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2008/11/28(金)17:35

高野和明 「13階段」

小説(132)

13階段 犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。二人は、無実の男の命を救うことができるのか。 すげぇ面白かった。 一級品のミステリーです。 登場人物達が立ってるし、 突っ込みどころは多いものの ストーリーが良いし、 手に汗を握らざるを得ない卓越した文章能力が素晴らしい。 満場一致で江戸川乱歩賞に選ばれたというのもうなずけます。 これって、映画化されてるんですよね。 しかし、三上純一がなぜに反町? イメージと違いすぐる。 以下、ネタバレの感想へと続く。 ストーリーがとにかくいいです。 展開が早いし、 ちょっと突っ込みたくなる部分はあるものの、 概ね許容範囲です。 特に最後の、真犯人とおぼしき人物が何人も現れるところはすごかった。 「三上純一」の名前をみたときには、 何―――――!!(・∀・;) と声が出てしまいましたよ。 いや、そこまでの伏線が素晴らしかったです。 最後の最後、結局主人公達に救いは無かったようですけど、 それも納得できます。 この作家さんの、 別の作品を読んでみたくなりましたね。

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