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モモ

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謝辞

2006年卒業生保護者代表謝辞

 ここちよい風、次々と咲きそろう春の花、美しい色とやさしい香り、小鳥のさえずりも今日の門出をお祝いしています。この春の佳き日に 喜びいっぱいの卒業式を迎えられたことに、心より感謝いたします。
 この六年間を振り返ってみますと、長かったようであり 短かったようでもあります。六年前 幼い面影で 恥ずかしそうに お友達と手をつないで入場した入学式。ついこの間のような気がします。六年間の思い出は両手を大きく広げても抱えきれないほど いっぱいあります。天候に恵まれず、空とのにらめっこ、順延になりながらも精一杯頑張った運動会もありました。遠足、学習発表会、初めて親元を離れての野外活動。修学旅行。熱は出さないだろうか、ケガはしないだろうか、友達とうまくやっているだろうかと 次々と頭に浮かんでくる心配をよそに 元気いっぱいで帰ってきた子ども達を見たときには たくましさを感じました。また、行事だけではなく、日々の授業や生活においてもたくさんの思い出があるでしょう。「今日、学校でね。」嬉しそうに目を輝かせながら、その日の出来事を話す我が子の姿に親として喜びを感じたことは、一度や二度ではありません。しかし、それらの思い出は、必ずしも喜びに満ちたものばかりではなく、悲しいことや辛いこともありました。友だちや先生と上手くゆかず、傷つき涙する子どもの姿に思うように力になれず、ただただ心を痛めるということもありました。6年間という期間は、私どもそれぞれの家庭においても、決して短い時間ではなく、嬉しいことも辛いことも含め、それら全て乗り越えて、今日のこの席に座っています。一つ、一つの出来事を経験するたびに子どもも家族も「人」として成長し、今、ここにあるのは、温かくお導き下さった校長先生はじめ先生方のお陰と感謝いたしております。
 さて、卒業生の皆さん、本日はおめでとうございます。いよいよ中学生ですね。これから夢と希望に満ちて、自分の信じる道を進んでいくわけですが、あなたがたは、一人で大きくなったのではないということと、ありがとうの気持ちを忘れないでください。あなた方が、嬉しい時、悲しい時、辛い時、いつもあなたの周りの家族や先生、友だちが支えてくれていたはずです。これからも、言葉で気持ちを伝えてください。あなた方は、いつでもいっぱいの愛情で包まれているのだから。日常の生活において、思いやりをもって、言葉による平和な解決をすれば、世の中も平和になると思います。私たちは、あなた方を信じています。
 長い時間を子どもたちのために費やしてくださった校長先生をはじめ、教職員の皆様、それから、多忙な中、心と時間を捧げてくださったPTA役員、委員の方々、登下校時の安全に心を砕いてくださった地域の方々、また、今日のこの門出を祝福し見守ってくださったご来賓の方々、そして、卒業生のために、このような思い出に残る卒業式を準備してくださった在校生の児童の皆さん、さらには、未だ、私の気付かぬところで、子どもたちを支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。これから、子どもたちは、小学校でご指導頂いた教えをもとに 新たなる環境の中へ 希望を胸に膨らませながら進みます。これからも未来を作るこどもたちをどうぞ見守ってくださいますように。最後になりましたが、校長先生をはじめ、教職員の皆様、ならびに本日ご列席の皆々様のご健勝と○○小学校の益々のご発展を願いつつ感謝の言葉とさせていただきます。 

平成十八年三月二十日
                                    卒業生保護者代表       
      


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