2009/12/22(火)00:21
ヘルシンキ * アアルト自邸のデザインルーム*Alvar Aalto House 3*design room
北欧デザインを尋ねた旅
◇◆◇ その51 ◇◆◇
スタジオ(設計室)の油絵
ヘルシンキの旅で最も期待していたアアルト自邸の続き(その3)です。
前回のアアルト自邸見学日記はこちら
こちらは建築デザインのスタジオ。
アアルト氏は時々油絵も書いていたと聞いた事があるけれど
こちらがそのようです。
何をイメージしたのかはナゾですが
色合いが綺麗でこのスタジオにとっても似合っています
設計室のツール
アアルト氏は、24~25歳の時、兵役で内戦にも参加し
その悲惨な経験は、
後に彼の人生や姿勢に反映したのだそう。
ちょうど時期的に
フィンランドがロシアから独立してもまだ世情が不安定だった頃?
1946~48年(アアルト氏48歳~)にはM.I.T.で教授を務めたけど
米国の表面的なライフスタイルに彼の肌が合わず
フィンランドに帰ってしまったそう。
うーん
ボストンとフィンランドの都市は違いすぎたのかもね
そしてその翌年に妻のアイノさん(建築家)が亡くなってしまったのだそう・・・
ALVAR AALTO MUSEUMパンフより
お篭もり部屋への梯子のような階段
設計室の手前に、2階の扉に向かうハシゴの様な階段が・・・
隠れ小部屋のようなものがあって
アアルト氏は、都合が悪くなると
ここに逃げて篭っていたのだそうですよ
お篭り部屋はテラスに面していて明るいのだけど
↑こちらの扉からしか入れない造り。
でもこれだけハデな?階段を立て掛けていたら、
誰にでもみつかっちゃいますよね~
「ちょっとひとりにさせてもらうよ、でもここに居るからね」
・・・って感じかな?
アアルトさんったら、おちゃめさ~ん♪
設計室の吹き抜け
お仕事場(設計室)は天井が高くて、吹き抜けが気持ちいい
大きな窓からは陽が降り注いでいます
こちらでは12人が働いていた事もあったそうで
手狭になったのか、
のちにこの近くにアトリエを作っています。
設計室のツールたち
おぉっなつかしいものが・・・
昔、父親の机にも、こういうでっかい定規や
変わった形のものさしみたいなものがあったよなぁ~
触ると怒られたけど
こうやって飾られてると、やっぱりかっこいいな♪
このツールが働くことで、素敵なお宅や教会などが生まれるんだもんね~
アアルト氏は1898年生まれなので、住宅兼オフィスを完成させたのは38歳。
ユバスキュラで建築事務所を開設して13年目。
数々の邸宅や教会などを設計し、
コンペでも受賞する等、ちょうどノってきた頃なのでしょうね。
うちの父親が自宅を設計したのは・・・47歳頃か・・・
それでもすごい事だよな~と改めて思う
続いてアアルト自邸のダイニング、キッチンへgo!
つづく
宜しければ応援ワンクリックお願いします*
励みになります~!
他の方々の日記も素敵ですよ~