心配しないで、大丈夫だから。」と言ってくれたけれど、私は泣く事を止められなかった。 彼は急に思いついたように外に出て、誰かと電話をして戻ってきた。 「今日の午後のミーティングね、欠席するって今電話してきた。今日はやっぱり、一緒に過ごそう。」 びっくりまた泣いている私をハグしてから、「さ、行こうか」と車を走らせた。 泣きつかれて寝てしまった私が起きたとき、全然しらない景色があった。 「なに、ここ。どこ行くの?」 と聞くと「秘密!前から連れて行きたかったところ。」と言う。 なんだーそれー。とまたふざけ合って、1時間半後、夕方、もう暗くなった頃に着いたのは小さな、観光客がよくたむろする街だった。 そこにあるこれまた小さなショッピングモールが、彼の「連れて行きたかった所」らしかった。大きな噴水があって、その周りで子供が遊んでいる。ライトで綺麗にデコレーションされていて、公園みたいな感じ。 「綺麗だろ?昔よく、別にやることもないけどブラブラしにここにきて、ぼーっと座ってたんだ。」 そうかー、本当、綺麗だねえ、と言って二人でお店をうろちょろしたり、アイスクリームを食べたりして時間を過ごした。最後くらいロマンチックディナーをしたかったけれど、アイスクリームでお腹いっぱいになって何も食べられなかった(笑) その間に話をしたんだけど、 「遠距離恋愛ってさー、難しいと思う?」 と聞くと、 「Not really」との返事。 本当に、大したことないだろ、ってな顔をして言う。 私:「あのさ、もししたくないなら無理に続けなくてもいいんだよ。 勝手にきて、勝手に帰るのは私なんだから、私の身勝手であなたに何年待っててね、って言うのはフェアじゃないからさ。」 彼:「なんでそんなこというわけ?」 私:「だって、私と付き合う事で、Sは他の女の子と知り合うチャンスを逃してるんだよ。これから1年、ずっとそうなるんだよ。」 彼:「他の女の子と知り合って欲しいの?」 私:「そういうわけじゃないけどさ・・」 彼はは~っとため息をついて、言った。 I dont want that either. I want to wait, cuz you're worth it. and you are leaving here for good reason, for your studying, right? うん、と言ってまた私は泣けてきた。 「そんなに難しい事じゃないよ、大丈夫。」 私の目にキスをしてから、彼は私をフルネームで呼んで I love you と言った。 この人とだったら大丈夫かもしれない、と泣きながら思った。 頑張ろう。

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