2009/01/10(土)10:24
地域安全マップ教室
「『だいじょうぶ』キャンペーン~こえ、かけあおう~」(主催・同キャンペーン実行委員会=会長、国松孝次・元警察庁長官)が全国各地でイベントを開催した。
キャンペーンは犯罪や事故、災害から子どもたちやお年寄りを守るため、日ごろから気軽に「だいじょうぶ」と声を掛けられる社会を目指している。
昨年12月下旬には岡山市内で開かれた。
東京以外での大規模なイベントは岡山が初めてだったが、自治体や企業の防犯担当者による意見交換など幅広い取り組みを通じ地域コミュニティーの大切さを訴えた。
今年も各地でイベントを展開する。
この場で開かれた「地域安全マップ教室」は、マップ考案者で犯罪社会学の小宮信夫・立正大文学部教授を講師に招き、地元の小学生ら約50人が参加した。
参加者は市役所周辺を巡り、「不審者が入りやすくて、周りから見えにくい」(小宮教授)地域の危険な場所をチェック後、班ごとにマップ作りに取り組んだ。
小宮教授は「100%安全な場所、危ない場所などあり得ない。状況に応じて、子どもがインスピレーションを働かせ、危ないと判断したら一人で近付かないといった察知能力を高めるのが狙い」とマップ作りを説明。
親子で参加の同県倉敷市立豊洲小4年の川西総一郎君(10)は「家の周りにも危ない場所がありそう。帰ったら、さっそく友だちとマップを作りたい」と笑顔で感想を語った。
一方、子どもと地域住民らが一体となって犯罪が発生しやすい危険な場所を地図に落とし込む「地域安全マップ」作り指導員の全国大会(主催・立正大学文学部、後援・「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会)が昨年12月10日、東京都品川区の立正大で開かれ約200人が参加した。
一昨年に安全功労者学校安全部門で内閣総理大臣賞の大阪府寝屋川市立和光小の丸山涼子校長は自校の取り組みを紹介。
「子どもらは地域住民からの聞き取りやマップ作製、発表を通じ、入りやすく、見えにくい場所は危険という認知力を高めた」とマップ作りの効果を披露した。
全小学校へのマップ普及を目指す東京都青少年・治安対策本部の後藤了副参事は「低学年にも行き渡るには、マップ作りのノウハウを持った人材育成が欠かせない」と語った。
(毎日jpより)
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最近では全国的に広がりを見せている安全マップ作り。
こうした取り組みが広がっていくことには非常に意義がある。
子どもたちにとっての安全マップ作りは、地域を知ること、危険を認識することなど直接的な効果ももちろんだが、安全は与えられるものではなく、自分で考えるものであるということを知ることが重要だ。
これは子どもたちばかりでなく、親や学校、地域みんなで考えるべき問題で、安全は誰かが与えてくれるものではないとこはもっと認識されてもいい。
みんなの意識が高まれば、必ず安全な街は実現するはず。
安全マップづくりは地域みんなの学習ツールなのだ。