2008/12/01(月)08:25
9月12,13日 フランス旅行04
9月12日
スペインは
ラルト・ウルジェル(L' Alt Urgell)を発ち
約400Km弱の旅が始まる。天気は良いけど
標高が高いからマジョルカほど暑くならず
何もかもが心地良く爽やかなピレネー越え。
小さな可愛い国境を越え
おフランスに入国した途端
建築様式は然程変わり無いってのに
店の看板と町の装飾が
ぐーんとお洒落になるから
不思議。スペイン人
恥ずかしくないのかねぇ
...
照り焼き兄さんお気に入りの
自家製ショップで
ジャムやら蜂蜜やら飴やら菓子やら買い込み、
そのまま快適ドライヴを続け
まだ少々のスペイン臭さが残る
フランス・カタルーニャ地方を離れ
トンネルを抜けると
そこは雪国
...
ではないにしろ、
おい、
夏だろ、夏?!
太陽どこ行ったよ?!
そんな冷夏のおフランスが待っていた。
んな訳で、
寒いしひもじいので
Ax-Les Thermes
(ア・レ・テルム)
と言う温泉町に寄ってみる。
足湯があるってーから驚いた!
でもね、
広いけど手入れされて無いから
床はヌルヌルで歩けないし
水温もヌルヌルで
モデルさん達も不快な表情隠し切れず。
思わず眉間に皺がよるのです。
この後
熱い湯が出て来る辺りに異動したんだが
ふくらはぎだけ焼ける様に熱く
くるぶし以下は冷え冷え。
かき混ぜると床のヌメリ物質が浮上するし
どんどん体も冷えて行くしで
結局
体力と時間を無駄に消耗しただけの
おフランスおみ足湯経験であった。
期待が大きかっただけに
残念無念も2倍~2倍~。
到着時間が遅かったせいで
昼食も場所を選べず
久しぶりに美味しくないモノ食べ
不満度も2倍~2倍~。
そのまま悪天候のフランス・ピレネーから
トゥルーズを抜けてパリ方面に北上
ドルドーニュ県(Dordogne)の
ペリゴール・ノワー(Périgord Noir)の
小さな小さな町ベリー(Berry)の宿に向かう。
素敵なオーベルジュ・ドゥ・バリーの
自慢の美味しい料理に
舌鼓を打ち旅の疲れと
温泉町での憂さを晴らすのであった。
あぁ、やっと満足。
オーベルジュって
建物も素敵だし食事も旨いし
素晴らしいお宿システムだよね。
ホテルより滞在価値と言うか意義がある。
最低3泊は楽しみたかったねぇ~。
↑ 部屋からの景色
13日土曜日
美味しい朝食を頂き
いざ出陣と思いしや
ケンちゃんの前方右タイヤがパンクしてた!
っつーか
マジョルカでパンクして補強してもらった所から
空気が抜けてしまったらしい。
長距離走行に疲れ果てた御様子。
補助タイヤに変えて
ここらで一番大きい町
サルラ・ラ・カネダの修理工場に預け
その間観光さ。
なんたって土曜日はマルシェ(市)が立つのだ
見逃せない。
中世の建築様式やルネッサンス様式が残る
美しい町Sarlat la caneda。
そしてこの地域は
フォアグラの産地!
この有名フォアグラ店がセール開催中で
ママちゃんがごっそり買い込んだのは言うまでも無い。
貧乏な照り千代は1ランク下の某有名店で
ちょっとだけ購入。
↑ フォアのテリーヌ各種
↑ 大小様々なチーズ各種
↑ カスレ各種
ランチはもちろん
フォアとか鴨とかブリュレとかで
げぷー。
今は市場になっている
このサルラ聖マリア教会は
かのジャン・ヌーベルによって
改装されたんだが
凄いのこのドア、見てよ!
大胆っちゅーか、ダイナミックっちゅーか
圧倒される。
それでいて町の風景に違和感無く溶け込むデザイン。
中も教会の造りをそのまま残し、
写真では見辛いけど
ドアと同じメタルで店舗ブース他統一してるの。
やっぱり違和感の無い素敵なMIXだ。
古い町の古い看板も
なんとなくいい感じ。
そんなこんなで夕方車を引き取ってから
無謀にも140Km北上して
リモージュにリモージュ焼きを買いに行く事に。
大陸に居ると距離間隔が麻痺してイカンね。
2時間ほど車を飛ばして
19時前にリモージュ到着、
観光案内に駆け込み
「リモージュ焼きどこで買えますか?」
と、照り兄さんに聞かせる。
「ここずっとまっすぐね。
早く行かないと閉まっちゃうよ!」
と言いながら
地図に印をつけてくれる親切な係員。
「ここはアウトレットだから
破格値で買えるんだ。
途中沢山の店があるけど
寄り道しないで直行しなさい。」
言われた通りに
華やかな陶器屋達をスルーして直行すると
驚くほどボロい店構えの
素敵なリモージュ天国!
あれコレ欲しくなる気持ちを振り払い
心を鬼にして
ティーカップセット二つで我慢したよ。
っつーか
せざるを得ない経済状態。
それから
400Km弱の長旅が始まった。
無謀過ぎる。
やっぱ
リモージュなんか寄るんじゃなかった、と
後悔先に立たず。
途中ド田舎の
ド田舎食堂で夕食を頂いたんだが
スペインのド田舎食堂と違って
誰もジロジロ見ないし
ちょっかいも出して来ない所に
国民性の違いと心地良さを感じるのであった。
ちなみにラテンの人間は
それを「寂しい」と感じるらしい。
結局
照り兄さんの実家に着いたのは24時近く。
久しぶりに2時間以上運転して
(島の生活ではあり得ない)
とっても疲れたのであった。