|
カテゴリ:街
広島市民球場が老朽化に伴い今季で閉鎖される。
28日に行われた広島カープのセ・リーグ地元最終戦は、6-3で広島がヤクルトに勝ち有終の美を飾った。 試合終了後、選手たちがグラウンドを一周。 3万人の観客は総立ちで市民球団の本拠との別れを惜しんだ。 同球場は地元財界が建設費を寄付して、1957年7月オープン。 被爆地・広島の市民に半世紀余り親しまれてきた。 そして今では少なくなった土と天然芝のグラウンドとしても存在感を示していた。 カープの本拠は来季以降、広島市がJR広島駅東方の貨物ヤード跡地に建設中の新球場に移る。 おそらく新球場は機能的にも優れたものになるだろう。 メジャーリーグ式の天然芝グラウンドであるのも魅力だ。 ただ、現市民球場が本当の意味で市の中心部に位置していたのに対して、新球場は再開発地区。 広島に限らず、新しいスポーツ施設は郊外や再開発地区に作られるため、街中からは離れることが多い。 全国的に見ても、東京ドームや神宮球場、横浜スタジアムを除けば街中スタジアムは少なくなっている。 法律的な規制もあると聞くし、これはこれで仕方がないものかも知れないが、寂しくもある。 街中に野球場があるのは、何となく文化として野球が根付いてきた証しでもあるからだ。 もちろん快適な施設が作られることは素晴らしいことだが、英国のサッカー場に見られるような、狭くて歪な空間であっても街の光景になじむような、そんな佇まいが羨ましくもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.30 01:31:18
コメント(0) | コメントを書く
[街] カテゴリの最新記事
|