2016/03/07(月)00:47
Googleが震災被災地のストリートビューを更新
東日本大震災が5年を迎えるのを前に、Googleが被災地のストリートビューを更新している。
最新の画像は2015年6月~2016年1月に撮影されたもので、岩手県・宮城県・福島県・茨城県の59市19町4村が対象になっている。
2011 年に開始した「東日本大震災デジタルアーカイブプロジェクト」の一環として行っている取組で、ストリートビューの目線から5年間の復興の様子を見ることができる。
発災直後から復興へのプロセスの客観的な記録として意義のある取組といっていいだろう。
Googleマップから普通にペグマンを操作してストリートビューを立ち上げて、左上の時計アイコンをクリックすると小さなウィンドウと時間軸のスライドバーが現れる。
これを左右にスライドすることで2011年から2015年までのアーカイブを見比べることができる(核大ボタンでメイン画像も切り替わる)。
この成果は別サイトで展開しているアーカイブ「未来へのキオク」でも共有されている。
なお、未来へのキオクではこれまで通り震災前のストリートビューも見ることができる(整備されていた地域のみ)。
これで震災の前後の変化と、その後の復興のプロセスがストリートビューで確認できることになる。
作年 9 月に避難指示が解除された楢葉町は、町の復興、再生に向けた取組みの一環として、「ストリートビューパートナープログラム」に参加し、職員たちがトレッカーを担いで上繁岡溜池や、楢葉町立楢葉中学校、天神岬スポーツ公園など 8ヶ所を撮影したという。
また、岩手県宮古市から宮城県石巻市、宮城県亘理郡亘理町から福島県双葉郡広野町にかけての沿岸部については、航空写真も更新されており、ストリートビューと併せて見比べることが可能になっている。
このプロジェクトに限らないが、Googleのアーカイブ力には驚愕するばかりだ。
こうした取組を続けていくことで後世に確実に何かが残せるという意味でも評価すべきことだと思う。