【ソウル旅行記4】韓方医を訪ね、京東市場で生薬を買う
ソウル観光2日目は、朝の身支度も早々にソウル郊外の京東市場に向かいました。京東市場はとにかく広い市場で、生薬市場としても有名です。もともと料理が大好きなAちゃん。最近は薬膳料理や漢方の勉強もしていて、今日はここで薬膳料理の材料を買い、韓方医の診察を受けたいそう。私も薬膳料理の教室に通っていたことがあり、興味津々です。|韓方カフェでまったりまず訪れたのは市場近くの韓方医の診療所。韓方カフェが併設されているので、ここで朝食がわりのお茶をして、韓方医の診断を受けようという計画です。手前がカフェ、奥が診療所になっています。韓国韓方のすべてがわかる黒田福美の韓方案内 ソウルでキレイに!ソウルで元気に! [ 黒田福美 ]Aちゃんのネタ本にも紹介されている診療所です。女優の黒田福美さんによるガイドブックです。「よく来てくれたわね〜」と私たちを抱きかかえるように迎えてくださったのが、カフェのオーナーでもある韓方医の奥様。悩み事をリストし韓国語に翻訳したものを見せると、体質にあったお茶をすすめてくれます。肩こりや頭痛がひどく、最近、体脂肪が気になる私は代謝を良くするお店オリジナルのお茶。桔梗の根(ドラジ)や葛根が入っているそう。奥様は黒田さんの本にも紹介されています。すごく温かくて魅力的な方で、お話しているだけでも元気になってきます。持病があるので漢方はちょっと不安でしたが、カフェで出すお茶は一般の人が飲むのでそれほど強い作用はないとのこと。味はあっさりした薬草茶という感じ。でも、ポットいっぱいのお茶を飲み終わる頃には体がポカポカしてきました。一方、胃腸が弱い、ストレスが多い、よく眠れないと悩み多きAちゃんは雙和茶(サンファチャ)。雙和茶はスーパーなどにも売っていますが、ここのはもちろん生薬を煮出したもの。私のより生薬の味が濃く、いかにも効きそうでした。この日は韓国には珍しく土砂降りの雨。雨宿りもかねてのんびりお茶をしていると、オーナーが大きな袋を2つ抱えて戻ってきました。これ、なんと生薬を煎じた残りカスだそう。ちょうど今、煎じ終わったばかりということでほかほかです。抱えるように言われて抱えてみると...気持ちよくってほへ〜っとなっています。いや〜ん、あったかくて気持ちいい❤️しかもほんのり生薬の香りが漂ってきます。これで体の辛いところを温めると楽になるのだそう。異国にいることも忘れてダラけはてました...|Aちゃん韓方医の診察をうけるとはいえ、忘れちゃいけないもう一つのミッション。そう、Aちゃんの診察です。私も診察室に入っていいということだったので、一緒に見学させてもらいました。韓方医の先生との会話は、大学生のお嬢さんが英語で通訳してくれました。先生とは漢字での筆談OKです。ていねいな問診のあと脈診→舌診と進みます。いつも元気なAちゃん。実は脈が弱くて相当疲れがたまっていたそう(涙)。25日分の漢方薬を処方してもらうことになりました。その価格、なんと4万円弱ですが、Aちゃん即決です。韓国ではこうした処方は保険適応外の医療行為になり、(韓方医は医療免許を持つ)このくらいが相場のよう。後ろで目を丸くしている私をよそに、煎じるのに4時間かかるという薬を今日中にホテルに届けてもらう手筈が整っていました。こんなふうに1日分ずつ個装されて届きました。これを温めて飲めばいいだけ。Aちゃんはこのために韓国に来たようなもんだもんね。夢が一つかなってよかったよ!|京東市場へゴーゴー!さて、今日のもう一つのハイライトは京東市場。広いとは聞いていましたが、一歩踏み入いれて、こりゃあお手上げだと思いました。どこまでも広がる迷路みたいな通路に延々と並ぶ乾物や生薬の山。土砂降りの雨がアーケードを打つ音が響き、暗い照明が商品をぼうっと照らしています。私たち、一体、どこに迷い込んだの…こちらは朝鮮人参。と思えば、あちらには鳥肉の山。これが参鶏湯になるんだな。どこをどう歩いたらいいかまったくわからない…これは一見の観光客が太刀打ちできるような市場ではなさそうです。市場は好きでどこの国に行っても必ず見に行くんですけどね。長い買い物リストを用意し張り切っていたAちゃんも気圧されたように立ちすくんでいました。日本ではついぞ見かけることのなくなった圧倒的な一次産業のパワー。私は一次産業は国の根幹だと思っていて、とすれば、これがこの国の地力なのでしょう。結局、買い物は、迷子状態の私たちに親切に道を教えてくれたおじさんのお店とその周辺ですませました。私は参鶏湯用生薬セットやチャンジャ、唐辛子など。本当はもっと色々買いたかったのだけど、もはやこの市場に立ち向かうパワーがありませんでした。チャンジャ専門店。これ買ってきましたよ〜!顔を洗って、また出直してきます帰りにおやつ用のよもぎ餅を購入。こちらも黒田さんのガイドブックで紹介されていたお店で、かわいいアジュマニが1人で切り盛りしています。おいしいんだから大きいのを買いなさいよ、と言われている。日本のお餅とは違う独特のむちむちした歯触りがおいしかったです。こうして2日目もアラフィフ女子2人組は、おおいにはしゃぎ、感激し、驚き、大満足で観光を終えたのでした。翌日は早朝のフライトで帰るだけ。名残惜しいなあ。|いくつになっても旅は楽しい私もAちゃんも若い頃はバックパックで海外旅行をしたクチですが、結婚し、家庭をもつうちに、旅行は出張か家族旅行くらいになり、こういう旅行には、とんとご無沙汰になっていました。正直、今更、自分たちで一から計画を立てる海外旅行なんて億劫だし、行ったとしても若い頃と同じように楽しめるのかな、と思わないでもありませんでした。でも、旅に出てしまえばなんのことはない。心の奥底に眠っていたあの頃の好奇心がムクムクと動き出し、見るもの、聞くもの楽しくてたまりません。若い頃よりも経験を重ねたせいで、うまくいかない時もそれを乗り越える知恵があることに気づきました。久しぶりの友人との海外旅行は人生のあらたな扉を開いてくれたような気がします。というわけで、4回にわたって綴った旅行記はこれで一旦終了です。おつきあいくださってどうもありがとうございました。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!