チョコレートが虫歯の原因菌と戦う
カカオ抽出物が虫歯を防ぐむし歯は感染症です虫歯の原因菌はミュータンス連鎖球菌と言います。ミュータンス連鎖球菌は、歯じゃなくても硬いものがあれば定着します。だから、入れ歯=義歯でも生息します。ミュータンス連鎖球菌は、”グルコシルトランスフェラーゼ(GTase)”と言う酵素を作り、その作用でグルカンと言う、水に溶けず、ねばねばした物を作ります。そして、グルカンに付着することで、歯に強く定着します。逆に言えば、このネバネバが無ければ、虫歯は出来難い訳です。大阪大学歯学部 大嶋 隆助教授はチョコレートの元になるカカオマスや、カカオの殻から抽出したカカオハスクを使った実験でミュータンス連鎖球菌の増殖の阻止付着力の低下疎水性の低下=水に溶けやすくなるグルカン合成力の阻害に、効果があることを発表しました。カカオ抽出物によるう蝕(虫歯)の抑制作用