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2014.09.23
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カテゴリ:災害記録帳
1945年1月13日午前3時38分、三河湾内を震源とするM6.8の三河地震が発生した。死者2,306人、全壊家屋16,408戸(いずれも愛知県防災会議地震部会「昭和20 年1 月13 日三河地震の震害と震度分布」より)、先般紹介した昭和東南海地震からわずか1ヶ月後、立て続けに発生した地震は先の地震で大きな被害を受けていた地域を再び襲う結果になった。この地震も昭和東南海地震と同様に戦時統制下で発生したため被害状況が国民に知らされることはなく、またきちんとした調査もできず、近年まで不明点が多い地震だった。


逆断層の上盤側に被害が集中

物資の不足や本土空襲など戦局が悪化する中、前年12月7日の昭和東南海地震で大きな被害を受けていた三河地域を再び強い揺れが襲った。
実は地震の2日前から形原町(現蒲郡市)で連続的に有感地震が発生しており、ドンドンという音を伴っていたため多くの人は戦時中でもあり大砲の音と勘違いしていたとされるが、これが前震であった可能性が高い。

地震は1月13日の未明、多くの人が寝静まっている時間帯に発生した。直下型地震の大きな上下動に人々は飛び起きて外へ飛び出した。

地震は三ヶ根山の山麓部を東側の南北方向から北側の東西方向に迂回する形で続く深溝断層で発生、地質時代からの活断層であり、この地震で南西側の三ヶ根山を含む地塊が新たに地震断層として地表に現出しており、現在国の文化財として登録されている。地表の最大落差2m、最大の横ずれ1m余に達するところもある。

三河地震による地震断層.jpg
<三河地震により地表に現出した地震断層(文化財ナビ愛知より)>

画像1.jpg
<三河地震の地震断層(地理院地図より)。主として上盤側(図では西側)に被害が集中した>

逆断層による地震であり、被害は主として上盤側に集中し、下盤側ではほとんど被害なない場所もあった。
形原町や幸田町、福地村、西尾町、三和村、横須賀村などではほとんどの家屋が倒壊、平坂町(現西尾市)では堤防が4m沈下したことで79haの水田が海水に没した他、矢作古川周辺では液状化現象も見られた。また小規模ながら三河湾で津波も確認されている。


多くの余震と発光現象

この地震では余震も多く(余震の数は近年最多とされる新潟中越地震をしのぎ、3日後にはM6.4の最大余震があった)、本震で倒壊を免れた家屋が余震で倒壊した例も見られた。

地震時には発光現象が見られたとされる。多くの人が余震の前後に空が明るくなって白く光った事を目撃しており、当時は戦時下にあり灯火管制が敷かれていたことから人工の灯りである可能性は低いとされる。

局地的ながらも甚大な被害をもたらした三河地震は戦時下の厳しい報道管制のため、その全容はほとんど報じられず、昭和東南海地震同様に「伏せられた地震」となった。
朝日新聞は発生翌日最終面片隅に「東海地方に地震 被害、最小限度に防止」。比較的厚めに報道した地元の中部日本新聞も「再度の震災も何ぞ、試練に固む特攻魂」と戦意高揚を煽り、被害については軽微なものと伝え、事実とは明らかに違う報道をしていた。
さらに戦後の混乱で、被害調査もおざなりとなり、近年まで長い間謎に包まれた地震となっていた。

戦時下という特殊な事情があったとはいえ、教訓や経験値を後に生かせなかったことがその後に影響を与えなかったとはいいきれない。
災害の多い我が国では、一つ一つの災害をきちんと検証することで防災につなげていくことの重要性は認識しておきたい。






Last updated  2016.03.06 14:26:21
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