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カテゴリ:空中写真・衛星画像
チンギス・ハンが死後、埋葬された場所は国家の最重要機密とされた。埋葬場所が特定されぬよう、埋葬に関与した兵士は埋葬後に自害したと言われているほどだ。埋葬されたとされるブルカン・カルドゥン山は、現地の反対などから現在でも発掘調査などは行われていないという。しかし、考古学的に考えればチンギス・ハンの墓は重要な役割を持つ。
「現代のインディ・ジョーンズ」とのあだ名を持つAlbert Yu-Min Lin氏は、墓をひっくり返すことなく、また何も触らずに墓を探す方法を考え出した。超高解像度の衛星や航空写真、モンゴルの測量データなどを組み合わせて当時の3Dイメージマップを作成し、多くのボランティアによる視覚的分析で人間がアクセスしやすい場所を見つけ出すという手法であるようだ。墓を具体的に見つけ出す手法については発表されていないものの、発掘せずに調査を進める手法は他の調査でも有効となる可能性がある。 (slashdotより) ------------------------------ 衛星画像とクラウドソーシングによるボランティア捜索といえば昨年のマレーシア航空機捜索が記憶に新しいが、まさか墓探しとは… もっとも、国内ではレーザー測量と赤色立体地図を使って発掘することなく古墳の調査を行っており、空間情報技術が墓探しに使われた例がないわけでもないが。 ただ、一方でモンゴル政府や地元の人々が探されたくないと考えているのだとすれば、いくら手法があるとはいってもあまり気が進むものではない。 今回提案された方法は昨年のマレーシア航空機の例でも分かるように、ボランティア心をくすぐるやり方ではある。 墓に限らず、衛星画像+クラウドソーシングでボランティアによる様々な捜索が可能であることは確かで、今後様々なユニークな試みが出てくるのかも知れない。 かつては(画像やツールが高価だったこともあり)こうした作業は専門家の領域だった。 それが今では多くのボランティアが気軽に参加できるようになったのだから、空間情報技術が社会で普及・浸透していることの表れなのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.01.10 01:21:51
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