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カテゴリ:ホンキ・やる気・マジ売る気?
学生時代のバイトを含めて、コンビニ系の仕事に踏み込んでからはや19年経つが、
このテの店舗でなければゼッタイ育たなかったな、ってつくづく思う80年代生まれの商品がいくつかある。3つ挙げるとするならば「エースコックのスーパーカップ」「カルピスウォーター」そして「チーズ蒸しパン」だ(酒販店においてはさらに「アサヒスーパードライ」も加えていいと思っている)。意外だなと思われるかもしれないが、この3アイテム(+1)はいまだにどこのコンビニに行っても必ず置かれているマストアイテムである。週ごとに淘汰されていく新商品の中で残ってきたこうした数少ない商品も、最初から売れていたわけではない。小難しく云えば多品種小ロット(=入荷単位)の商品をいかに効率よく並べて売って(売りまくって)いった結果であって、これは今もコンビニエンスストアに課せられつづけている永遠のテーマでもある。 また「バレンタイン」や「母の日」、最近では「節分恵方巻き寿司」などなど、イベントごとにテーマのある売場作りも加えてゆく。その演出によってお客がスっと商品に手を伸ばして(買って)くれれば、そのイベントでお店はお客に「勝った」ことになる。 一人200円買上げ品目が1つ増えたとして、一日千人来客のある店の1%が手を伸ばしてくれたら、一日2000円の売上げ増である。単純に計算すれば一ヶ月では6万円、一年では70万円余りとなるから、こうした地道な努力が売上げを創り、さらにはリピーターを生むことになる。 さらにそのリピーターをいかにひき付けておくかということにおいては、「新商品」というイベントもなくてはならない要素である。メーカー各社も"社運をかけた"商品で殴りこみをかけてくる。1つのゴンドラすべてを同じ商品で埋め尽くすというような大胆なレイアウトもアリだし、実際にそういう売場も見てきた(私はあまり好きではないが)。それでもコカコーラC2のようにサッサと消え去ってしまうケースが枚挙に暇がない。諸行無常である。 ずいぶん前にエントリ済みだった、今回からの新カテゴリでは、コンビニ人としてのほっけの眼から見た「商品ナナメ斬り」を試みたいと思う。いろんなブロガーさんがレビューされているので、私からのトラックバックも交えてみたい。 一回目はこちら。 ![]() サントリー「カフェイン式」 スチール缶 190g 標準的な一般小売税込価格 120円 私個人の感想からすると味は正直悪くないと思う。ただし、コーヒーを飲んでもぐっすり眠れてしまう私には「目覚め系」というコピーはまったくあわない。安易かもしれないが、缶コーヒーのブランド"BOSS/SEMI BLACK"でもよかったのではないだろうか。 実はこの「カフェイン式」以上に"社運をかけている"と誰の眼にも解る「フラバン茶」という商品と同様に機能性を全面に謳えない機能性飲料という点でものすごくソンをしていると思うのだ。特定保健用食品(以下、特保)ではない「フラバン茶」のあのあいまいな「サラサラ」というキーワード。法規制上アレ以上のことをCMで言えないじれったさはCMを見ている私にも歯がゆいが、致し方のないことである。あのCMに予算をかけすぎたせいとは私のうがった見方だが、「カフェイン式」のCMはまったく見たことがない。少なくともメーカーが大プッシュをしているとは思えないのだ。しかしこの商品は一連のネーミングを踏襲しているので、コンビニのヘビーユーザがこの「シャレ」を即座に察知できるという余地がある。 サントリーはチェッカーズがCMしていた「新柑橘系」(ジェットストリーム・既終売)以来、燃焼系だの、健康系だの「~系」が大好きなようで、特に「アミノ式」のヒットがこのネーミングの方程式を確固たるものにしたと思う。でも、正直飽きた。 カテキン式も、特保の承認を取得した某商品の2匹目のどぜうと誰の眼にも映るのである。ちょっとこの名付けかたも一休みしてみてはどうだろう。 さて、翌日の日記もサントリーネタを準備中である。もちろん27日は、2・7の日恒例[いまむかCD]の日である。そういえば、BOSSになる前は「WEST」ブランドで缶コーヒーを出していたサントリー。CMソングは上田正樹氏担当だったが、数年後に彼はライバルメーカーのアサヒ飲料の缶コーヒー「J.O.」のタイアップソングに寝返りを打っている。とあるラジオ番組で彼は「もう、(時効だから)いいじゃないですか」みたいなことを吐露していたっけ。IDO(現au)からDoCoMoへの織田裕二のそれにおけるインパクトほどではなかったけれど(意味がわからない方は置いていきます)。でもすでにこの「J.O.」ブランドも消失、それどころか「モーニングショット」シリーズはここのところ快進撃だ(ロング缶はまるでダメだけど・苦笑)。調子をコイてるフシもあるが、このままではキリンは置いてきぼりである。 春を向かえ缶コーヒーのCMは一巡しビールのシーズンを迎えるが、また今冬もビール業界の代理戦争で、缶コーヒー市場をアツくしてもらいたい。 だって、私の担当する店は酒免店ではないですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 13, 2005 10:47:42 PM
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