ちずらぼのちずらぶ

2013/05/08(水)00:58

ブラジル沖大陸痕:沈没5000万年前 遺跡確認できず

地球科学(72)

海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)は7日、南米ブラジル・リオデジャネイロ沖の大西洋の深海底にある巨大な台地を潜水調査し、陸地にしか見られない花こう岩を発見したと発表した。 もともと陸地だった可能性が高いという。 大西洋上にあったとされる伝説の古代大陸「アトランティス」を思わせる陸地の発見に、現地の研究者らは沸いている。 同機構とブラジルの研究機関が今月2日まで4日間、有人潜水調査船「しんかい6500」を使い、リオデジャネイロから南東約1500キロの水深910メートルの海底台地「リオグランデ海膨」を調査した。 台地は面積約1万平方キロ(四国の半分強)、最大幅約1000キロ。高さと幅が各約10メートルの崖を撮影し、映像を分析した結果、陸地で作られる花こう岩と確認された。 周辺には、花こう岩が削れたとみられる大量の石英の砂もあった。 同機構によると、台地は1億年以上前にアフリカ大陸と南米大陸が二つに割れた際にできた「かけら」のようなもので、波に削られるなどして約5000万年前に海に沈んだと考えられるという。 古代ギリシャの哲学者プラトンの著書で、高度な文明が存在したと描かれた伝説の大陸アトランティスとは年代が異なり、台地周辺に遺跡のようなものは確認されていない。 同機構の現地調査リーダーの北里洋さんは「伝説の大陸とは時期が異なるが、アトランティスのような特徴を持つ台地が見つかった。 今後、どういう経緯でできたのか詳しく調査したい」と話した。 (毎日jpより) ------------------------------ JAMSTECによる調査のリリースはこちら。 それによるとリオグランデ海膨は「ブラジル沖にある海底部の広範囲な隆起地形で、頂上部分は水深1000m前後の平坦な地形である。中央部が大きく割れており、最深部から の高さが5,000mを超える垂直な崖となっている。」 アトランティスとは時期が異なるということだが、それでも何ともロマンのある話。 またJAMSTECは「周辺の海底で見つかった化石などから約5千万年前には海上に出ていたが、 波などで土砂が削られたり岩盤が海水で冷えて重くなったりして、数百万年後には海に沈んだと推定される」とも語っている。 詳しい話は今後論文やシンポジウム等で発表されるようなので詳報を待ちたい。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る