北欧デザインを尋ねた旅

◇◆◇　その４４　◇◆◇




Jean Sibelius Monument





フィンランドが生んだ世界的作曲家と言えば Jean Sibelius 

学校でも習った 交響詩フィンランディア は

最初は重々しいけれど、最後は軽く明るい印象の曲 ♪

そこまでは私も妹も知っていたのだけど、それ以上のウンチクは… ？

湖畔にあるシベリウス公園にある

作曲家シベリウスを記念して1967年に造られた、面白い彫刻を訪ねました。





彫刻家 エイラ・ヒルトゥネン 氏による壮大なステンレスパイプのモニュメント！

デザインガイドのＵさんによると

以前、ガイドした鉄の彫刻家・篠原勝之さん（通称：熊さん）は



“1967年なんて時期にこんなステンレス彫刻が作られるなんて”

“ものスゴイ技術だ！”

･･･と、絶賛していたそうです。

えぇえぇ、絶賛したお気持ちがわかりますよ、クマさん！













興味津々で真下まで近寄ってみました。

なるほど、鉄のゲージツ家・熊さんのおっしゃるとおり

確かにスゴイ



ひとつひとつのステンレスパイプが全然違った表情で

しかもキチっとまぁるい綺麗な形のパイプが

ぴったりと繋ぎ留められています

40年も前に、こんなに大きなステンレスパイプを

こんな微妙な形に修められる技術って、ほんとにスゴイと思う













真下から覗いちゃいました

うわぁ～～

うまく出来てるなぁ～～

なんとも言えないチカラ強さを切に感じました・・・




交響詩 フィンランディア が発表された1899年のフィンランドは

まだロシアに支配されていたので

愛国的感情を呼び覚ますとの事で、弾圧を受けていたのだそう。

帝政ロシアから演奏禁止処分にされていたとか

後で調べたら、有名な話みたい･･･

別名で演奏されていた時期もあるのですって。













ステンレスパイプ・モニュメントの傍にあるシベリウスさんの像

…というか、お顔。

大きな一枚岩のようなものに乗っかっています

一見、厳しそうな表情に見えるのだけど

でも周囲の柔らかめのシルバー（？）が不思議に優しい印象・・・




このシベリウスさん、流石に人気者で

沢山の人々が一緒に撮影していました

みな欧州人に見えたけれど

こちらは観光名所でもあるので異国の人も多いのかも。




そうそう

シベリウスは英国などで評価が高いそうだけど

日本でも1984年に日本シベリウス協会が発足。

初代会長はお母様がフィンランド人声楽家だった、指揮者 渡邉暁雄 さんが努めたのだそう。

現在の会長は左手のピアニスト舘野泉 さん













横から見たらこうでした～

なんか偉人さんの厳しさが和らいで見えますよね～

この像もステンレスパイプ彫刻もそうだけど

一見重々しい荘厳さがある・・・

それは多分帝政ロシア時代があっての事で

実は愛国心とか、平和を願う心が込められているのかも。



ここは湖も近く、緑豊な広～い公園

空気も美味しいし、なんだか平和～～って、心から思います













彫刻を後にして、公園内をお散歩していると

小鳥たちのために置かれた、赤いかわいらしい巣箱を発見

「２００６」と書いてあったので

今年（旅した年）設置されたものなのですね～。

 もう主は住んでいるのかな？



ちょっと高め、目線で３mくらいの所にちょこっと掛かってました

巣箱を見つけられた時は、

なんだかちょっとHAPPYだったなぁふふっ



では、次は面白い響きの名前のテンペリアウキオ教会へgo！





つづく












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