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チョコと私の愛しい日々

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2022.08.29
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テーマ:徒然日記(22701)
カテゴリ:ひとりごと
昨夜、母方の祖母が亡くなりました。


100歳まであと1ヶ月でした。


少し前からご飯が食べられくなり、
そのうち意識がなくなって、
昨夕、ついに祖母の心臓は100年続けた仕事を
終えると決めたようです。







悲しくはありません。


心の準備はできていたし、
祖母はその生を病や事故で中断されることなく、
本来の寿命を静かに迎えることができたのだから。


生きるって大変と常々思っている私としては
100年もの長い人生をみごとに歩き抜いた祖母に
拍手を送りたいような気分ですらあります。


だけど、これでもう私にはこの世におばあちゃんと
呼べる人が1人もいなくなった。


そう思うとやっぱり泣けてきます。







祖母は東京生まれの東京育ち。


気持ちの強い人で、私は祖母が
愚痴を言ったり、泣き言を言ったりする姿を
ついぞ見たことがありませんでした。


ささいなことでくよくよしていたら、
戦争を生き延び、物のない時代に4人の子供を
育てることなどできなかったのでしょう。


悪気はないのだけれど、なんでも自分の思いを
通してしまう祖母はうちの母やお嫁さんたちには
煙たい存在だったようです。


でも、孫である私にとっては、頭の回転が早く
好奇心旺盛な祖母は母よりも「話せる」人でした。


私が高校1年生の時、当時すでに70歳前後だった
祖父母と3人で叔父の住むスペインに行きました。


向こうの空港で叔父が待っているものの、
祖父母2人で飛行機に乗るのは心配なので
一番年上の孫である私に白羽の矢が立ったわけです。


ところが私は海外旅行どころか飛行機に乗るのもはじめて。


うちの親だって不安だっただろうに、それでも
行くと決めたらなんとしても行くのが祖母なのです。


結局、祖父母と私はうまくこの旅をやりおおせ、
おおいに味をしめた私たちは2年後にもう一度、
3人でスペインに行きました。


2回のスペイン旅行は私のその後の人生に
大きく影響して、今でも私はあの時に私をスペインに
導いてくれた祖母にとても感謝しているのです。








そんな剛の人がまったく違った一面を
見せたことが一度だけあります。


あれは夫をはじめて祖母の家に連れて行った時のこと。


夫を紹介すると、
祖母はそれまで座っていた座布団を素早くはずし、
畳の上できっちりと正座し直して、


「よろしくお願いいたします」


と指をついて頭を下げたのです。


そういう作法があることは知っていましたが、
実際見たのははじめてでしたので、
これには度肝を抜かれました。


だけど、とてもとても嬉しかった。


祖母は私が選んだ人を、おそらく祖母にとっての
最上の礼儀でもって遇してくれた。


それは何よりの祝福でした。


甘ったるい言葉など使わない祖母の、
いい人じゃないの、しっかりやりなさいという
はなむけの言葉に思えました。



===============================

時節柄、お葬式は母と叔父たちの4人だけで
すませることにしたそうです。


母は忙しいらしくその後連絡がありません。


祖母の容態が思わしくなくなってから、
頻繁にやりとりをしていた、いとこたちからも
今日はぱたりと連絡が途絶えています。


ここ数日、騒がしかったのが急に静かになりました。


私もまだ祖母の話を誰ともする気がしなくて、
今日はこうしてひとり祖母と過ごした時間を思い出しています。












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最終更新日  2022.08.29 22:07:53
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