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テーマ:愛犬のいる生活(77908)
カテゴリ:チョコのいる日々
チョコがうちに来て一ヶ月の頃のことです。
私たちにも少しずつ慣れ、よく食べ、よく歩き、何もかも順調なように思えたのですが、 一つだけとても気になることがありました。 そう、チョコはこんな可憐な女の子なのに、お口がびっくりするほど臭かったのです。 そして口の端にいつも少しだけ血の汚れがついていました。 ![]() 念のため、近所の動物病院に連れて行くと、右の下顎に大きな腫瘍が見つかりました。 口の中の腫瘍は悪性が多く、もし悪性なら手術の後、抗がん剤や放射線治療が必要、 それでも予後は厳しいとのことでした。 晴天の霹靂でした。 腕の中のチョコの温かさに夢見心地で家に連れ帰った日からたったの一ヶ月です。 神様は私たちから、またこの子を取り上げようというのでしょうか? 私たちに幸せな夢を見させておいて。 こんな小さな子に闘病という試練を与えて。 腹立たしく、悲しく、そして怖くてたまりませんでした。 5年前、前の犬を失った時と同じ苦しみをまた経験しなければいけないのかと。 この頃、チョコはまだ正式にはうちの子ではありませんでしたが、 私たちは手術を決断しました。 少なくとも今は、この子は私たちを頼るしかないのだから。 ================================ そしてコロナ旋風吹き荒れる4月13日、チョコは東大の動物病院に入院しました。 折しもその日は夫の転勤の日。 夫はチョコを動物病院に連れていったその足で札幌に飛んでいきました。 どんなに後ろ髪引かれる思いだったでしょう。 ![]() パパいってらっしゃい。チョコ頑張るね。 チョコを病院に預け、家に戻ると、目に飛び込んできたのは空のケージ。 その瞬間に、涙が溢れ出てきました。 たったの数時間前まで、こんなにかわいい顔で寝ていたのです。 帰ってこなかったらどうしよう。 二度と会えなかったらどうしよう。 ![]() 手術の日の朝もチョコは気持ちよさそうに寝ていました。 どうかどうか無事に帰ってきますように。 帰ってきてくれさえすればそれでいい。 その日は一日中チョコのことを考えながら、手術が終わったという連絡を待ちました。 (つづく) ブログランキングに参加しています。 まんまるオデコをポチッとしていただけると嬉しいです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.08.31 13:45:31
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