4151175 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ちずらぼのちずらぶ

PR

X

Profile


ちずらぼ

Calendar

Category

Archives

2021.09
2021.08
2021.07
2021.06
2021.05

Comments

前野潔@ Re:日航ジャンボ機墜落から29年(08/13) 古い話ですが、興味深い記憶ですね。 ス…
YUNO(ゆの)@ Re:【災害記録帳】1974年多摩川水害~目の前で濁流に飲まれたマイホーム~(09/25) テレビドラマ「岸辺のアルバム」について…
背番号のないエース0829@ Re:日本一 「成人式が、無事終了 !!」に、上記の内容…
狛江のトム@ Re:【災害記録帳】1974年多摩川水害~目の前で濁流に飲まれたマイホーム~(09/25) 記述の「中和泉」「元和泉」「東和泉」は…
背番号のないエース0829@ Re:ふるさとの復興とともに 新成人 「八重山毎日新聞新年号」に、上記の内容に…

Freepage List

2015.02.01
XML
カテゴリ:災害・防災
東日本大震災発生時、釜石市のほとんどの児童生徒が避難して助かったことが「釜石の奇跡」と呼ばれることを、地元は複雑に受け止めている。学校に関係した犠牲者の遺族の心情や防災教育の成果だったことを強調する市は「奇跡」を使わず「釜石の出来事」と表現する。震災から間もなく4年。仙台市で3月にある国連防災世界会議を前に、市は理解を求めている。

釜石市では1000人以上が犠牲になった中、全児童生徒の99.8%に当たる2921人が津波から避難して無事だった。避難行動は「釜石の奇跡」と報道され、防災教育のモデルとして知られるようになった。現在も出版物などが相次ぐ。

市も当初「釜石の奇跡」と呼んだが、2013年3月の庁議で使用しないことを申し合わせた。公文書を含め庁内では「釜石の出来事」に改めた。

震災では避難の途中、保護者に引き渡した児童ら子ども5人が死亡、学校職員1人が行方不明になった。「奇跡」と称賛されることをつらく感じる遺族の申し出が背景にあったという。

学校現場には当初から「奇跡」に違和感があった。市教委は「常識ではあり得ないことが起きたわけではなく、訓練や防災教育の成果。実践した子どもたち自身が奇跡の意味は違うと感じていた」と説明。日頃の取り組みの積み重ねだったことをにじませる。

「既に広く知れ渡った『釜石の奇跡』の表現を止めるのは難しい」との見方もある。ボランティアガイド関係者は「市外から視察に来る人に『釜石の奇跡』を語ってほしいと言われると、『奇跡』ではないとは言いづらい」と打ち明ける。
 市は内閣府が昨年6月に発表した14年版防災白書に「釜石の奇跡」が取り上げられた際、タイトルを「釜石の出来事」に改めてもらった。ただ「表現の自由もあり、奇跡と表現しないよう広くアピールすることはできない」(市幹部)という戸惑いもある。

野田武則市長は「防災教育の重要性を釜石から発信したいが、奇跡に代わる表現が見つからないのが悩ましい」と説明。「奇跡でなく訓練の成果。遺族をはじめ地元の複雑な受け止め方も含め、釜石で起きたことを伝えたい」と話す。

(河北新報より)
------------------------------

言わんとしていることはよく分かるし、実際にその通りだと思う。

「釜石の奇跡」はまぎれもなく片田敏孝教授(群馬大学大学院)らが時間をかけて取り組んで来た防災教育の成果であり、「奇跡」という言葉が持つ幸運や偶然性が強調されることには違和感がある。
実際に、あの当時から防災関係者の間では「これを奇跡としてはいけない」という意見は多く聞かれた。

しかし、もはや「釜石の奇跡」は釜石を訪れる人に限らず、全国的に有名な出来事になっているし、この呼称をわざわざ変えることに大した効果はないだろう。
なので個人的にはこれはこれでいいのではないかと思っている。

世の中得てしてキャッチと本質は乖離するものだ。そこは正していかなければならない。
かと言って「釜石の出来事」では何だかさっぱりわからない。「釜石の成果」と言いかえる手もあるが、キャッチとしては弱いし、何よりもせっかく全国に広まっているものを今後に生かす方が得策だろう。
これはむしろマーケティング的なアプローチなのかも知れない。

大切なのは地元の方や防災関係者がこの言葉に対してきちんとカウンターをあてることではないか。

地元の方は釜石を訪れる人たちに「実はあれは奇跡ではないんです」と伝えること。この一言はつかみになるし、訪れた側は「えっ?」と思って必ず話を聞いてくれるはずだ。そしてより深い印象を残すことになるだろう。

防災関係者はテレビやマスコミに出てこの話題が出た時に「いやいや、あれを奇跡と呼ぶのは間違いです」と言って説明すればいい。受け手は「釜石の奇跡」というキャッチを知っていれば知っているほどきちんと伝わるはずだ。

アウトリーチには色々な方法があるが、こんなやり方があってもいいのではないか。
最終的に多くの人に本質が伝わりさえすれば目的は達する。
誤解をしていたとしても、「釜石の奇跡」という言葉を知っている人が多いのはあの出来事の本質を多くの人に伝えるチャンスであると考えてはどうだろう。






Last updated  2015.02.01 01:30:47
コメント(0) | コメントを書く
[災害・防災] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.