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【仮店舗】鳥獣ギグ#

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うきぐも(昔の名はほっけ)

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カテゴリ:日記でない日記
最近は、すっかり事故を起こさなくなったが、以前はしょっちゅう車で事故を起こしていた。しかも、社有車でだ。
会社でも「トラブルメーカー」の異名をほしいままにし、部署の配置転換まで一時期させられてしまったこともある。
しかしながら、上には上がいて、自家用車で一般自動車国道を60キロオーバーで走行して中期免停をくらった先輩社員がいたものだから(そちらが左遷され~・・)、私の事故歴など、まるでカーコンビニ倶楽部で処置したぐらいに目立たなくなってしまった。

しかし、どんなに注意していても事故おきてしまうのもまた事実だ。

その日も豊橋方向から名古屋方向へ向けて、国道1号線を走っていた。小雨まじりの黄昏どき。事故のおきやすい場面だ。
信号が赤に変わった豊川市内の交差点。珍しくスローリーに停止線の手前で車をとめた。程なくルームミラーに幻惑するほどの眩しい光が飛び込んできた。いやに光がだんだん大きくなってきている。まぁいい、停止するだろうからとミラーから目を避けるやいなや、ゴツッと鈍い音を感じて後続車が停止したのだ。

そこで信号が青に変わった。
後続車はファザードランプを点灯しはじめたが、ここは国道1号。交通の要衝であるからして、このままでは大渋滞を引き起こすのは自明であった。すかさず、右手を窓から出し「私について来い」というサインをしながら、信号角のパチンコ屋に誘導して車を停めた。

車から降りると「おケガは、大丈夫でしたか?」などと声がする。ふっと顔を上げると、そこには
大人の背丈ほどの500円玉そのものが立っていたのだ。

呆気にとられたが、もちろん夢の中の話だ。夢の中で、夢だと理解しつつも、事故を起こすほうでは変に慣れていたせいもあって、いたって冷静な対処を始めたのである。

「そちらこそ、おケガは?」

経験上、事故を起こしたほうは冷静な様でいて冷静でない。ケガをしていて仮に重傷であったとしても、意外に事故直後は傷の深さに気づかなかったりするものだ。

どうやら、(夢の中だが)お互いケガはないようである。
こんどは、「車のケガ」すなわち、車の損傷の確認である。
ところが、2台(というか1台と1枚)とも「無傷」なのだ。これが夢の中の話といえば夢らしい。

あちこち調べたが、事故形態が追突なので、後部ぐらいしか損傷はありえない。そのうえ追突したほうも500円玉(大人の背丈大)そのものだからキズがわかりにくい。あったのかもしれないが、文様がフクザツだから判別しづらかったのだ。

「まぁ、今回はヨシということで・・(いずれ夢から醒めるだろうし・・)」と、私が車に戻ろうとすると、

「それでは、私の気がすみません」
と私を引き止めはじめたのだ。

「私は見ての通りの500円玉です。人間ではないので、無保険運行でした。幸いにして、お互いカラダもクルマもキズがなかったのですが、万一警察沙汰になっていたら、財務省の人間もこの不祥事をだまって看過していなかったはずです。私もこのままでは貴方様に申し訳ありませんので、ささやかですが受け取ってほしいのです」と、どうやら現金で示談を始めそうな気配を感じた。いわば口止めの贈賄工作である。

「いや、別に、その・・、ケガもキズもないんだし・・、ね、落ち着いて・・」
となだめるが、どうもその500円玉の様子がおかしい。

「わたし、500円玉なので、現金の持ち合わせも500円玉しかないんです。」

ワケのわからないことをいう。

「いまから10万払いますけど、私、500円玉ですから500円硬貨しかないので・・。いいですか、これから数えますからね、200枚一緒にきちんと数えてくださいね・・・。」
と一枚一枚500円玉(こちらは通常の大きさ)を数え始めたのだ。出てくる出てくる、500円玉。黄昏時にまばゆく光るその大量の500円硬貨にだんだん気味が悪くなってゆく自分がそこにいた。

・・・そして、ほどなくして目が覚めた。

そのお告げのような夢から数時間後、宝くじを購入した。

数日後、末等だけ当選した。

工藤静香も天方直実も歌っていたが、やはり「夢は夢」だった。





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Last updated  Jan 15, 2005 04:42:12 AM
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