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2016.01.26
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カテゴリ:災害記録帳
25日、メリリャ自治都市とモロッコ北部の都市アルホセイマでマグニチュード6.3の地震が発生した。
europa pressによると、人的被害はないとのことだが、建物の被害があり、学校が休校になるなどの影響が出ているようだ。
スペインでもアンダルシア地方を中心に揺れが観測され、問合せが相次いだという。

地震多発国である日本から見ると、ヨーロッパは地震災害が少ないような印象を持つ人は多いだろう。
実際、イギリスやフランスから来日している人が(日本人の基準で考えれば)さほど大きくないような地震でも驚いたり怖がったりしている例は時折目にする。

しかしヨーロッパ全体として地震が少ないかといえば必ずしもそうではない。
特に南欧ではこれまでかなりの頻度で地震災害が発生している。

直近では2009年にイタリアで発生したラクイラ地震が知られている。
この地震は群発地震であり、中でも4月6日に発生したM5.8(Mw6.3)の地震により308人の死者を出した被害そのものはもとより、
地震の危険度を判定する国の委員会が地震発生前の3月31日に、大地震の兆候がないと発表したことで被害が拡大につながったとして裁判になり、一審では委員会メンバー7人(行政官2人、学者5人)に実刑判決が出たことでも記憶に新しい。

イタリアやギリシャなど地中海近辺で地震が多いのは、ユーラシアプレートとアフリカプレートの境界部分にあたり断層が多いという点で日本と類似しているが、専門家によると地質構造が日本以上に複雑で、単純なプレートの沈み込みなどでは説明できないのだという。

スペインやポルトガルも同様に頻繁に地震が発生している国だが、スペイン国土地理院(IGN)のデータをもとに、スペイン領土及びイベリア半島で発生した地震をプロットした地図が公開されている
これによると1373年から公式に観測された地震は10万件以上を数えるという。

160125.jpg

この地域を襲った地震災害の中で最も有名なのは1755年のリスボン大震災だ。

ポルトガル沖の太平洋で発生したこの地震はMw8.5程度と推定される大きなもので、津波による死者1万人を含め6万2000人が犠牲になったとされる(理科年表)。
なお、リスボンを襲った津波の波高は、6~15mと推定されている。
(東日本大震災の際に、ヨーロッパではこのリスボン大震災が引き合いに出されることが多かったらしい)

大陸貿易で隆盛を極めていたポルトガルがこの地震を機に衰退したとする見方があることや、当時のヨーロッパの思想家に大きな衝撃を与えたことで、その後の社会の宗教感や哲学へ決定的な影響をもたらした点で、歴史的にも大きな意味を持つ。
また、ドイツの哲学者イマヌエル・カントがこの地震をきっかけに、地震を自然現象として捉えてメカニズムの解明を試みるなど地理学に傾倒していった点でも大きなエポックであり、地震学の黎明としての意味も大きい。

なお、リスボン地震は1531年にも3万人の死者を出したものがあり、繰り返し発生していることも分かっている。

このようにヨーロッパでは決して地震がないわけではない。
もちろん、ヨーロッパ全体としてみれば頻度が高いとはいえないかもしれないが、少なくとも南欧においては「地震が少ない」というのはあまりあてはまらない説と認識しておいた方がいい。






Last updated  2017.01.20 10:55:30
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