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2016.01.11
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カテゴリ:地理
京都の正月といえば白みそに丸餅の雑煮を連想するが、丹波地域ではみそを餅ではさんで食べたり、雑煮ではなく納豆餅を食べ、府北・中部の多くは、頭芋(かしらいも)などの入らない餅だけの雑煮であることが、大阪府立大の中村治教授=京都市左京区=の調査でわかった。中村教授は「雑煮は身近なため、特徴がないと思われがちだが、地域の文化として大切にしてほしい」と話す。

京都府立大や京都工芸繊維大の研究者たちでつくる「洛北の文化資源共同研究会」の活動の一環。中村教授が生まれ育った同区岩倉には、あんの詰まった独特の「もん餅」を食べる習慣があることから興味を持ち、府内の分布を調べた。対象を伝統的な食文化が色濃く残る京都府北・中部に絞って訪問したり、聞き取りしたりして調べた。

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京丹波町では、餅のみの雑煮に加え、自家製みそをはさんだ餅を食べていた。餅で納豆を包む納豆餅は、右京区京北と南丹市美山町を中心に食べられていたが、同市八木町神吉や同市日吉町中世木のほか、京都市北区の中川、雲ケ畑などでも見られた。

中村教授は、右京区京北などは、気温が低く納豆作りに適していたため、みその代わりに納豆を入れる納豆餅が広まったとみる。京都の新春の菓子「花びら餅」と同様に、みそや納豆を包む前の餅を「花びら」と呼ぶ地域もあった。

また、納豆餅の地域を取り囲むように、餅だけや1種類だけ具が入る雑煮のエリアが広がっていた。府北部の伊根町や与謝野町岩滝から福知山・綾部市、南丹市八木町などを経て西京区桂や左京区修学院などでもそうだった。

中村教授は「丹波杜氏(とうじ)として知られた住民たちが、こうじを上手に取り扱う技術とともにみそ作りを伝えた。そこから餅を煮て、みそに入れる雑煮のかたちが広まったのでは」とみる。

京都府立大京都和食文化研究センターの山下満智子特任教授は「雑煮は室町時代の京都が発祥とされる。京都のみそ店には丹波地方出身者が開いた店も多く、何らかの影響を及ぼしたのかもしれない」と話している。

調査結果は、年内に研究会の報告書としてまとめる予定。


(京都新聞より)
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雑煮の味や中身は地域性が顕著に出ることからしばしば地理学的に捉えられる。
実際にこれまでもそうした研究はあるし、さまざまな雑煮地図が公開されている。

論文では2003年の日本調理科学会誌に掲載された「実態調査による雑煮の地域的な特徴」(名倉秀子他)がピンポイント。
地図では、「お雑煮をめぐる物語(日本列島雑煮文化圏図)」で「角餅・丸餅分岐ライン」が提唱されている。
また、国土地理院でもかつてホームページのお正月スペシャルのコンテンツの一つとして「日本全国お雑煮マップ」を紹介しており、現在は国立国会図書館によるアーカイブとして閲覧することができる

こうした全国分布による地域性の把握はマクロな捉え方として地域性が分かりやすいし、地域によっては(京都の白味噌雑煮)のように、全国的に特長が知られるものも出てきている。

こうした捉え方は日本の中での分布を知るには有効である一方、それぞれの地域の中でも多様性があるのも事実で、地域内文化圏のようなものが顕著に見られる地域もある。
記事の研究はそうしたミクロな地域性がよく調べられており非常に興味深い成果といえる。

雑煮を通じて詳細な地域の文化的特性が示されるのはこの地域に限らないだろうし、一つの方法論として全国に飛び火してもいいと思うし、全国でデータベース化するような試みがあっても面白い。

首都圏や関西圏などはそれぞれの家庭ごとの特長を見ていくことで、それぞれの家族のルーツのようなものを知る手掛かりにもなり得るし、それが何らかの形で変化(マイナーチェンジ?)しているとすれば、それも示されるかもしれない。
また、類似性から地域の結びつきが分かることになるかも知れない。

何らかの形で「雑煮ビッグデータ」が収集できれば面白いのだけど。






Last updated  2016.01.11 01:07:48
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