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2014.09.05
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カテゴリ:災害記録帳
防災週間シリーズ第5段は火山災害の話を。

伊豆諸島から小笠原諸島にかけての海域は富士火山帯に属し、火山活動が活発な海域だ。
比較的記憶に新しい大島や三宅島の噴火はもちろんだが、そのはるか南の鳥島やベヨネーズ列岩付近の海域でも過去には火山災害が発生している。国内の災害のパターンとしてやや特殊なので、災害史の重要な一面として記憶にとどめたい。


鳥島噴火

東京から600km南に位置する鳥島は現在では無人島であり、特別天然記念物であるアホウドリのコロニーになっている。かつてジョン万次郎が漂着した島としても知られており、島の中央にそびえる硫黄山(394m)も含めて、周辺海域には海底火山が分布し、活火山として噴火を繰り返している。

この島では明治20年(1887年)から、主として羽毛採取のためにアホウドリの捕獲が行われるようになった。
アホウドリの羽毛は高価で取引されたため、最盛期には300人もの人たちが羽毛採取に従事して島の北側の平地に住んでいた。15年間で500万羽のアホウドリが乱獲されたという。

明治35年(1902年)8月、硫黄山で爆発的な噴火が発生した。
この爆発で中央火口丘は跡かたもなく消失し、島の中央に長径800mにも及ぶ大火口が出現した。同時に南南西約1kmの海中や島の北西岸でも爆発が起こる。爆発した崩壊物は居住地を埋め尽くし、逃げ場のない島民125人が全員死亡する惨事になった。

8月7日に定期船(乗客は1人だった)が出港した時点では島にはっきりした異常は認められず、その後10日に沖を通った別の船により噴火が確認されており、爆発があったのは7~9日と推定されている。
直前に定期船で島を離れた一人は幸運だったが、何しろ島にいて生き残った人がいないので、これ以上のことは分かる術もない。

鳥島.jpg
<鳥島(地理院地図)>


明神礁第五海洋丸遭難

ベヨネーズ列岩の約10km東方に明神礁と呼ばれる海底火山がある。

この海域では明治の頃から海底火山があることが知られていたが、昭和27年(1952年)9月17日、海底火山の爆発による海面の色の変化と、新しい島が海中から頭を出しているのを静岡県焼津港所属の第十一明神丸が目撃して初めて報告された。

海上保安庁は直ちに観測隊を派遣する。
9月23日、測量船第五海洋丸が下田港を出港した。そして同日20時30分に現在位置(三宅島東方沖)と状況を打電して以降消息を絶った。

その後海域を通りかかった船が第五海洋丸のものと思われる漂流物を目撃。さらに捜索中の海上保安庁の巡視船が救命ブイを発見すると、そこには「No.5 KAIYO-MARU TOKYO」の文字があった。
この時点で第五海洋丸の被災は決定的なものとなった。

第五海洋丸は9月24日に噴火に巻き込まれ遭難したものと推定され、乗組員は全員殉職扱いとなった。
ただし、遺体は一人も回収されておらず、目撃者もいない上、前日夜から連絡が取れなくなっていることなど未だ謎も多い。

火山学者などが観測中に噴火に巻き込まれて死亡したケースはあるものの、31名の大量殉職は例がなく、戦後の国内の火山災害としても平成3年(1991年)の雲仙普賢岳噴火の44名に次ぐ2番目の犠牲者の数であったことを記しておきたい。
海底火山の活動に伴う西之島新島が話題になっている昨今であればなおさら認識しておきたい災害パターンだ。

明神礁カルデラ.jpg
<海底の明神礁カルデラ。Bの部分が1952年に噴火した火山(海洋政策研究財団HPより)>


※この記事は2011年に書いた記事を改編したものです






Last updated  2016.03.06 13:22:56
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