|
カテゴリ:街
小田急小田原線の東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅(いずれも東京都世田谷区)が、23日の始発から地下化された。
同日未明には代々木上原−梅ケ丘駅間にある9カ所の踏切が撤去され、朝夕のラッシュ時の1時間のうち40分以上閉まっていた「開かずの踏切」が解消した。 下北沢駅では23日午前4時40分に新しい駅舎が開放され、カメラを手にした鉄道ファンらが入場。 同55分、始発の新宿行き普通電車がホームに入ると、カメラのフラッシュが一斉に瞬いた。 駅舎はまだ工事途中で、昨夜まで使われていた地上の線路とホームには立ち入りできないようフェンスが張られていた。 周辺の飲食店では地下化に合わせて若者の交流イベント「街コン」が開かれた。 100人近くの参加者が22日夜から翌朝まで飲食を楽しみながら、「地上」の終電と「地下」の始発を見届けた。 参加した近くの会社員、篠倉智樹さん(32)は「開かずの踏切がなくなり便利になるのはうれしいが、逆に街の風物詩がなくなってしまうようで寂しい思いもある」と話していた。 (毎日.jpより) ------------------------------ 前週の渋谷駅に続いて、今度は下北沢駅が新旧交代。 懸案でもあった開かずの踏切の解消が実現したのは安全面でも導線面でも大きな一歩。 そして地下化は街の景観を大きく変化させるトリガーとなる。 雑然としたおもちゃ箱的面白さは下北沢の大きな魅力でもある。 裏路地まで個性的な店が立ち並ぶ様は東京の中でも独特の位置づけで人気も高い。 若者を中心とした文化の発信地としての顔もある。 一方で狭い道路と建て込んだ街は防災面での危険が指摘されており、再開発を促す声もある。 しかし自然発生的に存在感を確立した下北沢の存在価値はその混沌にあるともいえるだけに、商店街を中心に反対の声も大きい。 今後の街のあり方は依然として五里霧中。 合意形成の難しさはあるものの、安全安心も重要な選択肢ではある。 小田急の地下化が街の今後にどのような影響を与えるのか、まずは見守りたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.24 03:02:46
コメント(0) | コメントを書く
[街] カテゴリの最新記事
|