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テーマ:■南の島の過ごし方■(814)
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【神出鬼没】 8時前に目が覚めて、トイレに行ったら、床にウンコが落ちていた。誰の仕業だ…。 相棒は、賞味期限がとっくに切れて白く粉を吹いたコーンフレークを食べている。私はお腹が繊細。昨日仕入れたポテトチップスにしておく。 宿をウロウロしていると、おっちゃんが、おはよー!モシモシ!モシモシ!と陽気にやってきた。モシモシじゃねえよ!なんか馬鹿にされてるような気持ちになる。フランス人にはアローアロー?と言うのか?言わないだろう。 フン!この宿とも今日でおさらばさ!(←はえー) 私たちはてきぱきと荷物をまとめると、自転車で、昨日見つけておいたモーテル “キキ” へと向かう。このモーテル、看板に budget accommodation とあったので飛び入りで値段を聞いてみたところ、安い部屋は一泊40NZドル (≒2800円) とのこと。部屋を見せてもらうと、キッチン、冷蔵庫、ソファ、お湯の出るシャワー、トイレが完備された広々とした空間が。ベッドは二つ。おっちゃんのウンコ・ホステルより百倍良い。しかも値段も安いときてる。う~ん、ビーチまで歩けマセン場所デスね、と若干渋る相棒をよそに、即決した私なのであった。 新しい生活 (←?) の始まりに心躍る私。ペダルを漕ぐ足どりも軽い。30分もするとキキの看板が見えてきた。さあ、受付へ…。と、右折しようとしたその時。背後にスクーターの音がするので何気なく目をやると… おっちゃんです! ウンコ・ホステルのおっちゃんです!! なんでここにいるの…。こえーなコイツ…。私の表情はかなり訝しげだったと思う。そんな私におっちゃんは、「鍵、鍵」 と連発するのだった。既に受付で話をしている相棒におっちゃん到来の旨を告げる。どうやら、奴がホステルの部屋の鍵を返し忘れていた模様。慌ててポケットから鍵を取り出すと、おっちゃんに手渡し、いやー!ワルイね!ゴメンゴメン!と。……。さすがの私もこのときばかりはおっちゃんが気の毒になった。が、悪いのは私ではない。謝らないでおくことにした。 ちょっと追加: このおっちゃん、根は悪い人じゃないです。多分。ちょっと虫が好かないだけ。とはいえ、空港に 【一難去ってまた一難】 何はともあれチェックイン。昨日見せてもらったルーム・ナンバー3、に、入る、や、いなや、相棒の雄叫びが…!?!? ゴキブリです、ゴキブリ!!! 体長4センチはあろうかというチャバネゴキブリが3匹、洗面台の上で、触角をウヨウヨさせながら集っている! こりゃ大変だ。相棒はゴキブリ恐怖症。それもこれもみーんな私のせいだと言い出した。明らかにパニック状態である。ドラえもんでいうとポケットから枕やらヤカンやらを出してしまう場面である。一方、私はといえば、実はこういうの (=ゲテモノ関係) 結構大丈夫。ここでケンカしても始まらないし (もっと重要なケンカの種は他にたくさんあるんだし)、いたって冷静に受付に戻ると、事情を説明、部屋を変えてもらうことに成功した。新しい部屋の鍵を片手にルーム・ナンバー3に戻る。 あれ、相棒がいないぞ? (きょろきょろ) あ!海辺!あんな遠くまで避難しやがったのか! ねえ。部屋替えてもらったから入ろうよ。 しかし相棒、同じ水道管から来るんだからどの部屋でも同じデス!と真っ赤な顔して言い張る。……。よっぽど怖かったんだね…。ろれつが回ってないよ…。 尚も呆然と立ち尽くす相棒。こういうときは何を言っても無駄である。奴をひとりで呆けさしておくと、私は、新しくあてがわれたルーム・ナンバー1をチェック。ほう。こっちのほうがいいじゃない。色調もいいし。ゴキブリいないし。 それからもう一度ゴキブリ部屋・ルーム3に戻ってみる (←怖いもの見たさ)。すると、早くも掃除の女性がバルサンか何かのスプレー片手に作業しているところであった。要所にはゴキブリ除けを配置。なんだか清潔になったようだぞ。相棒に報告に行く。 しばし再考した相棒。結局、ルーム・ナンバー3に泊まることに決心した。ルーム1を取らなかったその理由は、「ゴキブリ除けが置いてないから」。 弱虫! 【宣伝】 改めてルーム3に。荷物を置くのもそこそこに、食器棚からいくつかのコップを取り出す相棒。それぞれに水を張ると、シャワー、洗面所、キッチンの流しといった全ての排水口にフタをするが如く置いて回った。神経質だねー。 掃除の女性は、これもあったほうが心強かろう、と、ゴキブリ撃退スプレーを残していってくれた。ありがとう。それから、扇風機を片手に戻ってきた。もともと扇風機のないこの部屋ではあるが、チェックインの際に交渉成功、用立ててくれたのである。部屋を二度、三度変えてくれたことといい、さわやかな挨拶といい、このモーテルはずいぶんと感じが良い。オーナーらしき女性も、受付の女性も、掃除の女性も、皆、感じが良いのである。重ねて言う。ラロトンガに旅行するバジェット・トラベラーの皆さん!モーテル “キキ” を私は胸を張っておすすめします!ゴキブリさえ怖くなければどうぞ!あるいは胆試しに! 【ラロトンガンは饒舌】 ひと段落すると、私たちは自転車に乗ってダウンタウンに向かった。昨日はほぼ素通りだったので、今日は、お店を覗いてみたり裏道に入ってみたり (ラロトンガの治安は最高)。その後、例によって相棒とはぐれた私は、いったんモーテルに戻り、ウトウト。ついうっかり寝過ごし、気が付くと夕方になっていた。また時差ぼけか? (←だから、タヒチとラロの時差はないってゆってんのに!) これじゃあイカン、とまた自転車で散歩に出る。昨日のホステルの方角はおっちゃんに遭遇しそうで不吉なので、反対側、ダウンタウンのほうへ。ここはさっきも流したことだし、もう、庭みたいなもの。映画館のプログラムをチェックしたり (アメリカの3~9ヶ月遅れのよう)、現地人御用達といったふうのお店に立ち寄ったりしてみる。Tシャツやボードショーツ、水着に並んで、いくつかの生活雑貨が置いてある店。小さな玩具。洗剤。掃除道具。なんと日本語で商品説明の書かれたちりとりまである。何だか面白いな、と思い、店番のおばちゃん二人組に声をかけてみると、「そうなのよー。アジアから輸入してるのよー。ところであなたはどこから来たの?マレーシア?」 と。惜しいね。日本だよ。 おしゃべりなおばちゃん二人プラスおしゃべりな私一人。延々30分間、雑談に花が咲くのだった。 【無題】 夜、何を食べたか覚えてない…。メモにも書いてない…。 文句すら書いてないってのも珍しい。そろそろ相棒主権の食生活にも慣れてきたのであろうか。ヤバい…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 7, 2004 11:06:00 AM
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